14/04/30 23:15:16.31 0
(>>1からの続き)
しかし、それは、“一部”のクラブだけの話でもある。
●最低賃金保証はない?
現在、JリーグはJ1とJ2合わせて40チーム。J3も含めると
51チームになるが、前述した平均2500万円の年俸を支払えているチームは、
この中で13チーム程度である。その他のチームが加わると、
J1でも平均年俸は半減する。「J2、さらにJ1下位も悲惨だ」
と大学サッカー関係者は教えてくれる。
「『Jリーグには最低賃金保証制度がある』なんていわれていますが、
それはシステムをよく理解していない人たちの発言です。新卒入団後に
所定の出場時間をクリアしていない選手を対象とする『プロC契約』の
上限は480万円ですが、下限はありません。つまり、
年俸200万円のJリーガーが存在しても違反ではないのです」
この「プロC契約」が適用されるのが、大卒生たちである。クラブが
大卒選手を獲得してくる大抵の理由が、“お試し”やけが人が出た時の
要員である。そのため、Jリーガーになっても、『プロC契約』以上の契約を
勝ち取るのに必要な900分の出場時間(J2の場合)を超えることができない。
もちろん、加入してから4年がたてば、クラブの運営側は「プロC契約」以上の
条件で選手と契約しなければならないため、その前に戦力外通告をする。
そういった悪しき風潮があり、Jリーガーの平均引退年齢は25歳前後になる。
そんな現状を変えるべく、大学サッカー指導者たちは自ら対策を考えている。
「日本サッカー協会(JFA)によって編成される20歳以下の日本代表チーム、
U-20に選ばれるような即戦力ならば別ですが、基本的には高校を
卒業した後は、大学に進学させる流れができていますね。大学に入ってから、
この先、サッカーで生きていくのかを決めればいいし、特別指定選手
(大学に所属しながらJリーグの試合に出場できる制度)で経験も積める。
体育大学であれば、Jリーガー引退後も役に立つ教員の資格をとれる。
(続く)