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拾いもの
マネタリー・アプローチによるわが国の国際収支・為替レートの分析
―わが国のケースを中心に―
白川方明 (現日銀総裁)
P.55
しかし、前述のような実証結果は「国際収支不均衡や為替レート変動はすぐれて貨幣的現象である」という
マネタリー・アプローチの基本命題を実証的に明らかにするとともに、次のような政策的インプリケーションを示すものといえよう。
すなわち各国通貨当局の政策スタンスは国際収支、為替レート変動に極めて大きな影響を及ぼすということである。
例えば、わが国が外国に比し相対的に引締め的な金融政策をとると、わが国の国際収支は黒字となり、円レートは上昇する。
また、米国が相対的に拡張的な金融政策をとると、米国において通貨の超過供給を発生させることにより
米国の国際収支赤字(その他諸国の国際収支黒字)、ドル・レートの低下を惹起する。
また、西独、スイスが度重なる為替レート切上げにもかかわらず国際収支黒字を計上してきたこと、
また、英国、イタリアが度重なる為替レート切り下げにもかかわらず国際収支赤字を計上してきたことなど、
従来の弾力性アプローチでは説明のつきにくい現象も、
これらの国々の金融政策のスタンスの差によって説明できるものであろう。
URLリンク(www.imes.boj.or.jp)
間違いない、こいつバランスも考えない円高厨だね。