14/08/14 10:06:50.38 O1mm0IKA0
根本的な野球哲学的な日米の違いが大きい
日本では、球数は無制限という感覚が高校野球から身についているので
「打たれるぐらいならボール臭い球を多投して四球を出した方がマシ」
とバッテリーは考えるのだが、MLBでは真逆です
MLBは、徹底的に球数を制限されているので、
「球数が増えるぐらいなら真ん中に投げて打たれる方がマシ」
という考え方で投げているんです
NPBとMLBの試合を両方よく観ている人なら気付くと思いますが
日本のバッテリーは、ボール臭い所にばかり投げる、
MLBのバッテリーは、ストライクゾーンにばかり投げる
といった両者の野球哲学の違いが配球にハッキリ表れています
MLBも大昔は日本のような感覚があったのですが、科学的になり
球数制限の考え方が広がってからは変わりました
例えば、90年代最高の投手グレッグ・マダックスの哲学は、
「(全員三球三振の)81球パーフェクトが理想の投球ではない
(全員初球打ち凡打の)27球パーフェクトこそが理想の投球」だという
無駄に三振を獲る事で球数が増えるぐらいなら、わざと振って来るコースに
ムービングファストボールを投げて、早いカウントで打たせて取ることこそ
消耗を減らして打者を抑える理想の投球だと考えられているのです
00年代に入ってからは、ロイ・ハラデーに代表されるような、そうした哲学を持つ
新思考の投手が主流となり、今ではMLBの常識になっています
日本の伝統的な三振至上主義は、もうMLBでは古典と言える古い思考なのです