14/06/21 16:29:10.96 0
■19~20%↑14~17%
ABCテレビが誇るお化け番組「探偵!ナイトスクープ」(金曜午後11時17分)に
気になるデータ判明。19~20%は当たり前だった平均視聴率が昨年夏から下降線をたどり、
最近では14~17%台。ジリ貧気味なのです。放送開始26年で民放連最優秀賞2回受賞、
最高視聴率32・2%(平成5年)、最近では構成担当の作家・百田直樹氏でも話題という、
同局の金看板に何があったのでしょうか?
そう書けば、昨年10月に断行された、番組史上初の「探偵3人一挙交代」が思い浮かぶでしょう。
最古参の桂小枝さん、長原成樹さん、松村邦洋さんが40~50代組が卒業し、スリムクラブ・
真栄田賢さん、ハライチ・澤部佑さん、銀シャリ・橋本直さんの20~30代組が新加入しました。
理由について同局は「番組の若返り」と説明。小枝さんに関しては同年5月の“不倫報道”が
原因ではないか、と話題になりました。
そこで、同年10月を境に、直近の今年6月13日放送までの34回分と、10月以前の同じ回数分の
平均視聴率(「リターンズ」などを除く)を単純比較しました。同局ではこれまでざっと「20%」を基準に
してきたようです。ただ、最近はテレビをつけている世帯の割合を表す「総世帯視聴率(=HUT)」が
低下傾向にあり、こちらで勝手に「18%」にハードルを下げてみました。
それでも、18%以上が「以前」は19回だったのに対し、「以後」は4回。一方「以前」には1回だった
15%未満が「以後」は4回ありました。視聴率が15%前後あってなお“難癖”をつけられるのもシャクで
しょうが、これも“お化け番組”の宿命とお許しいただきます。
■新人探偵の「成長待ち」
「若返り」は理解できても、やはり探偵8人中3人の入れ替えは思い切りすぎたかもしれません。今回、
その辺も含めて制作責任者の一人に取材を求めましたが、6月に着任したばかりで「現状を把握したい」と
やんわり断られました。その代わりと言っては何ですが、番組に詳しい関係者が次のように明かしてくれました。
「この番組は、時間が限られたロケ現場で、探偵とディレクターとのコンビネーションが作品の出来を
大きく左右します。ベテラン探偵は“引き出し”が多いから、時にはディレクターに意見を出しつつ
クオリティーを追求できます。同じことをすぐに新人探偵に求めるのは酷ですよ」
そういえば、かつて同番組の取材で、「探偵=芸人としての力量」との趣旨の発言を聞いたのを
思いだしました。となれば、芸道と同じく成長を待つしかありません。同局の編成幹部も
「若返りは常に考えないといけない課題。毎分視聴率で20%を超すタイミングも出てきています。
ある意味、この番組は“関西文化”そのものですから」と動じる気配はありません。
くしくも先日、小枝さんが「『小枝さんが出なくなって番組が面白くなくなった』といわれます。
オファーが来たら一生懸命やります」と復帰に意欲を見せました。ただ、「世代交代賛成」は小欄でも
たびたび取り上げています。ここは一ファンとして若手の成長を見守りたいと思います。
■アナログ的手法だけでは苦しい?
実は、それより気になることがあります。この番組は視聴者の依頼に携帯ツールに極力頼ることなく、
街頭での聞き込みや専門家へのインタビューといった“アナログ的手法”で究明していくのが魅力でした。
ところが、ここ1、2年のネット環境の急変で、スマホで検索すれば即座に「答え」にたどり着くのが
当たり前になりました。僕の大好きな傑作「謎の爆発卵!?」は今なら「電子レンジ」「生卵」で検索すれば
「爆発します」と簡単に出ます。当時はそこに「発見」「驚き」がありました。
その部分をどう補い、視聴者を共感・納得させるか。あるいは、知人のテレビマンに聞きましたが、
名物「小ネタ集」は、似通ったモノが動画投稿サイトに多くアップされているそうです。
若手に限らず、探偵&ディレクターのハードルは以前にまして高くなった気がするんです。ただ、
同番組のディレクター陣は、東京のキー局に引き抜かれるなど優秀な面々ぞろい。きっと杞憂に
終わると信じています。(視聴率はビデオリサーチ調べ)(豊田昌継)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)