ほむら「ほむら」at NEWS4VIP
ほむら「ほむら」 - 暇つぶし2ch50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:31:16.73 hwI9mKsX0
恭介の呼吸は乱れていくのに対し、ほむらは常に一定。

この部屋でずっと安静にしている者が発する、極端な発言。

「伽を所望で有れば勿論の事応えさせて頂きますが、今はマッサージを遂行させて頂きます」

主人を舐め腐った、見透かすような言動。

恭介はわからない。

ただそれを素直に受け入れてしまい素直な反応をしてしまう。

「と、と……伽って……つまりそういう……」

「はい」

ほむらは恭介に返事をしながら手を動かす、股間は依然と布を挟み触れ合ったまま。

「処女は残してますが、実技を含め性交に関する勉強もして参りましたので」

「恭介様も満足出来るかと存じます」

語尾、声色が上がる。

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:32:13.77 hwI9mKsX0
「えっ……あ……あ……」

ほむらは後退する。

スカートから出てしまった恭介の陰茎部分は恭介の経験にも無い程に滾っている。

恭介の脳内は、一日の一番脳内がスッキリしている時間帯に混雑する。

次に按摩されるのは腰から太腿にかけて。

股間がほむらの手に時々触れ、その度痙攣のような動きをする。

「あ…………」

「後ほど、俯せに成って頂き背中側もマッサージさせて頂きますが」

「どうしましょう?その前に致しましょうか?」

「えっ……あ……いや、大丈夫……」

「そうですか、承知しました」

頭は混線し、思考能力が低下。

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:32:25.34 4eofVLHt0
いいぞ

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:33:24.12 hwI9mKsX0
足先まで済む。

「それでは、俯せになって頂きそれから続けさせて頂きますね」

「うん……わかったよ」

上体を起こす、とても軽い。

それに少し驚きつつ、体を捻り枕の方に体を向ける。

「……」

そっと体を降ろす。

勃起したソレはそれを簡単には許さない。

あぁ、暁美さんが言ってたのはコレを避ける為か等と今更気付いても遅い。

痛い位の勃起を恨む。

「……」

静かな病室はもはや病室の雰囲気を完全に失っており、一人は興奮を抑える事に専念し。

一人は自分の使える魔法を使いもう一人を治す。

既に脚には魔法がかけてあり、リハビリがなくとも普通に歩けるだろうまでにした。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:33:50.34 1Ci+IT2m0
しえん

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:34:32.39 hwI9mKsX0
勃起したペニスは横に外らす事でどうにかし、背中側のマッサージを進めて貰う。

恭介が受け入れ態勢に入ったのを確認するとほむらは背中に跨り手を付ける。

恭介は気を紛らわす為に質問をする。

「……暁美さんは、……ま、マッサージ上手だね」

「はい、鍼灸もできます」

「へ、へぇ……」

「恭介様を守る為に武術にも通じております」

目の前から一瞬で消えていつのまにか後方にまわり銃を撃つなんて、酷い戦い方の武道もあったものだ。

「……僕を、ま、守る為に?」

恭介は気を紛らわせる為に話す。

「……き……き、君は数週間しか、居ないんじゃ……ない……のか?」

ほむらの笑顔は崩れない。

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:35:50.75 hwI9mKsX0
「はい、恭介様の腕が治るまで御側に居ます」

「ッ……」

ペニスの先が冷たい。

カウパーで濡れてしまったようだ。

「確かにこの病院に居ればあまり危険は無いかも知れません」

どうしよう、暁美さんにはバレてないかな。

このまま放って置いたら俯せの状態から動けなくなる。

「ですが、治す為には外出が必要です」

「その際、全力でお守りします」

ほむらの手は脇腹に伸び、恭介はかゆみと痛みの間の感覚を得る。

「ッ!!」

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:37:08.26 hwI9mKsX0
「明日から学校に行きましょう」

「えっ……」

あ、やばい。ちょっと出たかも。

「大丈夫です、私がサポート致します」

「そ、そりゃ……安泰だね……」

大丈夫かな……バレたかも知れない。

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:38:40.78 zcyNZ4kS0
ほむほむ

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:38:59.96 hwI9mKsX0
「一通り済みました」

