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【パナソニックが「繊維」に進出 太陽電池や医療に使えるナノファイバー量産へ】2014.4.5 10:10 産経ニュース
パナソニックは4日、太陽電池から医療、環境分野まで幅広く使える超微細
な繊維、ナノファイバーの製造装置を開発したことを明らかにした。従来の製
法と違って常温で量産できる技術を初めて確立。タンパク質など熱に弱い材料
からも作り出すことが可能という。パナソニックはこの技術で高機能繊維分野
に乗り出す方針だ。
パナソニックは、テレビなど価格低下の激しい消費者向け商品から、部品な
どの企業間取引(BtoB)に軸足を移していく方針を打ち出しており、ナノ
ファイバー関連事業も企業向けに展開する。生産だけでなく製造装置の基幹部
品の外販などを検討している。
ナノファイバーは、さまざまな素材を直径1ナノ(ナノは10億分の1)~
100ナノメートルの繊維にしたもの。よりあわせたときに表面積が通常の繊
維より大きくなるうえ、空気抵抗が小さくなるためフィルターなどとして需要
が増えている。ただ、素材を高温で溶かして細く延ばす製法が主流で熱に弱い
素材は使えなかった。
パナソニック子会社のパナソニックファクトリーソリューションズは、材料
を溶かした溶剤を電圧がかかった状態でスポイトから垂らし、静電気によって
溶剤を蒸発させてナノファイバーにする「電界紡糸法」に着目。実験室レベル
で用いられていた手法だが、同社は安全性などの課題を解決し大型製造装置の
開発に成功。1分間に最大10メートルのナノファイバーを製造できるとして
いる。
この装置で作ったナノファイバーを蓄電池の内部で正極、負極を分離するセ
パレーターに使えば、充放電を速くし電池の出力を高くできる。また、常温で
粒状の酸化チタンもナノファイバー化が可能で、太陽電池パネルに用いると曇
りや室内の照明程度の明るさでも発電できるようになるという。熱に弱いタン
パク質も組織を壊さずにナノファイバーにできるため、再生医療向けの培地や
不織布としても期待される。
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