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プロ野球の「伝説の一戦」といえば、1994年10月8日の中日-巨人の「10・8決戦」(ナゴヤ球場)を挙げるファンが多い。
ペナントレースの最終戦を同率首位で迎えての直接対決。
勝った方がリーグ優勝という「天国と地獄」のゲームは、長嶋茂雄率いる巨人が6-3で勝利し、4年ぶり27度目のリーグ優勝を決めたのである。
ミスターが「国民的行事」と名付けたゲームは数字にも表れた。プロ野球中継の視聴率として歴代最高の48.8%を記録した。
この試合では「先発三本柱」と呼ばれた槙原、斎藤、桑田を投入し、総力戦で勝負に挑んだ巨人に対して、中日はリーグ屈指の左腕・今中が先発したが、投球のクセが巨人側に見破られていたことが致命傷に。
巨人キラーのまさかの乱調で、山本昌らの登板機会はなく、長いペナントレースは儚(はかな)くも終止符が打たれたのである。
日本野球機構(NPB)が2010年、12球団の現役選手と監督を対象に行ったアンケート調査で「最高の試合」のトップに選ばれたのも、この「10・8決戦」である。
最終戦で涙をのんだ中日からすれば、長いペナントレースの中で悔やまれるゲームの数々が脳裏をかすめたことだろう。
近年は、スポーツ全般で視聴率低迷が顕著だ。
地上波のプロ野球中継自体、減少の一途をたどり、両リーグの花形選手が集まる球宴でさえも寂しい限りである。
この夏の第1戦(西武ドーム)は9.7%、第2戦(甲子園)は10.5%と苦戦。しかも、2試合とも試合途中で放送(地上波)が打ち切られてしまった。
コンテンツとしてのプロ野球の魅力が失われているという悲しい現実が見え隠れする。
URLリンク(www.sankei.com)
スポーツ人気が細分化する中で、スター選手のメジャー移籍を食い止め、「カープ女子」ブームのような新しいファンをどう創出するか-。
プロ野球人気の復活は“夢物語”ではないはずだ。(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)=敬称略(神)