「あ…………あ……」

「どうでしょう?体の怠さ等は無くなったと思われますが」

「……う……ん」

恭介は骨抜きになった。

「汗をかきましたね、体を拭きますのでどうぞ体を起こしになって下さい」

「あ……あぁ……」

口ではすると言っていても、体が動かない。

「お手伝い致しましょうか?」

「あぁ……」

「では、お手伝い致します」

そういうとほむらは腕を恭介の肩と腰に伸ばし、覆いかぶさる様に体を恭介とぴったりくっつける。

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:39:52.97 hwI9mKsX0
「!?……!?」

そのまま体を右へ倒し、引っ繰り返る。

クルリ。

恭介に下敷きにされる形。

「!?」

そのままほむらはスカートをたくし上げ股を大きく開き、その間に恭介の腰を落とす。

そして上体を上げる事により、恭介が必然と脚を伸ばして座る形となる。

「!?」

視界が引っ切り無しに入れ替わり、何が起きたのか理解出来ない。

「それでは脱がさせて頂きますね」

「うん……え?」

恭介に対してあすなろ抱きの形を取り、服を脱がせる。

「ちょっ!!暁美さん!!」

「はい、只今ズボンの方も」

恭介の体を左へ倒しほむらの左足に乗せる、体が浮く。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:40:51.37 hwI9mKsX0
ここぞと言わんばかりに下半身へ手を伸ばしズボンを降ろす。

パンツも序に脱がす。

「わ!うわっ!わっ!!」

慌てる恭介は、まるで太陽に目一杯照らされた砂浜に素足で乗ってしまったようなそんなジタバタの仕方をする。

早く手で隠せばいいのに。

「では拭かせて頂きますね」

「ちょ、ちょっと……待ってくれ……」

無視。

人肌程に温めたタオルを手に取り首から腰に向かって拭く。

「ひぃ!」

病室の前で朝食を持ち、丸い覗き窓から病室をみて興奮している看護婦は恭介の貞操を護る事になった。

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:42:10.68 zcyNZ4kS0
ほむほむかみかみ

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:42:15.69 hwI9mKsX0
夕方、朝の一件を除き何もない一日であるかと思われた。

そんな中、来訪者。

青い一般人。

カララララ。

スライド式ドアが開く。

「え?誰?」

一般人の声。

「あぁ……さやか、この人はお手伝いさんの―」

「暁美ほむらと申します」

「へ、へぇー!さっすが恭介!隅に置けないねぇー!」

引き攣った、万人受けしそうな笑顔。

「あはは……そんなんじゃないよさやか」

引き攣った笑顔。

「……」

無言でありつつも、この部屋の誰よりも素直な笑顔。

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:42:40.91 zcyNZ4kS0
さやさや

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:43:20.59 hwI9mKsX0
「……」

さやかは私の真意を読もうとしてるようだ。

悪意でも込めてみようか、激情か。

「あっ……暁美さん?私、恭介の幼馴染の美樹さやか!」

幼馴染と言おうとした時に少し戸惑ったようだ。

戸惑い。

「あのさ―」

戦慄。

思い返すイレギュラー。

とある本番でのイレギュラー。

さやかのその言葉の後に正規の言葉が出る確率は約七割五分。

非正規であった場合の悲惨さはマミと杏子がペアで魔女になった時と粗同格。

驚愕と感情の激動に目の焦点がコンマ一秒ズレる。

「中高生です……よね?多分歳上なんだろうけど」

安堵。

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:44:08.83 lsXESbz10
なにこれ

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:44:09.25 zcyNZ4kS0
ほむほむ

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:44:26.28 hwI9mKsX0
物語は終わらない。

もし此処で夢の話しでもされたらと思うと吐き気がする。

「はい、中学二年生です」

「えっ!?」

マジで?すげぇ!!タメじゃん!と囃し立て迫ってくる。

それを私は銃を取り出して牽制する。

「!?」

黙る。

「ちょっと暁美さん!何出してるの!?」

「すみません、恭介様。美樹さんが幼馴染でいらっしゃるのはわかりましたが」

「私は初対面ですので」

そういうとほむらはさやかに近づく。

「ちょ、何よそれ……お、おもちゃ―」

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:45:21.14 zcyNZ4kS0
てっぽうほむほむ

