14/02/16 11:19:41.20 9uvgk8Lj0
(葛西)そんな折に実家が放火に遭いましてね。
母が全身火傷で病院に担ぎ込まれたのです。
――ああ、お母様が全身火傷に。
(葛西)なんとか一命は取り留めたんですが、火傷は全身の70%にも及んでいて、炎の熱で肺も気管も焼けていました。
何度も皮膚移植を繰り返したんですが、結局97年の5月に亡くなりました。
後から入院中に母の書いた日記が出てきましてね。
それを開くといまでもポロポロと涙が出てくるんです。
ああ、辛かったんだろうなあって…。
貧乏と闘いながら必死で働いて僕たちを育て、ジャンプまでやらせてくれた母には、いくら感謝をしてもし足りません。
金メダルを取って家を建ててあげる約束を果たせなかったのが、本当に残念で……。
入院中の母は、もう手も握れないくらいひどい状態でした。
痛みは絶えず襲ってくるし、死の恐怖と必死に闘っていた。
そんな中で、不調な僕を気に掛けて、励ましの手紙を送ってくれたんです。
――そこに書かれていたことは。
「いまこの時を頑張れ。
絶対におまえは世界一になれる。
お前がどん底から這い上がってくるのを楽しみに待っているよ。」
と。
いまでも大事な大会の前にはこの手紙を読み返します。
見るたびにものすごく大きな力をもらえるんです。
引用は個人ブログ
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