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サンケイスポーツ 5月27日 7時0分
阪神がソフトバンク・新垣渚投手（３４）の獲得を目指して調査を始めることが２６日、明らかになった。
トレードによる投手補強を狙い、調査対象にはオリックス・小松聖投手（３２）、中山慎也投手（３２）らも挙がっており、
交流戦後にも本格的に動き出す可能性がある。
先発、中継ぎともに不安の解消されない虎投整備へ、国内にも目を向けて補強策を進める。
再建へと乗り出す。
阪神がトレードによる投手補強を準備していることがわかった。
先発、リリーフともに手薄感の否めない現状の打開へ、他球団に熱視線を注いでいる。
球団関係者の話を総合すると、ターゲットはパ・リーグの投手。
候補リストには、通算６０勝のソフトバンク・新垣や、２００８年に１５勝を挙げた小松、
先発＆中継ぎともに実績十分の左腕・中山（ともにオリックス）らが挙がっており、６月２２日に閉幕する交流戦後にも本格的に動き出す見通しだ。
中でも、優先順位の上位とみられるのが新垣。２００３年に自由獲得枠でソフトバンク（当時ダイエー）に入団した本格派右腕だ。
１５０キロを超える真っすぐとキレ味鋭いスライダーを主体に１年目から８勝を挙げ、翌０４年からは３年連続で２桁勝利をマークした。
以降は右肩の故障などもあり、不本意なシーズンを過ごしているが、阪神は再生可能と判断したもよう。
鷹一筋１２年目の右腕も、現状はソフトバンクの層の厚い投手事情から登板機会に恵まれておらず、
今季は２軍戦で５試合に登板しているが１軍昇格を果たせていない。新天地にマウンドと復活を求める可能性はある。
補強ポイントについて、別の球団首脳は「それは先発でも中継ぎでも欲しい」と明かした。
現在、阪神は首位広島に２・５ゲーム差の２位タイにつけているが、投手陣の不調が“アキレス腱（けん）”となり、波に乗り切れないのが現状だ。
４９試合を消化し、総失点はリーグ４位（２２０点）と振るわず、接戦をものにできない展開が続いている。
先発は能見、メッセンジャーが両輪となっているが、３本柱と期待された藤浪がここまでわずか２勝止まり。
中継ぎ陣も右足痛で福原が離脱して以降、苦しい台所事情を露呈。
目立った若手の台頭もなく、安藤や加藤のベテラン勢がイニングをまたいでの登板を余儀なくされている。
窮状を分析し、球団が最重要課題としているのが、投手の緊急補強。
米独立リーグに所属する元ロッテの渡辺俊介投手（３７）の本格調査にも乗り出しているが、
大リーグでの登板を夢見る右腕の見通しは不透明な状況にある。
２００５年以来９年ぶりのＶ奪回には、投手陣の強化が必須条件なのは明白。虎が総力を挙げて補強を進める。
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