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:45:49.58 hwI9mKsX0
「動かないで下さい、口もです。そしてこれは玩具ではありません」

改めて黙る、口は開きっぱなし。

「では少々調べさせて頂きますね」

入れる、弄る、触る、触れる。

鞄の中、靴の中、ポケット、服の中、下着の中、口の中、膣の中、肛内。

二割五分とはザラに当たる。

今回は、七割五分に当たって幸運なのだ。

71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:46:23.13 UCozBuvU0
>>70
待て
何かがおかしい

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:46:42.23 hwI9mKsX0
調べ終わり。

一人は幼馴染が非日常的な事をされてるのを見て口をポカーンと開け。

一人は目の前の気が違ってる様な女に、命を崖に吊り下げられ。

命令に従い口を開けっ放しにする。

涙と鼻水と涎はまるで泣きぐずる赤ん坊の様に垂らしながら。

「……」

「ありがとうございました、美樹様」

「……」

「……」

ポタポタと水が落ちる音。

全身の水が其処に集まるかのように、さやかの顔は水浸しとなっていた。

ずっと同じ形で立ちっぱなしのさやかは、命令が解除された事がわからない。

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:46:48.63 qMbHzhfa0
えっ

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:47:49.14 zcyNZ4kS0
さやさや……

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:48:08.89 hwI9mKsX0
「……」

さやかに近寄る。

さやかの涙は勢いを増す。

瞬間。

抱かれるさやか。

直腸を調べる為に使った右手は触れないように、一杯にさやかを抱く。

「もう大丈夫です」

落ちる視界はほむらの笑顔。

この部屋の誰よりも素直な笑顔。

此方も笑いたくなるような気分のいい笑顔。

今はその笑顔がとても怖く感じる。

恭介の声はさやかの耳には届かず、意識は体を手放す。

さぁて、平謝りを始めるか。

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:48:51.62 4eofVLHt0
ん?

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:49:16.76 hwI9mKsX0
目覚める。

朝、ではない。

午後九時。

目の前の正座をしてる少女が教えてくれる。

目の前の少女の太腿は酷く腫れていた。

「やめて!!やめてよ暁美さん!!」

幼馴染の声が聞こえる。

目の前の少女は「先の無礼を罰しているのです、恭介様でも止める道理はありません」と言っている。

あ、恭介が立っちゃってる。

脚の骨折は治ったけどリハビリが必要だって言ってたのに。

視界が拡がる。

動体視力が戻る。

意識が戻る。

「あー駄目だよ暁美さんー……そんなに強く太腿を殴っ―ちゃっ!?」

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:49:21.02 tnNZpEse0
何の為にそこまでwww

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:50:10.52 zcyNZ4kS0
ほむほむ?

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:50:15.34 hwI9mKsX0
目の前少女。

暁美ほむら。

幼馴染、恭介のメイドさん。

その人が拳銃を使い、右手で右脚の太腿を異常な速さで殴る。打つ。

「ちょ!!何してるの!!やめなさい!!恭介も辞めさせなさいよ!!」

「そんなこと言ったって!!腕に掴み掛かっても振り払われるんだ!!」

件の少女は、痛みに顔を酷く歪ませながら殴り続ける。

「恭介のメイドさんなんでしょ!命令しなさいよ!」

「何を言ったって辞めないんだよ!!」

「ああ!もうどうするのさ!!」

間。

「う……うあああああああ!!」

恭介がほむらに飛びかかる。振り翳された拳銃は飛び込んできた恭介をロックオンする。

瞬間の出来事。

81: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
12/07/16 22:50:32.84 QjIWw+PS0
あれssじゃないの?

