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夢野久作の「ドグラ・マグラ」 初期の自筆原稿発見 [福岡県]
福岡市出身の小説家、夢野久作(本名杉山直樹、1889~1936)が10年の歳月をかけて書き上げた
代表作「ドグラ・マグラ」の初期自筆原稿が見つかった。
推敲(すいこう)を重ねた同作の草稿は数多く残っているが、初期のものはほとんどない。
出版されたものにはない文章もあり、探偵小説三大奇書として知られる名作の変遷がわかる貴重な資料だ。
久作らの功績を検証しようと昨年発足した「夢野久作と杉山3代研究会」(福岡県筑紫野市)の会員が昨年11月、
九州大学記録資料館が保管している久作の長男、杉山龍丸さん(1919~87)の遺品にあった原稿用紙444枚の中から見つけた。
龍丸さんは、久作の原稿の裏紙を随想などのメモ用紙に使い、そのまま保管していたとみられる。
久作研究者の大鷹涼子さん(35)が筆跡などから久作の自筆原稿と断定。
444枚のうち、原稿用紙(400字詰め)261枚がドグラ・マグラの後半からラストまでの草稿だった。
久作は九州日報(現在の西日本新聞)記者などを経て1926年に作家生活を始めた。
同年からドグラ・マグラの執筆を始め、10年にわたり手を入れ続けた。
九州大学の精神病棟に記憶喪失者として収容された「私」を主人公とした幻惑に満ちた内容や、
原稿用紙1200枚を超える大作ゆえか出版社が決まらず、35年にようやく出版された。
推敲による修正箇所が確認できる初期原稿。裏面に杉山龍丸氏が書いた文字が透ける
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夢野久作
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=2014/01/08付 西日本新聞朝刊=
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青空文庫 夢野久作 ドグラ・マグラ
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