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10日にシアトルで行われたマリナーズ戦の観客数は、わずかに1万6931人。
プレーオフ争いをしているというのに、スタンドには空席が目立ち、まるで消化試合のようだった。
シアトルのファンは、比較的スポーツ観戦にはお金を惜しまない傾向がある。
セーフコ・フィールドの隣で行われているNFLシーホークスの試合は完売が続き、
1万2000人分のシーズンチケットのウェイティングリストも完売という盛況ぶりだ。
MLSサウンダーズの試合も高い集客力を誇り、
7月13日の試合では6万4207人というアメリカン・フットボール並みのファンを集めた。
ともに強いという共通点がある。
シーホークスは昨季のスーパーボウルを制し、先日も開幕戦で強敵のパッカーズを下した。サウンダーズも、ウェスタンカンファレンスの首位を走っている。
一方のマリナーズも今年は2001年以来、久々にプレーオフ進出のチャンスが見えている。現在、ア・リーグ西地区では3位だが、
上位2チームがポストシーズンに進むワイルドカード争いでは0.5ゲーム差の3位。これなら、十分に可能性がある。
ところが、だ。
先週の遠征で5勝2敗と勝ち越し、勢いをつけて戻って来たにもかかわらず、8日のホームスタンド初戦の観客数は1万5617人。
9日はそれを下回って1万1345人。そしてこの日が1万6931人である。
相手がアストロズだから、ということはある。おそらく多くのファンにとっては、知らない選手ばかりだ。とはいえ、ホームゲームもこの日の試合を入れて残り7試合。
本来なら、プラチナチケットになってもおかしくないのだが…。
試合内容も関係しているのだろうか。
マリナーズの基本的な戦い方は、投手力で守り抜くパターンだ。10日現在、574得点はア・リーグ15球団中11位。
対照的に防御率3.01はア・リーグトップ。いや、両リーグ通じても1位である。
少ない点差をいかに守り抜くか。そうやって勝ちを積み重ねて来たが、それではファンの心に響かない…。
いや、それが分かっていたからこそ、2013年から左中間のフェンスを前に出し、打者に有利な球場に変えようとしたものの、チームカラーは変わっていない。
今、フェンスを前に出したことは、むしろ相手有利となっている。
マリナーズは今、来季のシーズンチケットを買うと、今年のプレーオフのチケットを優先的に買えるプロモーションを行っているが、
それでシーズンチケットの売り上げが伸びたという話は聞かない。プレーオフにもあまり興味はなさそうだ。
この日は、2015年1月に退任するバド・セリグ・コミッショナーが、セーフコ・フィールドを訪れていたが、
今の大リーグを経済面で「黄金期」と呼んだ彼に、閑古鳥が鳴く客席はどう映ったのだろう。
この日の先発マウンドに上がった岩隈久志はまだ、セーフコ・フィールドのチケットが完売した試合で投げたことがない。
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