12/05/06 00:29:28.06 UajOyGqUO
>>504
豚はしばらく泰平の顔面のあちこちに鼻を押し付けていたが、やがて肩へ、腕へ、脇腹へ、腰へ、尻へと場所を移していき―ついには剥き出しになった性器に到達した。
怖気の走る体がビクリと動く。豚がそれに反応し、『ブゴォ!』と高らかに鳴いた。
豚が上体を上げたかと思うと全身の体重が預けられているであろう前足を泰平の腰に勢いよく降ろす、骨が軋み、胃と肺が急激に圧迫され、さらに胃液を吐き、ヒュウと息が無理やり吐かれた。
豚の足が前へ進む。背骨が折れる程に鉄の馬へ押し付けられ、頭の中がその衝撃にフラッシュする。視界がぼやける。意識が揺れる。体が耐え切れないのだ。
泰平はフラッシュする意識の片隅でこのまま全てが遮断される事を祈った。これはきっと悪夢に違いないと信じ全てがブラックアウトするように自分自身に懇願した。
ブツリ、ブツリ、意識が途切れ始める。もうすぐだ、もうすぐ、そうすればきっと次に目覚めた時には羽毛の蒲団に包まれているはずだ。
だが、だがしかし。全ての意識が遮断される直前。性器にあてがわれた奇妙な感触に、泰平の意識は一瞬にして現実へと引き戻された。
「ぅぁ…あぁ…っ…ぁぁ」
まるで今までのフラッシュなど幻覚だと言わんばかりに両肩に信じられないほどの重みがかかる。
豚の肥えた腹が背中を覆い。そして腰の、性器の部分に、細く硬い何かが。豚のペニスが擦りつけられていると知り、声にならない声を漏らし、泰平は全身に感じる気持ち悪い暖かさと頭にかかる豚の涎に、ボロボロと涙を零した。
「いや゛ぁ!いや゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
嫌だ!嫌だ!気持ち悪い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だどうして嫌だ嫌だこんな、ああ、ああ
最早、最早体を動かす事すら泰平は適わなかった。豚の体に押さえつけられ、微動する事さえできなかった。