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健さんといえば、長く囁かれてきたのが“ゲイ疑惑”である。87年には、映画出演作がなかったことから「アメリカでエイズ死」という説までもが流れた。
当時の「週刊サンケイ」(サンケイ出版/廃刊)によれば、噂の源流は「エイズ関連株を抱えた証券マンが、
意識的に株価操作するために流した“兜町情報”」(!)だったらしいが、前述の檀ふみとの対談でも、健さんはまたしても自分からこの噂に言及している。その発言を引用しよう。
「まぁ、子供がいるとか、ホモだとかっていう程度の話なら、笑って済みますけどね。つい最近、ホントにびっくりしたのがありますよ。
僕はこの1年ちょっと映画に出てないでしょう。そしたら健さんはエイズにかかって、今、ロック・ハドソンのいたパリの病院に行ってるって。(爆笑)」
爆笑。あの健さんが、爆笑……。これだけでも強烈だが、その後も「こんなに女の人を好きな男をつかまえて、
ホモだっていうのもおかしな話だと思いますけど」と、健さんは疑惑を否定している。
(中略)
とくに根強かったのは、俳優・小林稔侍との噂だ。一時はふたりで「美容整形通い」をしていると週刊誌に書かれたが、
さらに2人の仲を追及したのは映画評論家のおすぎだ。おすぎはトークショーで2人が共演している映画『鉄道員』の“違った見方”を披露し、
健さんが小林を押し倒すシーンや抱き合うシーンを腐女子ばりの視点で解説。
そして、「みんな2人の仲を知っててさ、この時とばかりに撮ってるの」「やっぱり、薔薇族なんかに特集すべき映画だわ」と推薦したのだ。
じつは近年でも、あるブロガーが「DRESSCAMP」デザイナーの岩谷俊和氏と健さんが“手をつないで歩いていたらしい”と綴りネット上で話題となったことも。
これもスターの宿命、というものなのだろうか。ちなみに、前述の檀との対談で健さんは、「でも世間体のために結婚するのは嫌じゃないですか」と語っている。
世間体のための結婚……解釈次第では、意味深な発言だろう。
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