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「プロ野球コンベンション」を改称した「ＮＰＢ ＡＷＡＲＤＳ（アワーズ）２０１４」が１１月２６日
に開催される。目玉はリーグ３連覇の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督（７８）と３年ぶりにリーグ
優勝したソフトバンク・王貞治球団会長（７４）。ＯＮそろい踏みだ。
今年から「ＮＰＢ ＡＷＡＲＤＳ」と改称したのは現状に合わせるためだ。当初コンベンションと
されたのは、午後にオーナー会議が開かれ、夜に表彰式を行ったから。現在は同会議は開催
されず表彰式だけだ。そのため名称を変更したのだが、読み方を「アワーズ」としたのはワケあり。
サッカーのＪリーグがひと足先に「Ｊリーグ・アウォーズ」という名称の表彰式を開催しているからだ。
「何もわざわざＪリーグの後追いをするような名称にする必要はないじゃないか。独自に考えれば
いいのに、芸がない」と怒る球界関係者、ＯＢもいる。そんな経緯もあるだけに、誰もが拍手喝采を
送る日本球界の至宝・ＯＮコンビが特別ゲストとして出席する意味合いは大きい。
さらにファンに対し強いインパクトを与えるには、２０００年のＯＮシリーズ以来、１４年ぶりのジャイ
アンツｖｓホークスの日本シリーズ実現が必要だろう。ＯＮシリーズは、ご存じのように敵地東京
ドームでダイエー・王監督が長嶋監督率いる巨人に連勝して圧倒的な優位に立った。
ところが、日本シリーズ中に福岡ドームを日本脳外科学会に貸し出していたというダイエーフロント
の大失態があった。その影響による前代未聞の日本シリーズ日程が、勢いづいていた王ダイエーの
足を引っ張った。
移動日なしで福岡ドームで第３戦。２日間の空白。そして第４、５戦、移動日なしの東京ドームでの
第６戦。連勝ダッシュを決めた王ダイエーは水を差され、ピンチだった長嶋巨人が息を吹き返し４連勝。
当時の川島広守コミッショナー（故人）からダイエー球団に３０００万円の罰金が科されたが、後味の
悪いドリームマッチとなった。
それだけに、巨人軍８０周年、ソフトバンク１０周年という区切りの年でもある今季にドリームマッチが
再現すれば、最高に盛り上がる。長嶋監督が巨人終身名誉監督、王監督がソフトバンク球団会長と、
背広のＯＮコンビのツーショットにファンも熱狂するだろう。
どちらが勝っても新たな球界伝説が生まれ、「ＮＰＢ ＡＷＡＲＤＳ」の注目度もマキシマムになる。
ZAKZAK：
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