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見たい魅力的サッカー Jリーグブランドに磨きを 2014/2/21 from FIFAマスター(宮本恒靖)
今季のJリーグの目玉は何と言ってもC大阪に加入した
フォルランだろう。前回ワールドカップ(W杯)の得点王、MVP
というネームバリューにふさわしい実力がある。このレベルが
Jリーグに来るのは2000年以降では初めて。柿谷や南野ら
伸び盛りの選手とどんなコンビネーションを見せてくれるだろうか。
観客に特に注目してもらいたい瞬間がボールを奪ってからの
カウンターだ。単純で面白みがないように思われがちなプレーだけど、
実は高度な技術が必要。少しでもパスがずれると相手が
戻る時間を与えてしまい、フィニッシュまでたどり着けない。
長い距離を走りきった後、精度の高いシュートを打つのも難しい。
■フォルランの頭使った至芸は必見
Jリーグでもきれいにカウンターが決まる場面はそう多くない。そう考えると、
ウルグアイ代表でフォルランがスアレス、カバニと繰り出すカウンターは
世界でもトップ。前線へスアレスが走る。ボールを持つフォルランの
視野には全く入っていないはずなのに、パスがぴたりと通る―。
見ていないようで、フォルランはボールを受ける前にしっかり味方の位置を
確認、「この後ここに走るはず」という確かな予測に基づいてパスを出している。
このレベルの選手ならボールを止める、蹴るといった技術が
高いのは当たり前。真価が現れるのはむしろボールを
持っていないときなのだ。世界の一流選手がいかに
頭を使ってサッカーをしているか。テレビに映らない、
スタジアムでないと分からない至芸をぜひ見てもらいたい。
(>>2に続く)
日経新聞
URLリンク(www.nikkei.com)
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