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ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編新作アニメ「ベイマックス」の来日記者会見が
10月22日、都内で行われ、監督を務めるドン・ホールとクリス・ウィリアムズ、プロデューサーのロイ・コンリ、
同スタジオのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるアンドリュー・ミルスタインが出席した。
日本文化をふんだんに取り込んだ本作。劇中に登場するロボット“ベイマックス”のモデルについて、
ホール監督は「日本の鈴を見ていたら、笑顔に見えてきたんだ」。
ウィリアムズ監督も「日本独自のシンプルな美学を、キャラクターに反映させることができて誇りに思っている」と
日本文化の強い影響を語っていた。
また、映画の舞台はサンフランシスコと東京を融合させた架空の都市“サンフランソウキョウ”という設定で
「3年前に日本でリサーチ旅行をしたんだ。街並みはもちろん、自動販売機やマンホールのふたまで膨大な写真を撮ったよ。
日本の造形美を作品に生かすことができた」(ホール監督)、
「なじみはあるけど、実際には存在しない……。そんな宮崎駿監督の世界観を目指したつもりだよ」(ウィリアムズ監督)。
コンリ氏は「今回、スタジオ内で日本人チームを編成し、何かおかしな描写があれば、指摘してもらったんだ」
とこだわりを語っていた。
映画は謎の事故で唯一の肉親だった兄のタダシを亡くした14歳の少年ヒロが、
タダシの残したケアロボットのベイマックスとともに、心の傷を癒やしながら、
兄の死に隠された巨大な陰謀を解き明かすという冒険ファンタジー。
10月23日に開幕する第27回東京国際映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア上映される。
ディズニー長編アニメが日本でワールドプレミアを迎えるのは初めてで、
「日本へのラブレターである本作を、日本で初披露できて光栄」(コンリ氏)、
「まず『アナと雪の女王』をたくさん愛してくださり、お礼を言いたいです。私にとって喜びであり、驚き。
『ベイマックス』も同様に愛してもらえれば」(ミルスタイン氏)と感激しきりだった。
会見には日本語吹替えキャストの菅野美穂と小泉孝太郎が着物姿で登場し、
監督、プロデューサーらに特製の半被をプレゼント。
菅野はヒロの母親代わりであるキャス、小泉がタダシの声を担当しており、
「普段の演技とは違う、まったく新しい経験。ディズニー作品に参加できるのも光栄」(菅野)、
「たったひと言のセリフで、30テイク録ったことも。心が折れそうになったが、タダシに立体的な命を吹き込むことができた」(小泉)と話していた。
「ベイマックス」は12月20日から全国で公開。
URLリンク(eiga.com)