14/05/13 17:48:28.41 0
赤い。熱い。そして若い。神宮球場の広島カープ戦で左翼スタンドを見て驚いた。
ホームチームかと思わせるほど、隅から隅まで赤、赤、赤!
なぜ今、関東で「鯉(こい)」に恋するファンが増えているのか。
赤いユニホーム姿のファンがメガホンを鳴らす。選手名を連呼し、交互に立ったり座ったり。
体力勝負の「スクワット応援」が始まると、左翼スタンド全体が赤い生き物みたいにうごめい
て見える。
ここ数年、在京カープファンが増殖中だという。
ゴールデンウイーク最終日の6日もビジター側外野自由席は立ち見エリアまで満員。
ヤクルト球団によると「神宮球場の広島戦の観客動員数はこの5年で三塁側を中心に
倍近くまでふくれあがった」。
東京ドームでも、昨シーズンの平均観客動員数は広島戦が4万5530人。
因縁の阪神戦の4万3848人を上回った。
外野席で応援する大学生4人組は在京カープファン向けフリーペーパー「Capital」の編集部員。
5年前、たった2人の女子大生が始め、発行部数1000部で創刊した。
今では5000部、次の秋号は7000部に増やす予定。編集部員も20人を超えた。
代表の若山優里奈さん(20)は「カープって一番人間味あふれる球団に見える。
ファン同士の一体感、ファンと球団との近さが好き。今年は優勝への足取りを見つめたい。
球場通いのため必死でバイトしてます」。
応援席にはコイのぼり。昨季、16年ぶりにAクラス入りし、初のクライマックスシリーズ(CS)に進出。
今季は20勝に全球団で一番乗りした。
「カープはコイのぼりの季節まで」とささやかれながら、単独首位をひた走る。
カープの魅力を、長蛇の列のできた女子トイレ前で聞いた。若い女性ファンの急増で
昨年は「カープ女子」なる言葉も流行した。
「イケメン狙いの『顔ファン』」なんて冷笑する向きもあるけれど。「そう言われるの、嫌なんですよね」。
見れば20代の女性、ユニホームの背中に「1」とある。
昨季引退した「最後のV戦士」前田智徳さんのファンらしい。
「2度のアキレスけん断裂、そこからの復活劇と2000本安打。
彼を大事に思う気持ちに男女は関係ないと思うんです」
別の女性(30)は「ミーハーなイケメン狙いが入り口でも大歓迎。
応援歌を覚え、野球を語れるようになったら『カープ女子』ではなく立派なカープファンです」。
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