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侍ジャパン事業会社の設立記者会見が４日、都内で行われた。
日本野球機構（ＮＰＢ）と１２球団が共同出資した「ＮＰＢエンタープライズ」が発足した。
その初めての事業となる日米野球は１２日の京セラドームからスタート。
東京ドームで１４－１６日まで３試合、１８日の札幌ドームが最終戦になる。
２０１７年開催予定の第４回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に向けた侍ジャパンの強化試合という位置付けだ。
ところが、日米野球には２つの落とし穴がある。３年後のＷＢＣに向けた試合ということで、
日本ハム・大谷はじめ若手選手主体のメンバーだが、球界ＯＢが警告する。
「この時期は若手にとって一番大事な秋季キャンプ。開幕が近い春のキャンプと違って、ケガを恐れず有望な若手を徹底的に鍛えることができる。
が、日米野球参加となると、どうしても中途半端になってしまう。侍ジャパンのためにキャンプがないがしろにされたら、本末転倒だ」
耳を傾けるべき忠告だ。「日米野球うんぬんよりも大事なのは秋季キャンプだと思っています」。
こう話したのは大谷で、足下を見つめている選手がいるのは心強い
。が、大半はそこまでの自覚は期待できないし、現実的に日米野球と秋季キャンプの両立は難しい。
それ以上に危険なのはメジャー症候群がまん延することだ。それでなくとも、ダルビッシュ（レンジャーズ）、
田中将大（ヤンキース）など日本を代表する選手がメジャーに流出。今年もひと騒動起きている。広島・前田が入札制度でのメジャー志願を表明。
現時点で残留が濃厚だが、オリックス・金子が国内ＦＡから一転してメジャー入りの選択肢も明言した。
そんな状況の中で、日米野球はメジャー側にとって渡りに舟。格好の品評会になる
４年に１度のＷＢＣがその機会になっていたが、今回のようなチャンスが増えれば笑いが止まらないだろう。
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