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◆スターシステムからの脱却
では日本サッカー協会は何をすべきか。それはビジネスマインドを捨て、
スターシステムから脱却し、「日本人を感動させる勝利」のためだけに投資活動をすることだ。
例年の公益法人日本サッカー協会の収支は「代表関連事業」なるものに
年50億円前後が投資されている。先述したスターシステムなるもののために投資されていると推察できる。
この50億円の内訳はブラックボックス状態で、これでは公益法人としてあまりに謎の項目だ。
ひとまず、公益法人日本サッカー協会は「代表関連事業」の支出費目明細を公開すべきではないか。
国民の目に晒されれば、誰にもお金の動きがわかり、スターシステムも多少やりにくくなる。
そしてビジネスの代わりに、勝利のための育成や環境などに一層投資することができる。
これは日本代表がより勝利に近づくことを意味するのだ。
日本サッカー協会あくまで文化の発展を目的とする公益法人であるべきなのだ。
◆Jリーグクラブこそ商売道具になれ
先述の通り、私は日本サッカー協会のビジネスマインドを批判してきた。
しかし私はビジネスマインド自体を否定する人間ではない。
むしろサッカー界にはビジネスマインドが一番いま必要だと考えている。
ではそれが必要な場所は具体的にどこかと言うと、各Jリーグクラブである。
サッカー界は皮肉な構造になっている。
文化の発展を目的とする非営利を謳った日本サッカー協会及びその周辺企業が金儲けできる状況である一方、
地域で営利活動をしている「株式会社Jリーグクラブ」は自治体への依存無しに経営できていない状況である。
そこでJリーグクラブにとって先述したビジネスマインド、スターシステムが大いに役に立つ。
Jリーグクラブこそもっと開き直って「スターの押し売り」をするべきである。
プロ野球に横浜DeNAベイスターズというチームがあるが、
このチームはスターシステムの売り込みが上手で、この2年間で観客動員数を4割近くも押し上げている。
このチームは新人選手がヒットを打っただけで、
まるで時代のヒーローのごとく動画をネット上に公開する。(リンク先
しかし、これでいいのである。なぜならプロスポーツチーム自体は営利活動をする株式会社だからだ。
「スターの押し売り」でファンが喜び、スタジアムに人が集まり、選手が儲かり、
スタジアムが儲かり、自治体が儲かり、街が潤う。これこそプロスポーツチームのあるべき姿である。
しかしJリーグクラブが商売道具になるには、Jリーグクラブだけの意識改革だけではどうすることもできない。
そこでスポンサー、メディア、ひいては日本サッカー協会に言いたい。
日本代表ではなく、Jリーグクラブこそ「商売道具」として考えてみないか。
Jリーグクラブが繁栄すれば、未来の日本代表も繁栄すること間違いなしであると信じたい。
(了)