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:51:20.94 hwI9mKsX0
急にはベクトルは変わらない、ならば新たにベクトルを加えてやる。

ほむらの脚が起こした斥力はほむらを空中に投げ、右手の拳銃は目標を失う。

同じく目標を失った恭介は倒れるかのように思われた。

このまま倒れてしまえば手の回復はまた遅れてしまう。

やっと恭介が飛び込んだ事に反応のできたさやかは安易に叫んでみせる。

「き―」

キャア!!と叫び切る前に恭介を救ってみせる。

「―ァア!!」

言い終わる頃に見えたのは恭介が御姫様抱っこされている姿。

さやかの叫びは誰に向けられた物かは訊かずにほむらは言う。

「危ないですよ、恭介様」

静まる部屋。

間。

看護婦が入ってくる。

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:52:23.43 lsXESbz10
つまんないよ?

84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:52:37.60 hwI9mKsX0
看護婦が見たものはベッドで寝ている患者に、その横に立つ従者。

さらに面会時間をとっくに越えているのにそこに居座り笑っている少女。

椅子に座ってる少女はベッドの方を向いており表情はわからない。

「どうかしましたか!」

応えを求めずもう一人の看護婦が続ける。

「先程叫び声が聞こえましたが―」

「申し訳御座いません、少し怪談の方をしてまして」

とても落ち着いた感じのその少女のスカートは折れ目のような物があり、違った姿勢をしていた事がわかった。

だが、そんなことはどうでもいいだろう。

注意をしなくては。

「隣室にも患者さんがいますので、どうか大声はお控え下さい」

朝、覗きをしていた看護婦が続ける。

「それに病院で怪談は御法度です」

語尾に愛くるしさを含める、それに笑顔がかわいい。

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:53:32.56 zcyNZ4kS0
ほむほむ

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:53:55.79 qMbHzhfa0
支援

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:54:04.27 hwI9mKsX0
「……それと、面会時間はとっくに過ぎてます」

「後で帰しますので、少々お目溢しを」

恰もそれが絶対に行われるかのように言う。

「……」

今この病院の規律を揺るがす存在が、更に緩みを許容しろと言う。

「……」

看護婦は無言で病室を出ていく、もう一人の方はバイバーイと手を振りながら。

「ありがとうございます」

病室に谺する。

間。

無言。

「……」

間。

口を切る。

「申し訳御座いません、私の所為で」

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:55:43.63 hwI9mKsX0
二人はその言葉を聞いた瞬間に体をビクつかせる。

「暁美さん……」

「はい、恭介様」

「……もう……ああいった事をするのは……止してくれ」

「はい、承知しました」

間。

「……」

さやかが息を整える。

「……じゃ……じゃあ!」

「そろそろ……私は帰るね」

そう言いつつ動かない。

「では、御送り致します」

「いや!大丈夫!大丈夫だよ!!」

焦ったように言う。

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:56:06.16 zcyNZ4kS0
ほむほむさやさや

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:56:27.67 hwI9mKsX0
「ですが既に夜が更けてしまっています」

「御送りします」

さやかは口をパクパクしながらほむらを見る。

言葉は見つからなかったようだ。

「……お願いします」

結局ほむらに頼む形になってしまった。

「では行きましょう」

そういうとほむらは病室のドアへ向かう。

さやかは急いでカバンを持ちほむらへと続く。

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:57:00.65 yhRGcZif0
 

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:57:31.57 zcyNZ4kS0
えすこーとほむほむ

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:57:41.79 hwI9mKsX0
「では―」

振り返る。

「行って参ります、恭介様」

「明日は学校に行きますので早めに御休みになられますよう」

捨て言葉のように言い放つとドアを閉める。

病室内から聞こえる声。

「えっ!」

「ちょ、ちょっと!!暁美さん!!」

声は遠くなる。

さやかは戸惑いながら付いてくる。

私が恭介から離れることに違和感を覚える奴は居ないのか。

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:57:47.30 tnNZpEse0
もはや誰だよ

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:58:46.45 hwI9mKsX0
街の中。

「あ、あのさ……」

「はい、何でしょう」

二人、横に並んで歩く。

「……明日、恭介学校にくるの?」

「はい、行って貰います」

「……へ……へぇ……」

「勿論、私も行きます」

「!……っそう……だよねぇ……」

はははと乾いた笑いをするさやか。

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:59:49.23 hwI9mKsX0
統計上、この時間帯に恭介に訪問者は来ない。

