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マイナビニュース 5月25日 8時0分配信
ソチ五輪が終わって3カ月ほどが過ぎた。オリンピックシーズンが終わり、次の五輪へ向けての一歩が始まろうとしている。いや、既に始まっている。
新しいシーズンへ向けてのプログラムの準備に取り掛かっている選手も少なくはない。
その一方で、数々のアイスショーを通じて元気な姿をファンに見せてもいる。
そんな今、ふと思い出す言葉がある。
○「こんな風な時代が来るとは」
オリンピックがあるシーズンは、代表選考争いも絡み、他のシーズン以上にフィギュアスケートは注目を集めることになる。
テレビや新聞などでの報道も増え、フィギュアスケートファンのみならず、ふだんはそれほど競技を見ない人々も引きつけるのが常だ。
日本選手たちの好成績もあって、さらに注目の高かった2013-2014シーズン、こんな言葉を聞いた。
「昔を思えばね、よくここまで来たなあってね」。
「こんな風な時代が来るとは思いませんでしたね」。
先の言葉は、あるマネジメント関連会社に勤める社員、そして続く言葉は元フィギュアスケート選手の言葉である。
そろって独り言のようにつぶやいた彼らの言葉は、
だからこそ実感に満ちていたし、この10年間の国内外でのフィギュアスケートの変化を物語ってもいた。
○関係者が抱く危機感とは
彼らはどのような変化を、その身に感じ取っていたのか。
日本の選手たちの成績についてだったのか。
確かにそうした部分もあったかもしれない。
例えば10シーズン前、村主章枝が世界の6都市で開催される「グランプリシリーズ」の成績上位6名による「グランプリファイナル」で優勝し、
荒川静香が世界選手権で優勝した女子はともかく、男子は国際大会のたびに異なるメダリストが誕生したり、
あるいは複数の選手が表彰台に上がったりするのが当たり前のような近年とは、大きな違いがあった。
だが、彼らが思わず口にした言葉の"根っこ"は、そうした成績の違いよりもむしろ、フィギュアスケートを取り巻く環境にあった。
マネジメント関連会社の社員は続けて言った。
「前はね、アイスショーとかやってもね、今みたいに(会場が観客で)埋まらないことも珍しくなかったんですよ。
それこそ『閑古鳥が鳴いている』って言ってもおかしくはないときもありましたからね」。
実際、それはうそではない。
トリノ五輪の前、アイスショーに足を運んでみて、空席が目立つときもないわけではなかった。
そもそも、シーズンが終わればアイスショーがめじろ押しの現在とは、開催される回数も違う。
その事実一つとっても、フィギュアスケートの地位は大きく異なっている。
一部に限定されているとはいえ、選手にもプラスに作用しているのは間違いないところだし、
競技面での成績とも関連しているだろう。
だからこそ、危機感もどこかにうかがえた。
この地位を維持していけるのか、と。
特に「集大成にしたい」と口にするトップスケーターたちが相次いでいたからなおさらだった。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
※続く