14/08/31 21:50:51.46 0
1週間で約1000球
夏の甲子園はすでに終わりましたが、べつの高校野球の大会が世の中をザワザワさせています。
高野連が主催する全国高校軟式野球選手権大会・準決勝で、岐阜・中京高校と広島・崇徳高校が、
4日間、延長50回に渡って試合を繰り広げたからです。
軟式高校野球では、延長は15回で打ち切ってサスペンデッドゲーム(一時停止試合)となり、
翌日にその続きを戦うというルールとなっているためにこのようなことが起こりました。
4日間に渡るこの試合で、中京の松井投手は709球、崇徳の石岡投手は689球を投げました。
また、この試合が始まる前日(8月27日)の準々決勝でも両投手は相手チームを完封し、この準決勝に臨んでいます。
実は彼らは5連投なのです。
さらに勝った中京高校は、試合後そのまま決勝の三浦学苑戦に臨みました。そう、なんとダブルヘッダーだったのです。
松井投手はこの決勝でも、4回途中から登板して最終回までの5回2/3を無失点に抑えました。
チームも2対0で勝利し、優勝を飾りました。
松井投手は25日から7日間4試合で、75イニング2/3、推定約1000球を投げきりました(失点1/防御率0.12)。
プロ野球の投手の規定投球回数は試合数と同じ144イニングですが、松井投手はその半分以上を1週間で投げたことになります。
この全国高校軟式野球の日程は、8月25日から29日までの5日間の予定でした。
しかし、崇徳と中京の試合が長引いたために、決勝戦も31日までずれ込みました。
ダブルヘッダーになったのはそのためです。引き分けの場合は、「両校準優勝(優勝預り)」になる予定でした
(なぜ「両校優勝」にならないのかは不明です)。
高野連としては、おそらく高校生の夏休みが終わる31日までしか球場を押さえておらず、どうしてもスケジュールを
消化しなければならないのでしょう。だとしたら、延長50回も続いた準決勝のサスペンデッドルールは、なんだったのかという話になります。
これは明らかに異常な事態です。
軟式野球の投手がプロ野球に来ることはないので、世の中ではあまり問題視されず、相変わらず「美談」と見なす向きも多いようです。
しかし、ひとりのピッチャーが1週間で1000球近くを投げる状況は、やはり常軌を逸してます。投手が腕を振る回数は
硬式でも軟式でも同じです。いくら軟式ボールのほうが軽いといっても(註1)、下手をしたら彼らは腕に
一生残る障害を抱えることになったかもしれません。
高野連は、高校野球を「教育の一環」と位置づけています。
しかし、こんなことを未成年者にやらせておいて、本当に胸を張ってそう言えるのでしょうか?
これは「残酷ショー」以外のなにものでもありません。
以下ソースで
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