14/07/01 12:09:49.16 0
東京五輪の野球復活を吹き飛ばす日本球界の「キューバ志向」
巨人がセペダ(34)を初の実戦から4番で起用し続ければ、DeNAの
中畑監督はグリエル(29)の二軍戦での一発に「あの一振りで十分。
オーラを感じる」と喜色満面。キューバからの助っ人獲得が解禁され、
日本球界は「これからも強打者が続々とやって来るに違いない」
といまから腰を浮かしている。
「キューバにはまだまだ埋もれた逸材がゴロゴロしてる。身体能力は
バツグンだし、野手に関して言えばヘタなメジャーリーガーなんかより、
よっぽど期待できる」とはある球団の関係者。「とにかくキューバ政府との
関係をより密にすることが先決」(同)と言うのだが、この日本球界の
キューバへの傾倒ぶりを苦々しく思っているのが米大リーグ機構(MLB)だという。
米国とキューバは国交がなく、亡命する選手が後を絶たない。
昨季はプイグ(23)がドジャースでブレーク。今年はルーキーの
アブレイユ(27=ホワイトソックス)が4月にいきなり月間MVPを受賞した。
キューバ出身者が米球界を席巻、スポットライトを浴びつつある。
それがひいては新たなファン開拓につながる。
■MLBは苦々しく思っている
しかし、今回のキューバの選手解禁は、なにより優れた選手が欲しいメジャーの
機運に水を差すことになる。米西海岸の代理人関係者のひとりがこう言うのだ。
「キューバ政府は今回選手を国外でプレーさせるにあたって、
主に東アジア、日本を筆頭に韓国や台湾などに選手を取らないかと
働きかけたと聞いています。政府に入るのは選手が手にする年俸の
2割程度ですけど、米国に亡命されたら一銭も入らないわけで、
いい選手をこれ以上、米国に亡命させないという意思表示でもある。
そんなキューバ政府の意向をメジャーはただでさえ苦々しく思っているところに
もってきて、日本はキューバ政府のオファーに真っ先に飛び付いたわけですからね。
MLBがNPB(日本野球機構)に対してへそを曲げるのは当然ですよ」
つまり日本球界がキューバ人助っ人をありがたがればありがたがるほど、
MLBの感情を逆なですることになるのだ。
■メジャーが「NO」と言えば…
「MLBはすでにNPBに対し、怒りにも似た感情を抱いています。
日本球界が今後もキューバ人助っ人を取り続けるようなら、それなりの
対処をしなければいけない。日本にダメージを与えるべきという強硬論まであると聞きました」
とさるNY紙のベテラン記者がこう続ける。
「日本がいま、何より望んでいるのが20年の東京五輪で野球を復活させること。
これを阻止したらどうかというのです。他の五輪種目に関してはあくまでヨーロッパの
意向が大きいが、野球に関しては別。MLBのある米国がイニシアチブを握っています。
そもそもMLBは五輪への選手派遣に否定的だし、メジャーがノーと言えば野球が復活することはない」
5日、五輪競技復帰に向けて来日中の世界野球ソフトボール連盟会長リカルド・フラッカリ氏が、
東京五輪組織委の森喜朗会長らと都庁で話し合った。会談にはプロ野球の
熊崎コミッショナーやソフトバンクの王球団会長も同席。「五輪に戻れば
大きな盛り上がりになる」と森会長はご機嫌だったものの、前途は真っ暗だ。
日刊ゲンダイ 2014年6月7日
URLリンク(nikkan-gendai.com)
URLリンク(nikkan-gendai.com)
URLリンク(nikkan-gendai.com)
画像:中畑監督はグリエルにご執心
URLリンク(static.nikkan-gendai.com)