14/08/07 15:39:20.55 0
ヨーロッパの各国リーグが今月中旬から下旬にかけて続々と開幕する。
それに備え、各チームはキャンプやプレシーズンマッチに取り組んでいる。
本田が所属するミラン、香川のマンチェスター・ユナイテッド、長友のインテルは、
いずれもアメリカで行なわれているインターナショナル・チャンピオンズカップに出場している。
ここ数年の実績があり、時にキャプテンマークまで巻く長友は、チーム内での地位が確立されている。
指揮官へのアピールに躍起になる必要がなく、地に足をつけた調整ができるだろうね。
一方、本田と香川の置かれた立場は、そうじゃない。彼らはクラブの期待に応えられないまま昨シーズンを終え、
ポジションが約束されているわけでも、チーム内での地位が確立されているわけでもない。
ミランもマンチェスター・Uも新監督を迎えたけど、ポジション争いは横一線、
ゼロからのスタートなんてことはなく、昨シーズンに不振を極めたふたりには、懸命のアピールが求められる。
もっと言えば、戦力として見なされるか、構想外になるかの瀬戸際に立たされていると言える。
プレシーズンだけで巻き返すのは、簡単なことじゃない。ふたりがレギュラーとして開幕を迎える可能性は、決して高くない。
でも、欧州の移籍は、ご存知のように、市場が閉まる当日まで活発だ。そして、誰もが自分を評価してくれるクラブ
―年俸の高さにせよ、出場機会の多さにせよ―に移籍していく。
それはプロとして当然のことで、それによって玉突き人事のような移籍が起きるのも日常茶飯事だ。
本田も香川も今のクラブでアピールを続けたほうがいいのか、移籍したほうがいいのか、早いうちに答を出さなければならない。
日本では、出場機会を求めて移籍することを「逃げる」と捉えがちだし、強豪クラブから下位クラブに移籍することを「都落ち」なんて表現もする。
けれど、サッカー選手の選手寿命は長くないし、選手が活躍できるかどうかは監督や戦術との相性にもよる。
あるクラブで出番のなかった選手が、別のクラブで輝いたなんて例はごまんとあるんだ。
香川に関してはこれまで、ドルトムントへの復帰やアトレティコ・マドリーへの移籍の可能性が報じられてきたけど、
プロたるもの、必要としてくれるチームがあるうちが花。逆に、もし移籍できる機会があったのだとしたら、
昨シーズンにあれほど出場機会がなかったのに、なぜ動かなかったのか不思議だよ。
スポンサーや放映権、契約上の問題で移籍できなかったんだとしたら、不幸でしかないよね。
これまで日本のマスコミは、ふたりをスーパースターのように報じてきたけど、昨シーズンの出来やブラジル・ワールドカップの結果、
このプレシーズンでのクラブにおける立ち位置を見れば、いかに現実をねじ曲げた報道だったかが分かる。
こうした「スターシステム」報道を続けているから、「造り物のスター」ばかりで真のスターが育たず、サッカー文化も根付かないんだ。
本田に関して僕が思うのは、大会後に帰国しなかったにもかかわらず、なぜ、メディアは批判しないのかということ。
あれだけ盛大に送り出され、応援されたのに、結果を出せなかったら、チームとは別行動で、日本に帰って来もしない。
彼がやったのは、サッカー選手以前に、人として最低なことだ。ブラジルだったら「口先野郎」とか「逃げ足の早いやつ」とかニックネームを付けられ、
メディアのみならず、国民からも徹底的に叩かれるよ。
ブラジルでは負傷欠場するまでセレソンを牽引していたネイマールでさえ、「バルセロナに移籍してから、練習不足なのか、
レベルアップしていない」と批判されているほど。日本でカズが真のスターになったのも、ブラジルで徹底的に叩かれ、
結果を出すことでそれを封じ、逆に讃えられるようになり、強靭な精神力と本当の実力を身につけたからだよね。
>>2以降につづく
2014年08月07日 (一部抜粋)
URLリンク(www.soccerdigestweb.com)