14/10/01 11:56:41.30 0
今年も大リーグのレギュラーシーズンは、最後の最後までもつれた。
最終戦だった28日(日本時間29日)、ア・リーグはようやく中地区優勝チーム(タイガース)と、
ワイルドカードゲーム(優勝以外の勝率上位2チーム)に進むチーム(ロイヤルズとアスレチックス)が決まった。
当初は両リーグそれぞれ地区優勝の3チームに、ワイルドカード(優勝を逃した中の最高勝率チーム)1チームを加えた4チームがプレーオフに進んでいたが、
一昨年からワイルドカードゲームを導入。優勝の3チーム以外の勝率上位2チームが、地区シリーズ進出をかけて1試合行うよう、システムを変更した。
つまり両リーグ15球団中5球団がプレーオフに進めるようになったわけだ。
「プレーオフ進出の間口が広がったことで、各チームにはこれまで以上にチャンスが出てきました。プレーオフ進出をかけて選手が目の色を変えていることが、
大混戦につながったのです」(スポーツライター・友成那智氏)
シーズン終盤になると、毎年のように驚異的な勝率を残してプレーオフに進むチームがある。今季は8、9月、エンゼルスとカージナルスの追い込みが目立った。
「プレーオフに向けてチームに一体感が出てくる。それを味わいたくてここまでやってきた」とは、今季限りで引退するヤンキースのジーター(40)。
ファンがハラハラ、ドキドキするような試合展開、スーパープレーは、メジャー独自のシステムと「チームの一体感」から生まれる。
■PS絶望でも中継は日本人出場試合
ところが、日本でのテレビ中継では、その醍醐味がまるで伝わってこない。メジャーリーグの面白さというより、日本人選手が所属する球団の試合に偏ってテレビ中継するからだ。
NHKは今季、ヤンキース・田中将大(25)が登板した全20試合を生中継。チームはポストシーズン進出が絶望的ながら、右肘靭帯部分断裂からの復帰初戦
(日本時間22日のブルージェイズ戦)も、復帰2戦目(同28日のレッドソックス戦)もライブ中継した。
同じくヤンキースの黒田博樹投手(39)、マリナーズの岩隈久志投手(33)らが先発する大半の試合を網羅した。
その一方で、日本人選手のいない球団の中継は、かなり手薄だった。地区優勝、プレーオフ争いが激化する9月、BS1で中継したのは38試合。
ナショナルズ対ドジャース、カージナルス対ブルワーズなど、日本人選手が所属しないチーム同士の注目カードがありながら、中継の大半は日本人選手所属チームの試合だった。
これに対しNHK広報局は、「視聴者の関心や注目の高さなどを総合的に判断して、中継する試合を決めています」と答えた。
つまり、日本人選手の所属チームの試合は「視聴者の関心や注目が高い」との判断。日本人選手が所属する球団の試合を最大公約数と判断しているのだろう。
「例えば去年なら20年連続負け越しからプレーオフに進出したパイレーツとか、その年の注目チームの試合くらいは中継していいと思いますね。
今年なら前半戦好調だったブルワーズやナ・リーグ東地区を制したナショナルズには良い選手も多く見応えのある試合をします。
それに今季のサイ・ヤング賞候補のカーショー(26=ドジャース)やクエト(28=レッズ)が投げる試合も中継する価値はあると思いますよ。
メジャーの頂点に立つ投手がどんなピッチングをするのか、強いチームがどんな試合をするのか、ぜひとも見てもらいたいですね」(前出の友成氏)
ポストシーズンに進んだ日本人選手は、ロイヤルズの青木宣親外野手(32)のみ。30日(日本時間1日)、
地区シリーズ進出を懸けて、アスレチックスと一発勝負のワイルドカードゲームに臨むが、それに敗れれば、以降は日本人不在のポストシーズンとなる。
青木のロイヤルズが敗れた場合、NHKの大リーグ中継がどう変わるのか注目だ。
2014年10月1日10時26分
URLリンク(news.infoseek.co.jp)