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日本の“お家芸”が視聴率でも火花を散らす！？
９月のバレーボール女子世界選手権の前哨戦となるワールドグランプリ決勝ラウンド（東京・有明コロシアム）が８月２０日～２４日、
また環太平洋諸国の強豪が集う競泳のパンパシフィック選手権（豪州）が２１日～２４日に行われ、ともにゴールデンタイムに地上波で中継される予定だ。
日本選手が世界のトップと真っ向勝負する姿は必見。２年後のリオデジャネイロ五輪を見据えた戦いに、あなたはどちらに注目する？
■世界初戦術
バレー女子を５夜連続で生中継するのはフジテレビ。体格が劣る全日本代表の指揮官、真鍋政義監督は「世界と同じことをしていても勝てない」と昨季、
ミドルブロッカー（ＭＢ）を通常の２人から１人に減らし、代わりにアタッカーを増やした「ＭＢ１」を導入した。
分析した結果、攻撃力のアップが証明されたため、今季はその進化バージョンとして、ＭＢを置かずにアタッカーとリベロだけで戦う前代未聞の強化を図ってきた。
１日～１７日にアンカラ、香港、マカオを転戦する同グランプリ１次リーグで既に実戦し、苦戦を強いられてはいるが、
国内で初お披露目となる決勝ラウンドで未知なる威力を発揮できるか。「世界一に挑戦」を掲げる日本が、米国やブラジルなど世界の強豪相手にベールを脱ぐ。
■王者が解説
競泳はテレビ朝日が放送する。今大会で「勝ち癖をつけたい」と誓っているのが、男子背泳ぎの第一人者入江陵介（イトマン東進）。
安定感抜群の力で世界の表彰台の常連となっているが、過去の主要国際大会で金メダルを獲得したことはない。
競泳界屈指のイケメンスイマーで、ロンドン五輪の５冠（リレー含む）の実力者ライアン・ロクテ（米国）との対決は世界からも注目を集めそうだ。
次世代のエースとして注目の２０歳コンビ萩野公介（東洋大）と瀬戸大也（ＪＳＳ毛呂山）も、憧れの存在であるロクテと、
４月に復帰した“怪物”マイケル・フェルプス（米国）との勝負を心待ちにしている。
男子５０メートル自由形の塩浦慎理（イトマン東進）は「日本の自由形は弱いというイメージを払拭したい」と意気込み、
女子では、平泳ぎで急成長中の女子高校生スイマー渡部香生子（ＪＳＳ）が、主要国際大会で初の表彰台を目指す。
さらに注目は、男子平泳ぎで五輪２大会連続２冠北島康介（日本コカ・コーラ）の解説者デビュー。
自身は今季、代表漏れし、「また違った形で競技を楽しめれば」と、オファーを承諾した。
現役選手の立場として日本競泳陣の強みを伝えるだけではなく、海外の強豪にも注目して刺激を得たいという。
女子バレーも競泳も見逃せない“お家芸”に変わりはない。
ちなみに筆者は、有明コロシアムで女子バレーの取材から帰宅後、ビール片手に録画した競泳を楽しみたい。
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