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両リーグのタイトル争いを見ていると、ため息をつきたくなる。
セの本塁打部門では広島・エルドレッド(28本)、ヤクルト・バレンティン(18本)、阪神・ゴメス(14本)、
巨人・ロペス(同)の外国人たちが上位4人までを占めている。
打点部門も3位まで外国人。首位打者部門トップも中日・ルナだ。
パの本塁打王争いも、オリックス・ペーニャと楽天・ジョーンズが抜け出している。
“不動の4番”と呼べるのはほとんどが外国人。
日本人では12球団を見渡してみても日本ハム・中田と、最近はやや故障がちの西武・中村くらい。
“絶滅危惧種”のようになっている。なぜこうなってしまったのか。
外国人枠を減らすことを考えていいと思う。
現行制度では、外国人の支配下選手登録に制限はなく、1軍登録は4人まで(日本でFA権を取得した選手などは除く)。
私の現役時代や大洋監督を務めた頃は、1軍登録が2人まで。その後3人、現行制度へと増えてきた経緯がある。
TPPではないが、輸入にはある程度は制限を設けないと、国内同業者が圧迫を受け、根絶やしに至る恐れがある。
ここにきて下馬評通り首位固めを始めた巨人がいい例だ。
最近の原動力の1人が春季キャンプで右手ひとさし指を骨折し出遅れていた亀井。
6月17日以降3番に定着して貴重なチャンスメーク役を果たし、・325の高打率もキープしている。
亀井のスタメン定着は、キューバから補強したセペダが不振を極め、原監督がスタメン落ちを決断。
外野のポジションが1つ空いた時期とほぼ一致している。
裏を返せば、セペダが額面通りの活躍を見せていたら、亀井は力量にふさわしいチャンスを与えられず、
調子も下降線をたどっていた可能性が高いということ。
過去、このようにチャンスを与えられず、うまく育てれば大きくなるはずの芽が摘まれ、
寂しく球界を去っていった若手成長株がたくさんいたと思う。
私は支配下選手登録4人、1軍登録は2人までが、適正な外国人枠ではないかと感じている。
外国人力士を1部屋1人までと制限している大相撲でさえ、上位をモンゴル人力士が占め活況を失っていることは、
外国人力士たちに罪がないことは承知の上だが、球界も深刻に受け止めた方がいい。
キューバが選手の国外移籍を認め、新たな外国人選手の供給元となるだけに、なおさらだ。
米メジャーリーグには外国人枠がないという声も聞くが、多民族国家の米国と日本とでは、ファンの感覚が違うというのが私の考えだ。
外国人選手はかつて“助っ人”と呼ばれた。それ自体が死語になりつつあるが、
あくまで日本人選手を生かし、国内野球を盛り上げるための外国人補強であってほしい。
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