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結婚生活のほとんどは、裁判に費やされた。
しかし、昨春、懲役6年の実刑判決が確定し、夫・羽賀研二(53)は故郷にある沖縄刑務所に収監された。
16歳年下の妻の麻由さんは朝6時から16時間働きづめで、夫の出所を待つ日々だという。
知人男性に未公開株の購入話を持ちかけ、3億7000万円を騙し取ったなどとして、
詐欺と恐喝未遂の容疑で羽賀が逮捕されたのは2007年6月30日。結婚わずか半年後のことである。
当時、羽賀は手掛けていたジュエリーの販売の仕事が勢いに乗り、多額の借金も返済。
そのうえ、番組制作会社を経て、羽賀の個人事務所で働くようになった麻由さんと所帯を持ち、バラ色の新婚生活を送っていた。
それが一転して、地獄に突き落とされたわけだが、大阪地裁の一審判決は無罪。
続く、大阪高裁がそれを破棄し、懲役6年の実刑判決を下した。そして、昨年3月28日に最高裁で上告が棄却され、判決が確定したのだ。
羽賀の妻である麻由さんはこう話す。
「私は今も、夫の無実を信じています。判決には納得していません。昨年5月、夫は沖縄刑務所に収監されました。
一般的にはあと3年もすれば、仮出所も可能かと思いますが、夫の場合はどうなるか……。
刑務所には、4歳になる娘と一緒に見送りに行きました。離れ離れになるときは言葉になりませんでした。思い出すと、今でも涙が溢れてきます」
現在、面会に赴くのは、月に2回のペース。
「夫は身長が182センチで、収監前の体重が75キロくらい、年齢の割りに筋肉質でした。でも、今は10キロ近く痩せて、筋トレも満足にできないから、
たくましかった胸板もずいぶん薄くなりました。頭は丸刈り。白髪も目立つようになり、いわゆるゴマ塩頭です。
仕事は配膳係になったそうですけど、面会のたびに“退屈だ”と口にしています」
そのため、雑誌や小説の差し入れを頼まれるという。
「いつも、夫の希望を聞いてから、その本を差し入れるようにしています。小説ではジャンルを問わず、色んなものを読んでいますが、
とりわけ好きな作家は、東野圭吾さんです。ほとんどの著作を読破しています」
■差し押さえ
一日も早い夫の出所を待つ、麻由さん自身はどのような毎日を過ごしているのだろうか。
「結婚当初は東京で生活していたのですが、3年ほど前、保釈中だった夫と沖縄に引っ越してきました。
今は、宜野湾市の夫の持ちものの一軒家で、義母と娘と3人で暮らしています。義母は脳梗塞を2度起こしているので、一緒なら安心ですし。
仕事は、レストランでコックをしています。毎朝6時には家を出て、最近は忙しくて、帰宅するのは夜10時過ぎになってしまうことが多いです」
16時間働きづめでも、金銭的な問題は山積しているという。
「ジュエリーの仕事をしていた頃、夫は年間2億円くらい稼いでいました。逮捕されてからは当然、収入はなくなり、もろもろの税金が払えなくなってしまいまして……。
住んでいる家は、今も税務署から差し押さえられています。さらに、被害者とされる方とは民事でも係争中で、4億円近いお金の返還を求められている。
出所後、夫の仕事がどうなるかわかりませんが、芸能界でもビジネスの世界でも、夫についていくしかありません」
ただひとつ確実に言えるのは、刑期を終えても無実を訴え続けることだそうだ。
「ワイド特集 大和なでしこ流浪譚」より「週刊新潮」2014年8月14・21日夏季特大号
Book Cafe 矢来町ぐるり 8月17日(日)9時10分配信
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)