それにこの道筋に魔女は出ない。

もうすぐさやかの家につく。

「あの……もうすぐ家……着くから」

「はい」

「だからもう……大丈夫―」

「いえ、美樹様の帰りが遅くなった事の弁解をしなくてはなりませんので」

「あ……あ……」

それが終わればキュウべぇと話さなければならない。

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 22:59:53.77 l/FHjGXj0
誰か詳しく説明してくれわかりにくい

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:00:18.38 zcyNZ4kS0
ほむほむ

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:00:36.49 hwI9mKsX0
病院への帰路。

道草はせずに。

さやかの母親はいつも通り私の言う事を信じてくれた。

さて、そろそろか。

「やぁ」

「御今晩は」

やっと素で話せる。

「何の用かしら」

「いや、少し君に興味があってね」

こいつとの会話に留まりはない。

「あら、天下のインキュベーター様が私のような一介の魔法少女に?」

「殆の事を知ってるんだろう?探り合いは不要だよ」

最終決戦だ。

もうすぐ終わる。

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:01:26.96 hwI9mKsX0
「それに使い魔を使って僕達に情報を渡して来たのも君だろう?」

「ええ、でも情報源はそれだけじゃないでしょう?」

普通の詐欺師なら少し黙ってしまうかもしれない。

だが躊躇わず続ける。

「連絡があったんだ、『暁美ほむらの下へ』ってね」

病院へ歩む。

「着いて来なさい、私のループは今回終わるわ」

今までのような失敗はない。

莫大な量のグリーフシードを集めた。

いや、語弊がある。

莫大な量のグリーフシードの元を集めた。

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:01:58.93 zcyNZ4kS0
ほむほむ?

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:02:12.09 s2uzXAab0
ほむらちゃん?

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:02:36.34 hwI9mKsX0
病院。

恭介は寝ていた。

元々、さやかを魔法少女にさせない為に取った行動。

パターンの一つ。

今になっては必要な物ではないが、任務は遂行する。

全力。

「ッハァッッ!!」

恭介は眩い光に包まれる。

光は消えていく。

その場にほむらは既に居ない。

腕は完治。

一瞬の出来事。

最初からしなかったのは、パターン通りに進める為。

もう、キャラ造りも要らない。

疲れるものだ。

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:03:08.56 zcyNZ4kS0
ほむほむ

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:03:14.10 yldMWMmP0
つまり盾の中の生物とは…


ループにループを重ねて生きたまどかを盾の中に押し込んだんだな!!!!

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:03:40.13 hwI9mKsX0
太腿も痛かった。

処女も既に前の本番の周で奪われている。

言っても、奪ったのは自分なのだが。

そういえば腹も切られた、あれは本当に痛い。

電話をする。

「恭介様は完治なさいました」

「……それは、本当かい」

「はい、では私の目的は達成しましたので。本日より暇を頂こうかと存じます」

「……君のことだ、本当なんだろう。わかった」

物分りの良い人だ。

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:04:05.50 zcyNZ4kS0
ほむ……ほむ……?

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:04:52.36 hwI9mKsX0
「一週間後位に来てくれ、恭介の様子を確認してから謝礼を払おう」

「はい、有難う御座います。それでは……」

「あぁ」

ツーツーツー。

謝礼という言葉を使うあたり、わかっているのだろう。

「ほむら、何をしているんだい」

「ええ、今行くわ」

病院の屋上へ。

さぁ契約が始まる。

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:05:18.92 zcyNZ4kS0
ほむ?

