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どこに消えた? 日テレ「24時間テレビ」グッズ収益30億円
2014年8月27日
1978年にスタートした「24時間テレビ・愛は地球を救う」(日本テレビ系)。37回目となる今年も、
週末の30日から31日にかけて放送されるが、これまでに集まった寄付金の総額は約338億円に上る。
日テレは全額を経費に一切回さずに寄付していると公表している。
その24時間テレビが今年から大きく変わる。昨年まで寄付金は日テレ系列下の任意団体が集めていたが、
昨年11月に内閣府から公益認定を受けた「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」に移行した。
公益法人として初のチャリティー開催になるのだ。
「公益法人になって何が変わったかというと、法人税の非課税など税制上の優遇措置が設けられます。
一方、法人としては決算情報を広く公開し、毎年、決算公告を行う義務を課せられます」(ある税理士)
つまり、明細がガラス張りになるわけだ。
そこで初めて開示された今年の24時間テレビの「収支予算書」を見ると、経常収益は、寄付金や利息など
13億2972万円を計上。これは一般企業でいう事業計画書のようなもので、今年はこれだけの寄付額を
見込んでいるわけだが、ある“疑問”に気付く。
「今年度の寄付金は、グッズ収益も含めた金額で出しています」(同委員会・広報担当者)と説明するのだが、
この計上額だと、チャリティーTシャツの収益分だけで軽く上回ってしまうのだ。
■明細ガラス張りで分かった杜撰な収支計画
なにしろ、昨年は1500円のTシャツだけで124万4469枚が売れ、約18億6670万円の売り上げが
あった。プリント付きTシャツの原価は、一般的に200~300円とされ、他のタオルや携帯ストラップ
といったグッズの売り上げを含めれば、30億円近い“寄付額”になったはず。
同委員会も、HP上で「グッズの収益金もチャリティーになる」とちゃんと説明している。
念のため販売を代行するイオンに聞くと、「手数料は一切受け取っていません」(グループ営業企画部)
というから、製造原価を引いた額が寄付に含まれないのは不思議だ。ちなみに、昨年の寄付総額も
15億4522万円と発表している。毎年のようにグッズ収益はどこかに消えているのだろうか。
この疑問について、同委員会の監事を務める公認会計士は「私は答える立場にない」とのこと。
善意の寄付金がどう使われるのか。その収支報告は極めて透明でなくてはならない。
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