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2004年のプロ野球の球界再編問題の後には、各球団も大きな変革を求められた。
球団経営の理念、この10年間の経営改善やファン拡大などを球団首脳に聞いた。
赤字を埋めてくれる親企業を持たない「市民球団」広島の松田元(はじめ)オーナー(63)は、
放映権収入の落ち込みにより「一番苦しかった」という時期からの球団経営を振り返った。
「カープ女子」をはじめとしたチーム人気の盛り上がり、球団と地域の関係、今後の課題についても、広島弁を交えて語った。
【写真特集】地域に愛されるカープ
--近年、広島の女性ファン「カープ女子」が急増しブームとなっている。どう受け止めているか。
◆(09年に現在の本拠地の)マツダスタジアムができた時から、3世代の人に来てもらおう、と言いよる。
カープ女子にターゲットを絞ったつもりはないから戸惑いがある、
いうんが正直なところ。旧市民球場と比べて女性も若い人も増えとるけど、一番増えたんはお年寄り。
--球場造りの段階から「3世代」は意識していたのか。
◆そう。(試合を見ながら球場を一周できる)コンコースは「何で要るんや」とよう聞かれたが、
「おじいちゃんが孫を預かったとして、孫は球場でおとなしゅう座っとらん。
コンコースで野球をちらちら見ながら、孫は飲食しながらゆっくり回ればすぐに時間はたつ」と説明していた。
--現在も自ら球場をよく視察している。
◆空いたスペースはないかと探しとる。ディズニーランドはアトラクションやら、毎年、ちょっとずつ変わっとるじゃろ?
これは絶対必要なところ。
--球団は黒字経営が続く。
◆1975年以来黒字。でも、巨人戦の地上波中継がなくなったのはこたえた。04年の球界再編問題の翌年ぐらいからか。あの頃が一番の危機よ。
その時は、広島に健全な形で球団を残すことが自分の使命じゃ、思うた。広島ではカープは空気みたいな存在。普段は何とも思わんかもしれんけど、
なくなったら息苦しゅうなるんよ。
放映権料収入は球界再編前後が年間30億円で、今は13億円くらい。でも、(テレビ局側が一気に減額せず)徐々に落としてくれたけえ助かった。
--放映権料の減収はどう乗り越えたか。
◆グッズ(の販売の充実)にシフトした。球場のキャパシティー(収容観客数)は決まっとるし、場内販売は観客動員と一緒で目いっぱい行っとる。
違うところで利益を、と考えるとグッズしかなかった。
>>2以降につづく
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