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:06:08.98 hwI9mKsX0
屋上、時間の止まった世界。

全世界のインキュベーターを待つ。

「まだなの?」

「「あぁ、すまない」」

インキュベーターの声は重なって聞こえる。

「まぁ、こっちを処理するのに大変だから別にいいのだけど」

「「少しでもソウルジェムが濁ったら言ってくれ」」

「ふふ、ありがとう」

そのやりとりは激戦の中行われる。

魔女との戦い。

空中戦。

建物や地面には一切攻撃を与えさせない。

ほむらの結界はほむらの願う様に変化する。

背景はなく、透明。病院がよく見える。

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:06:59.93 hwI9mKsX0
ほむらの盾から常に出されるソウルジェムと人間の対。

絶望の淵に立たされた魔法少女達。

空中に出来た馬鹿デカい結界の中に放出される魔法少女達。

結界からは出れない。

魔法少女達は数える間も無く魔女になっていく。

魔女達は同士討ちする事は無く、須くほむらへ殺意を向ける。

ほむらはそれらを薙ぎ倒す。

獲物は魔法で作った拳銃一丁。デザートイーグルのように見える。

一発撃つだけで本体が溶けてしまうので、マミの様に使い捨てとなる。

威力はほむらが今までに見たことのある魔法の中で最強。

拳銃と共に魔女も溶ける。

グリーフシードが溜まる、エネルギーが送られる。

永遠に続くかと思われた殺戮は、本当に永く続く。

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:07:20.47 zcyNZ4kS0
きゅっぷい

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:07:53.51 tnNZpEse0
升ほむ

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:08:29.30 hwI9mKsX0
永い戦いの末。

残った魔女と魔法少女。

結界の中、ワルプルギスよりも強大な魔女。五体。

途中から出てた者とさっき出た者。

その魔女が口を開く。

「何でこんなことをするの?ほむらちゃん」

「終わりよ」

ほむらが吐き捨てるように言う。

「終わりなんかじゃないよ、だってほむらちゃんには私は倒せない」

「そんなことないわ」

「本当に私を撃てるの?」

ほむらの銃弾は全て認識できない何かによって落される。

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:09:01.54 zcyNZ4kS0
まどまど……

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:09:34.40 hwI9mKsX0
太陽の塔みたいな顔をして体はガスの集まりの様な魔女が三体。

人間の形を保つが、無表情なのが一体。

魔法少女の姿を保ち、ほむらと対話をするのが一体。

既に結界の大きさは地球の大きさを越え、ほむらは結界の大きさで見ると点のようだった。

「「……」」

キュウべぇ達は声を発しない。

聞こえないだけだろうか。

「撃てるわ」

「えへへ、でも当たってないよね?」

魔女達は動かない。

「それにね、もう私は自分以外の魔法少女や魔女を認知する気はないの」

撃つ。

当たらない。

「……」

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:09:52.13 7kHHBN2h0
ああ、これだけエネルギー集めればイイでしょ的な事か

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:10:26.13 zcyNZ4kS0
ほむほむ

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:10:27.20 hwI9mKsX0
統計。

もうそろそろ。

「えへへ、ほむらちゃんの考えてることわかるんだよ?」

「今、焦ってるでしょう?」

得意げに言う。

馬鹿め。

私は概念からズレた者だ。

死なない。

概念は時により死ぬのだ。

例えば誰かが魔法少女になる時に願ってしまえば。

「うふふ」

ほむらは笑う。

この部屋の誰よりも素直な笑顔。

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:11:05.14 zcyNZ4kS0
ほむほむ?

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:11:15.69 b/t8FiBj0
素質はしょぼい癖に魔法は強いのか

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:11:15.86 tnNZpEse0
でも一般人結局巻き込まれてね?

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:11:28.24 hwI9mKsX0
「あははっ図星でしょ!ほむらちゃ―」

言葉は途切れる。

消える。

この結界、私以外は消えていく。

弱体化。

この結界は私の次元。私は文字通り神だ。

人間の形に、魔法少女の形に保ててなかった魔女はほむらの弾丸により死んだ。

ほむらの撃った弾は三発。

時は満ち、私は力を得た。

もう敵は居ない

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:12:35.50 hwI9mKsX0
「え、なんで―」

撃つ。

撃つ。

お喋りな魔女が死にゆく。

撃つ。

只の的と成り下がった魔女は消えた。

残る一人。

黙りの魔女。

撃つ。

ヒット。

撃つ。

ヒット。

撃つ。

避けられる。

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:13:40.79 hwI9mKsX0
「さようなら、ほむらちゃん」

魔女は泣いているように見えた。

「えぇ、さようなら」

ほむらは躊躇わない。

撃つ。

消える。

「……」

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:14:41.61 zcyNZ4kS0
まどまど……

127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:14:57.03 hwI9mKsX0
エネルギーは宇宙に還元される。

宇宙の寿命は粗無限へとなる。

地球の寿命は変わらないが。

インキュベーターの願いは宇宙の延命なのだろう?

