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声は聴けども姿は見えず。
免疫力低下による体調不良で活動休止して丸4年。
それでも中森明菜(49)の人気は衰えることがない。
8月に発売された集大成アルバム2作品の売り上げが、
ついに25万枚を突破し、CD不況時代の歌謡界を席巻しているのだ。
「10月1日に発売された浜崎あゆみのシングルが初週、3000枚を切る惨敗が話題のなか、
元祖・歌姫の明菜は休業中にも関わらずこれだけCDが売れる。発売元のユニバーサルは当初、
10万枚ぐらいと読んでいたのが倍以上ですからね。
急遽、12月に2作品を一体化した特別編集CDを年内の限定生産で発売します。
かつて復帰待望論の強かった、ちあきなおみや山口百恵の復活盤が一時、売れたこともありましたが、
明菜のこの数字は別格です」(音楽記者)
本人不在でCDだけが売れるという珍現象について、音楽関係者が解説する。
「毎年のように復帰説が流れては消えていますが、さすがに4年も経てば、
復帰話は“狼少年”のようなものでファンもおいそれとは信じない。
しかも今回発売のCDのジャケット写真は近影ではなく、明菜を描いたアニメ風のもの。
ますます復帰は遠のいたと見るのが妥当で、ファンは『この総決算的なCDは買っておかねば』
という心境になったのでは。
さらに、従来のファンだけでなく、カラオケだけで明菜を知っている若い人たちも、
明菜の代表的な歌を聴きたいということで売り上げが増したようです」
それにしても、明菜本人の復活は絶望的なのか。
「体調はかなり回復しているようですが、精神的なものに不安が残ると聞いています。
本人は復帰に意欲を示し、自宅にボイスマシンを入れてトレーニングしているとの話もありますが、
周囲の方が否定的なようです。現在、恋人と言われるマネージャーと別々な部屋とはいえ同じマンションで
暮らしていますが、その恋人が復帰に向けて動いている様子がない。幸い、今回のCDの歌唱印税やパチンコ台の
収入などもあり、経済的には問題はありません。近いうちの復活はなかなか難しいと思います」(芸能デスク)
来年、明菜は50歳を迎える。表舞台から去ったまま、節目の年を過ごすことになるのだろうか。
＜週刊文春2014年11月13日号『THIS WEEK 芸能』より＞
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