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SPA!実施のアンケートでは、韓国を嫌いになった最大の理由として「国民性(スポーツの
国際試合で不正を省みず勝利にこだわる態度など)」を挙げた人が多数。それに気づいた
のは’02年の日韓ワールドカップがきっかけだったという声は多い。’05年に『嫌韓流』を出
版し、嫌韓ブームの草分けとなった漫画家の山野車輪氏も「’02年のW杯は今の嫌韓の源
流となった記念碑的事件だった」と言う。
「あのW杯以前から、サッカーファンには韓国が嫌いな人が多かった。ただそれは、『サッ
カーのライバル国として嫌い』というだけで、半ばネタでいじり合う雰囲気もあったんです。
それがW杯以降は“ガチ”な人が増えた」と語るのはサッカーライターの岡田康宏氏。
「単純に韓国代表のラフプレーが反感を買ったというだけではない。プレーの汚さなら中
国のほうが上ですし(笑)。W杯で嫌韓ムードが盛り上がった最大の原因は、別の部分に
あったと思います」
その原因とは「韓国が疑惑の判定に助けられて勝ち上がった事実が、積極的に報じら
れなかったこと」だと岡田氏は言う。
「あからさまに韓国有利な判定が目につき、後にFIFAが企画したDVDの『W杯史上に
残る誤審』では、同大会の韓国戦の事例が10件中4件を占めたほど。ですが、当時は
日韓友好ムードを壊してはいけないという雰囲気が日本のメディアにあり、韓国に不都
合な報道は明らかに少なかった。僕が韓国の試合について批判的に書こうとしたコラム
に、編集者が勝手に『韓国がんばれ!』と書き足そうとしたことも(苦笑)。このような“無
言の圧力”に不信感を覚えた人が多かったのでしょう」
その後、前出の『嫌韓流』が出版され、第一次嫌韓ブームが到来。だが、嫌韓派がマ
ジョリティに浮上したのは、それから7年を経た年のことだった。
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