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暗い石造りの地下牢に、一人の少女が監禁されていた。
少女は石畳の上に直に裸で寝転がり、胎児のように手足を縮めて浅い眠りについていた。
少女の体は痛々しい生傷で覆い尽くされ、元は玉のように美しかったであろう肌は見る影もなくなっている。
あどけなさの残る少女の顔には殴打の跡と、何度も何度も繰り返し枯れるまで流され続けたであろう、幾筋もの涙の跡。
少女は今だけは、夢の中の自由な世界を味わっているのだろうか。
それとも……
少女の口から声が漏れた。
｢ごはん…ちゃん…小悪魔……みんな……うぅぅ……｣
傷付いた弱々しい少女の顔が、さらに一筋の涙で濡らされる。
少女は自分が泣いていることにも気がつかず、ゆっくりと胸を上下させ続ける……。