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(一部抜粋)
テレビ番組におけるやらせの発覚が後を絶たない。昨年から今年にかけて話題になったものだけでも、情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)や
バラエティ番組『ほこ×たて』(フジテレビ系)などが記憶に新しく、これ以外にもしばしば、発覚が報じられている。
過去に大きな騒動に発展したものとしては、07年、人気バラエティ番組『発掘!あるある大事典』(放送はフジテレビ系)でやらせが発覚し、
番組打ち切りと制作担当の関西テレビ社長の辞任、さらに同局は1年間の民放連除名という放送免許取り消し一歩手前の重い処分が下された事件もあった。
やらせが発覚するたびにテレビ局は世間から批判を浴び、謝罪に追い込まれるケースも多いが、そうしたやらせ批判に異を唱えるのが、
元フジテレビアナウンサーで現在フリーの長谷川豊氏である。
【長谷川】「回転寿司の皿は右から左へ流れているから、多くの人が手に取るんだ」という意味不明な仮説があり、
VTRがそれに丸ごと乗っかった構成になっていたのです。私は実験の実況アナウンサーを担当したのですが、まったく仮説通りにいかない。
1~2時間たってイラついてきたディレクターから「これを読め!」と原稿を投げつけられて、「これはすごい! 右から流れているほうが、如実に多くの人が取っていますね~」
と実況しました。1日中ロケをやって、そこしか使われませんでした。『あるある大事典』は、もともとそういう制作陣でつくられていた番組だと捉えるしかありませんでした。
のちのち大きな問題を起こすことになりますが、発覚しているのは氷山の一角だと断言できます。
その中で、僕が在職していた当時から一番まずいなと思っていたのは、「いかにもな検証番組」を流して「反省したふり」をする点です。
『あるある大事典』の検証番組で関西テレビとフジテレビは「ほかにも5つのやらせが発覚した」と言っていましたが、僕の知っている限り、
同番組は3分の2くらいで適切ではない演出が入っているはずです。
あの検証番組を見て「これはまた同じことを繰り返すぞ」と思っていたら、13年にフジテレビの『ほこ×たて』で再びやらせが発覚し、大騒動となりました。
--そうしたやらせ的な行為は、バラエティ番組だけではなく、ニュース報道でも行われていると本書には書かれています。具体的には、どのようなことが行われているのでしょうか?
【長谷川】09年に世界的に新型インフルエンザが大流行すると報じられ、日本中が大騒動になった時のことです。
私は当時、朝の情報番組『とくダネ!』を担当していましたが、かなり危険だという情報が巡っていて、それを他社に先駆けて報じようとスタッフは徹夜で準備していたら、
放送開始1時間くらい前に、なんとWHO(世界保健機関)の「ウイルスの毒性は強くない」という発表が入ってきたんです。
その時点で画面の中央にドーンと「パンデミック(世界的感染拡大状態)」というテロップなどが入った、危機を煽りに煽るマルチ画面をつくってしまっており、もう直しようがなかった。
しかも番組内ではトップニュースとして25分も枠が取られていて、「世界的大感染・パンデミック」とテレビ欄にも打っている。
そこに「実は風邪より弱い」という情報が入ってきたわけですが、私とディレクターの判断で、放送ではその情報を封殺し、私は「『パンデミック』と、そう呼ぶのであります!」
とプレゼンをしました。この放送後、日本中が大騒動になったのは皆さんもご記憶の通りです。
>>2以降につづく
7月14日(月)6時53分配信
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)