14/09/13 10:33:37.51 0
プロ野球の東北楽天が新規参入し10年を迎えた。三木谷浩史オーナー(49)がこれまでの歩みと今後に向けた展望を語った。(聞き手はスポーツ部長・日下三男)
球界改革根気強く提案
-球界に10年間身を置いて、改革の必要性を感じますか。
「米プロフットボールNFLのオーナーに聞くと、彼らは『俺たちは試合ではライバルだが、事業ではファミリーなんだ』と言う。運命共同体として発展するんだという思想が必要。
それぞれの企業の自助努力ではなく、戦力を均等化させることが大事だ」
「一致団結し交流戦を増やす努力をしないといけない。マッチアップを増やす方策を取るべきだ。(交流戦がないと)セパとも対戦相手はずっと5チームでしかなく、つまらない。
例えばサッカーのベガルタ仙台は(Jリーグ1部18チームの中で)いろんな対戦があり、ストーリーもあって面白い」
-三木谷オーナー自身の考えが球界全体になかなか浸透していないように見えます。
「球界をリードした先輩が改革していこうと思わないと、いくら端っこで大きな声を上げても難しい」
「ただ、一オーナーとして根気強く提案はしていく。例えば『球団の売り上げを倍にしましょう』と。大リーグに行くと、給料が何倍にもなり選手の引き留めが難しくなった。
その結果、興行としての魅力が下がっている。プロ野球は国際的にも輝くものであってほしい」
「プロ野球は外国人枠をなくしてしまえばいい。大相撲はモンゴル出身力士がいなければ、人気は下がったのではないか。世界最高のレベルを見たい、というのがファンの本音だろう」
-野球の魅力を高めるために何に取り組むべきでしょうか。東京五輪での正式競技復帰はその一つかと思います。
「僕もそうだと思う。そのためにも大リーグとの対話が必要だが、サッカー界のFIFA(国際サッカー連盟)のような、世界レベルで野球界をまとめる機能が欲しい」
「日本のプロアマ協定は全廃すべきだ。プロ野球選手のお父さんと息子がキャッチボールしたら甲子園に出られないとか、アメリカ人に100回説明しても理解されない。
時代錯誤の問題について見直すべきだ」
恒常的に強いチームへ
-楽天野球団の次の10年、何を考えてますか。
「一つは恒常的に強いチームになること。何にも増して重要だ。個の選手に頼ったチームでなく、2軍を含めた強化体制をしっかりつくり、常に優勝争いするようにしたい。
真の意味で東北のプライドになるチームにならないといけない」
「社会貢献活動を強化したい。相馬市でドーム型スポーツ施設『相馬こどもドーム(仮称)』を建設しているが、野球を超えた社会とのつながりをつくらないといけない」
「コボスタ宮城を天然芝にできるかどうか、考えている。施設内に天然芝の練習グラウンドを造り、テストも始めた」
[球界再編問題]2004年6月、オリックスと経営難に苦しむ近鉄の球団合併が発表。別の合併も取り沙汰され、1リーグ制移行も含む球界再編議論が起きた。
ライブドアが球界参入表明。9月に入って楽天も新球団設立の意向を固める中、球団減少に反発するプロ野球選手会が史上初のストライキを実施、世論も選手会を支持した。
新規参入の審査を進めることで、労使が合意。ライブドア、楽天ともに仙台市を本拠とする計画で加盟申請。11月2日のオーナー会議で楽天参入が決まった。
(一部抜粋)河北新報 9月13日(土)9時16分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)