13/04/12 23:56:07.95 UqpaqDA8
青山繁晴
「太平洋沿岸なんですが、もうこれも打ち合わせなしで岡安さんに聞いたんですけど、これ、環太…ね、どうぞ」
岡安譲
「え、環太平洋…」
青山繁晴
「環太平洋の、地震帯ですよね。地震が起きる帯ですね。つまり太平洋の周り、に、こういう地震帯があって、だからアメリカの西海岸や、あるいは南米のこの辺りまで、地震が起きる所には多いというのがメタンハイドレートで。
これ、今までと真逆なんですよ。僕は神様のいたずらと呼んでるんですが、これ見て下さい。これ今まで、石油とか天然ガスがたくさん出て、だからたくさんとれるからこそ酷い紛争も起きてきたこの中東には、ほとんどないんですよね」
一同
「うん…へえー…」
青山繁晴
「ということは、今までの石油とか天然ガスっていうのは、地震が起きる所、じゃなくて、地震が起きない所でとれてたのが、この、最後の、いわばたぶん人類最後の埋蔵資源で、しかも地球温暖化には一番悪影響が少ない、熱効率がとても高い、ね、
そういう優れた資源は、最後は、地震が起きる所にとれる。だから、日本は昔から注目されてきた。それなのに、その、もう、日本が注目されて10年以上経つのになかなか進まなかったと。ようやく、さっきは、2月2日の発表でした。
つまり2月、今月の、12日以降ぐらい、つまり中旬からいよいよ本当に、その、海底の中からメタンハイドレートをとり出してみようってことが始まるんですが、それは、本気で政府がやってると信じていいのか、どうか。それを具体的に考える大事な会議が、
実はあったんです。えー、それは、2月2日に発表だったでしょ。ということはその直前にやった会議があるんですよ。はい、出して下さい」
村西利恵
「先月31日に、経済産業省で、メタンハイドレート開発促進事業中間評価検討会という会議が行われました」
青山繁晴
「ええ。例によって長すぎる名前ですけれども。これあの、霞ヶ関の経済産業省そのものなんですけどね、えー、この建物、経産省の中でですね、えー、これ、もうやたら長すぎるけど、要するに、メタンハイドレートの開発を促進した、
促進するための事業をやってきたんですよーと。ね。頑張ってきたんですよーと。で、それをとりあえず評価して下さい、検討会ですよと。これオープンな会議です。ね。だから本来はどなたでも見れるんですけれども、この会議というのは、
実は、まずはっきり言っときますが、1月31日に何でやったかというと、2月2日から太平洋側でやるから、今後も太平洋側だけに予算をドッと使いますよと。ね。その裏打ちをするためです。ね。ということは、検討会、評価検討会と言いながら、
今まで太平洋側だけでやってきたのは、正しかったんだよという会議に、なるはずだったんですよ。ところが、僕はここに日本の希望を感じますが、今まではそうだそうだと言ってきた会議しかなかったのに、今回の会議は、ガラリと様相変わったんです。中身見て下さい」
村西利恵
「出席していた和歌山県庁の職員の方のメモによって、内容が分かっているんですけれども、太平洋側のみ、試掘することへ疑問が呈されるという、こんなやり取りが、会議の中でありました。質問されたのは、大手民間企業の技術系の幹部の方ですが、
『日本のメタンハイドレートは、地層中、海底からさらに下の地層の中と、海底表面の2種類あるはずだが、今日の話はなぜ地層中のみなのか』という質問がありました。それに対して答えたのが東京大学の準教授で、
『第一目標は地層中だから…。地層中の方が開発しやすいというのは変だが…』
(一同笑&ざわ)…ということです」
山本浩之
「何なんですか、その答えは…(笑))」
青山繁晴
「ここも大事なポイントなんですが、まず皆さんその前にですね、時間は足りなくてもちょっと見て下さい。和歌山県庁職員のメモ。ね。これ実はさっき例えばオープンな会議だから、私たちの研究員も出てました。もっとはっきり言うと独立総合研究所の研究員も出てました。
そのメモもあります。で、そのメモを、今日使おうかと思ったんですが、もっと公平に、あるいは、もっと希望を持つために、和歌山県庁ですよ?ね。和歌山県庁って太平洋側を一生懸命やってるはずなんですよ」
一同
「ああー、そうですね」
青山繁晴
「だって和歌山沖の、南海トラフっていう場所で、南海トラフって南海地震が起きそうな所だから、地震が起きる所にメタンハイドレートできるんだから、それは本来は正しいんで、
和歌山県はこの太平洋側とペッタリくっついてるはずじゃないですか。でもその、若い職員なんですが、しかも手弁当で行ってるんですよ。自腹で」
一同
「へえー」