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競技場で観戦できるのは富裕層だけ―。サッカーのワールドカップ(W杯)で28日のブラジル対チリ戦を競技場で
観戦した人のうち90%が富裕層だったとの調査結果をブラジル紙フォリャ・ジ・サンパウロが29日報じた。
W杯は一部のエリート層のものだとする開催反対派の主張に勢いを与えそうだ。
試合が行われた南東部ベロオリゾンテの競技場でブラジルの調査会社が693人から聞き取り調査した。
その結果、観戦者の29%が、収入の多い順に国民をA層からE層に分けた場合のA層に、61%がB層に属していた。
一方で国民の49%を占める中間層、C層の観戦者は9%にすぎなかった。
C層の世帯月収は1734~7475レアル(約8万~34万5千円)だが、
ブラジル対チリ戦などベスト16の試合のチケットは55~440レアル。
また、観戦者の86%が高等教育を受けたとしており、国民全体の16%を大きく上回った。
人種的にも偏りがあり、67%が白人。国民全体の41%を占める混血や15%を占める
黒人の観戦者はそれぞれ24%、6%にすぎなかった。(共同)
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