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たけしの凄さというのは、コマンドゥールの受賞理由にもあったように「類を見ない自由な創作力」。
例えば、「ソナチネ」という映画は、沖縄で抗争に巻き込まれたヤクザが遊んでるだけの映画。
ただ単にヤクザが無邪気に遊んでるだけの映画が芸術になる。こんな事を考えた人は考えた人は過去にもいない。
突然訪れる暴力と、美しい詩情、観客をおちょくるような間抜けな笑い、とても結び付かないような事柄を
融合させて観客が今まで体験したことがないような感情が訪れる。これはもう言葉では説明できない。
言葉にならない何かとしか言いようがないもの。それが北野映画。凡庸とは対極にあるような映画。