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脱・あまちゃん成功 能年玲奈「ホットロード」評論家が称賛 2014年5月16日
「存在感は大画面でこそ映える」
14日の試写会は開映40分前に満席となる異例の事態に。マスコミ関係者がこぞって押し掛けたのは、
能年玲奈(20)主演の映画「ホットロード」(8月16日公開)である。
能年にとっては昨年のNHK朝ドラ「あまちゃん」以来の主演作。
その成否は今後の女優生命を左右しかねない重要な作品といわれてきた。
というのも、「あまちゃん」は異常な盛り上がりを見せた国民的ドラマだけに、「能年」=「天野アキ」
という刷り込みは強烈。生半可な作品では、染みついたイメージを払拭することができないからである。
もしコケたら、“「あまちゃん」一発女優”の烙印(らくいん)を押されかねないリスクを秘める中、
能年サイドが吟味の末に選んだのがこの「ホットロード」だ。
原作は1980年代に若者を魅了し、全4巻800万部を発行した伝説的な同名漫画。これまで何度も
実写化を望む声が上がったが、原作者が首を縦に振らず、見送られてきた。能年は初めて原作者の
お眼鏡にかなった女優というわけだ。その重圧たるやだが、果たして作品のデキはどうなのか。
「いやあ、大感動しました。『映画女優・能年玲奈』の誕生です!」
こう絶賛するのは試写を見たアイドル評論家の中森明夫氏である。
「これまで多くの“女優ムービー”を見てきましたが、能年の圧倒的な存在感は大画面でこそ映えると
改めて実感しました。彼女のナレーションから始まるイントロで鳥肌が立ち、2時間の上映中、
中だるみするシーンは一切なし。この作品には、明るくコミカルで東北なまりの天野アキはどこにもいません。
親の愛情に懐疑的で、ナイーブで繊細な宮市和希という少女になりきっている。主題歌は尾崎豊の
『OH MY LITTLE GIRL』なんですが、ここぞのシーンで流れ、能年の好演と相まって
涙を誘う。役が憑依(ひょうい)しているとしか思えない素晴らしい演技です。現代の若い能年ファン
のみならず、80年代に青春を謳歌(おうか)した世代も巻き込み、この夏、最大の話題作になるのは
間違いない。今後の活動に弾みをつける一本です」
脱「あまちゃん」成功セリ、のようだ。
日刊ゲンダイ URLリンク(www.nikkan-gendai.com)