「ならばもう必要ない」

ほむらによりインキュベーターは宇宙から全滅。

それと同時に全ての魔法少女は人間へと変換され、脳細胞が死滅し都合よく魔法少女・魔女に関する記憶が消えてしまった。

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:16:11.85 zcyNZ4kS0
やったー!

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:16:48.72 7kHHBN2h0
なんというご都合

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:17:53.38 tnNZpEse0
わけがわからないよ

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:18:14.35 qmx+hbC40
中古ほむほむか…

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:18:15.73 GNaKfepCO
しえほむ

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:18:28.56 s2uzXAab0
む、むつかしい・・・

134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:20:59.11 hwI9mKsX0
私の記憶は消えない。

私は魔法少女でも魔女でもないという事なんだろうか。

最後の最後まで忌々しい奴等だ。

まぁ、そんなことは関係ない。

魔法少女でありながら年齢を重ねる魔法も出来たし、普通の人間として過ごすことが可能だ。

さぁて、恭介家とさやかの記憶を改竄するか。

魔法少女に関わった一般人の記憶も改竄しなければならない。

私の仕事はまだ残っているのだ。

今周の家は盾になりえた。


FIN

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:21:15.82 s2uzXAab0
乙っちほむほむ

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:21:45.86 hwI9mKsX0
さる喰らった
ありがちなほむら魔女化END

>>105ネタバレやめろよ

137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:21:51.51 CdwEfDWg0
上条を誘惑した理由って結局なんだったんだ

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:22:01.67 yldMWMmP0
凄いな。発想はあったけど文に起こしてちゃんと完結して。

とにかく乙

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:22:08.03 qmx+hbC40
追いついた
なんこれ

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:22:30.62 zcyNZ4kS0
乙乙乙

141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:23:11.27 yldMWMmP0
>>136
ごめんよ。同じ様な考えしたことあるもんで

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:23:21.87 tnNZpEse0
最後の最後までよくわかんなかったけどまぁ乙

143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:23:25.43 hwI9mKsX0
>>137
パターンに従わなければっていう話

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:24:54.52 0YYJfhLPP
恭ほむっぽいのにちょっとワクワクした

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:29:14.30 HYhcoVXJ0
なんだか良く分からなかったけど乙

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:34:57.89 OO0bXomP0


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:36:19.46 hwI9mKsX0
台本形式にしろとか名前付けてとかあったけど
書き溜めで一気に投下する形だったからそれはできなかった
見難かったのかもしれない、それに関してはすまないと思ってる

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:38:05.51 tnNZpEse0
別に口調の差別化はされてたからそこは困らなかった。

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:38:10.86 CdwEfDWg0

>処女も既に前の本番の周で奪われている。

>言っても、奪ったのは自分なのだが。

恭介の童貞を奪ったってことなんだろうけど
恭介とヤることがなぜパターンに組み込まれたのか気になるところだw

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:39:03.57 CdwEfDWg0
ああ、そっか
恭介を自分のものにしてしまえば
さやかも契約しないってことなのかな

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:43:43.53 hwI9mKsX0
補足補足になるからこれで書き込むのやめるわ

恭介自体女に興味ない→女に興味を持たせてやってはどうだろう

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:45:00.63 tnNZpEse0
変態ほむらがさやかを全裸にして病室に放り込んだりするのをシリアスでやるとほむほむの純潔が奪われてしまうのか(´;ω;`)

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:46:03.34 CdwEfDWg0
>>151
サンクス
でも、本番までいっちゃうと
上条がほむらに夢中になりそうだなw

154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:51:31.99 ot7f5plS0
くっさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:52:08.34 jfGxP8+u0
保守

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/16 23:58:33.16 jfGxP8+u0
保守

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/17 00:05:00.38 tVHORSVb0
保守

158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/07/17 00:09:23.97 phfEEElh0
ひどい黒歴史を見た


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