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１５日のデビュー以来、巨人の４番に座るキューバ代表の主砲、フレデリク・セペダ外野手（３４）。
母国では“禁制”だった人気飲料を飲む自由を謳歌し、打席でのエネルギー源にしている。
巨人８０代４番打者として臨む６試合目、２１日の西武戦（西武ドーム）で「通算１４００四球」を自称する
選球眼がさえ渡った。２点を追う９回１死一塁の第５打席。９球目のきわどい内角スライダーを悠然と見逃し、
この日４個目の四球を稼ぎ出した。この後の２死満塁から村田の幸運な右前打で走者一掃。劇的な逆転勝ちにつなげた。
原監督は「見事な選球眼。相手投手も攻めていての四球だから非常に価値がある」と絶賛。
セペダは「四球は時に安打に値すると思っている。まだ日が浅いので、日本のストライクゾーンに完全に適応した
とはいえないが、キューバでも毎年のように四球数はトップだった。１試合５四球もある」とサラリと語った。
大物の貫禄を漂わせる新助っ人が来日以来、すっかり心を奪われているものがある。コカ・コーラだ。
球団関係者は「試合の前後はもちろん、試合中のベンチでもずっと飲んでいる。どれだけ好きなんだろう」
と驚くやらあきれるやら。デビュー戦後の取材対応でも早速、右肩をアイシングしながら、
左手に携えたペットボトルで何度ものどを潤していた。
コークへのご執心にはワケがある。米国が生んだ清涼飲料のグローバルスタンダードは２００以上の国・地域で
愛飲されているが、日本コカ・コーラ社によると正規販売されていない国が２つあるという。
ともに米国政府が商取引を禁止している北朝鮮とキューバだ。
従ってセペダがコークを楽しむ機会は、国際大会などの海外遠征先に限られていた。
だがキューバ政府が海外移籍を容認後、栄えある来日第１号に選ばれ巨人に加入。
いまやコークを毎日、無料飲み放題を満喫中だ。
体重は公称９３キロながら「あのおなかは絶対１００キロはあるだろう」というのが球団関係者の見立て。
暴飲で重量オーバーになっては困るが、コークを発奮材料にして集中力を保ち、
地球の裏側でもスカッと爽やかに四球と殊勲打を量産してもらいたいものだ。
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