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「体育が『5』の子が野球をやらないんですよ」。この春、私はアマチュアの指導者としての資格を取り、青少年も指導できるようになった。
現場の指導者と話をする機会も増えたのだが、そのなかでドキっとした発言がこれだった。由々しき問題である。
■体育「5」の子どもが野球にそっぽ
少年野球を指導しているというその人物によると、野球少年の全体数はそれほど減っていないという。
しかし、勉強の成績はともかく、体育の成績が「5」という子どもが野球をやらなくなったというのだ。
我々の時代、野球少年と言えば体育が「5」のタイプが多く、運動会でもリレーのアンカーはだいたい野球部員だった。
同時に、廊下に立たされているのも野球部員が多かったのだが……。
現在、体育が「5」の子どもたちはサッカーに行くそうで、これも時代だという人もいるだろう。だが、これはプロ野球の将来にとっては大きな問題である。
子どもたちに選択肢が増えるということ自体はいいかもしれない。
だが、ただでさえ少子化で子どもが減るというのに、
体育ができる子どもが野球に来なくなってしまうとなると、世界に通用する選手はおろか、日本のプロ野球の屋台骨すら危ぶまれる。
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