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2014年04月01日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00 - 15:30)にて、映画評論家の町山智浩が、
映画『アクト・オブ・キリング』の試写会に参加し、そこでデヴィ夫人が語った過去のインドネシアの惨状について、全く報じることのないマスコミについて怒りを露わにしていた。
町山智浩：『アクト・オブ・キリング』は、1965年、今から50年くらい前に、インドネシ
アでデヴィ夫人の旦那さんだった、スカルノ大統領がですね、政権を追われて。軍部のス
ハルトという将軍が軍事クーデターを起こして、政権をとった、という事件のドキュメン
タリーなんですね。
町山智浩：その後、100万人といわれるスカルノ大統領側の人たちが粛清されたんですけ
ども。それでデヴィ夫人は、実際に現場にいて。奥さんでしたから。監禁されてるんですね。
町山智浩：「その時に、日本大使館は私を全然助けてくれなかった」と。何故ならば、日
本政府とアメリカ政府は、スカルノ大統領がアメリカに逆らっていたんで、邪魔に思って
いたから、スハルト将軍側を支援してたんですね。アメリカと日本は。だから、デヴィ夫
人を助けられなかったんですよ。
町山智浩：その後に起こった、100万人の虐殺に関しても、アメリカ政府、日本政府は黙認してるんですね。
町山智浩：それをデヴィ夫人は語って。そうしたことがあったこと自体を信じてくれない
人が多いので、困るんだけれども。『アクト・オブ・キリング』は、それに加担した側の
人たちが「こうやってやったんだ」って言ってますから。
町山智浩：それで、デヴィ夫人が訴えた翌日の記事、ニュースを見たら「デヴィ夫人、川
島なお美と電話」って記事になってるんですよ。
町山智浩：「デヴィ夫人、平手打ち、戦う」とか。『アクト・オブ・キリング』の舞台と
なっているインドネシアで、デヴィ夫人が現場にいた、日本政府も加担した凄惨な映画っ
て、どこにも書いてないんですよ。
（抜粋）
映画評論家・町山智浩、デヴィ夫人の訴え黙殺に「日本のマスコミは最低だ！」
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