12/06/11 08:58:26.59 qd8k9M650
>>それでは本選第一戦にしてこの大会のクライマックスになりそうな一戦!観衆席から乱入してきた強者カップルの勝負です!
女勇者「ふっ、カップルだそうだね」
魔王「違わないだろ」
女勇者「言っておくけど、本気で戦うんじゃないよ。格闘だとしても、あなたと全力で戦ったら大会がめちゃくちゃになるからね」
魔王「戦う時はいつも本気というのが俺の信条なんだが」
女勇者「あなたは結婚する前のお嫁に痣や傷などを増やすつもりかい?」
魔王「むっ……それは少し迷うな」
女勇者「迷うのだね。しょうもない人だね」
魔王「魔王だけどね」
女勇者「それをここで言うんじゃないよ」
>>試合開始ー!
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:02:14.30 g5sJJLfVO
こういう二人は好きだな
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:05:08.62 qd8k9M650
魔物D「あの二人すげーな、おい」
魔物E「両方合わせてるみたいに戦ってる」
魔物F「もうこれが決勝戦でよくね?」
魔物G「女の方頑張れーー!」
女勇者「ふふっ、あまり目立ちたくないけどね」
魔王「やっぱり、お前は強いな。最初に会った時少しは戦っておけば良かったかもしれない」
女勇者「あなたも本当に戦うのが好きだね。しかしだね。この服、あなたは分からないかもしれないけど…」
魔王「…?」
女勇者「さっきから私が激しい動きをすると観衆席から歓声が上がるね?」
女勇者「スカートの奥が下からチラチラって見えるんだよ」
魔王「!」
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:11:52.93 qd8k9M650
女勇者「はい、隙あり!」ハイキック
魔王「むごっ!…うっ…」
観衆席「おおおーーー!!」
女勇者「はい、クリーンヒット。もちろんこれで倒れるあなたじゃないけど、今回はこれで勘弁願いたいね」
魔王「くっ…仕方ねー…降参だ」
>>おお!男側のギブアップ宣言!女の方の勝ちだー!!
>>うおおおおお!!!!
女勇者「ふぅ……せっかく綺麗な服を着てきたというのに、こんなことさせるあなたも相当戦狂いだよ」
魔王「ふん…これからどうするんだ。お前が優勝するのか」
女勇者「馬鹿いうんじゃないよ。次の試合が始まる前にさっさと消えるよ」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:15:35.20 PeB/SkEJ0
帰ってたか支援
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:29:53.22 qd8k9M650
魔王「ちぇっ、せっかく楽しんでいたのに…」
女勇者「私と一戦しただけじゃ不満ってかい?あなたは少し自分が戦うべき相手を選んだ方が良いよ」
魔王「この世で俺と対等で戦えるような奴はお前ぐらいだ」
女勇者「その私を嫁にしようとしてるんだよ、あなたは。毎日私と痴話喧嘩しながら過ごすつもりかい?」
魔王「……」
女勇者「まったく…これじゃあ顔が知られてこの街をゆっくり楽しむのも出来そうにないね」
魔王「他のところにテレポートして行けばいい」
女勇者「その前に、どこかシャワー浴びれそうなところはないかね。久しぶりに動いたせいで汗かいて気持ち悪いんだ」
魔王「この時間でシャワーなんて浴びれるとこはないだろ……近くの川にでも行って洗えばいい」
女勇者「私に真昼間から川で裸を晒せってかい?」
魔王「結界張っておけば他の連中は入れないし見れない。最も見たら俺がぶっ殺すがな」
女勇者「…まあ、それなら」
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:34:07.71 qd8k9M650
川
女勇者「あなたもこっち見るんじゃないよ」ヌギ
魔王「分かったから早く済ませろ」
女勇者「あなたは洗わないのかい?」
魔王「俺はあの程度で汗なんてかかない」
女勇者「そうか……(チャバッ)つめたっ!」
魔王(今一瞬、いつもと違い高い声が聞こえたが…)
女勇者「むむ……」
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:47:47.54 qd8k9M650
魔王(…長い…遅い……)
魔王「何時まで川に沈んでるつもりだ」川の方を見る
女勇者「!!」
魔王「あ」
女勇者「……丁度出てくるところだったけどね」
魔王「…」
女勇者「こっちを見るなって言ったはずだけどね」
魔王「体が傷だらけだな」
女勇者「ずっと戦ってきたからね。体に傷がないところなんてそうないさ…」
女勇者「ところで、女の裸を見ておいて随分と平然としてるね。見慣れてるのかい」
魔王「ちょ、ちょっと驚いただけだ」
女勇者「そうか。とにかく、今回は随分と楽しかったからね…それに免じてこうとだけ言っておくよ」
女勇者「歯を食いしばれ」
バシーン!
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 09:55:07.07 2xdC+b4Ei
女捨ててるんじゃなかったか?
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:00:00.44 qd8k9M650
夜
女勇者「あなたも本当にいろいろと台なしにしてくれる男だよ」
魔王「悪かったって」
女勇者「本当に何が悪かったのかわかってはいるのかい?」
魔王「…綺麗だったと言っておけばよかったか?」
女勇者「……言葉は嬉しいけどもう一回ビンタ打ちたくなったよ」
魔王「なんでだよ」
女勇者「それより、もう日が暮れてきたね。どうするんだい?帰るかい?」
魔王「街の祭りはここからが始まりじゃないか。これからもっと賑やかになるさ」
女勇者「夜遅くに魔族街を歩くことになるなんて…人間だとバレたら本当地獄絵図だよ」
魔王「その時は俺がお前に近づく連中は全部殺してやる」
女勇者「それを地獄絵図だと言うんだよ」
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12/06/11 10:00:38.05 P5/ajs880
面白い
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:06:22.17 qd8k9M650
女勇者「街広場で火を付けて踊ったり歌ったりしてるのも人間と一緒だね」
魔王「…ああいうの見て楽しいのか?」
女勇者「呑みながら楽しむのもいいけど…中に入って踊ってみるのもまた一興さ」ニギッ
魔王「っておい」
女勇者「仮にも王さまならいくらなんでも踊ることぐらい出来るだろ?」
魔王「苦手なんだけどな」
女勇者「私も剣舞以外には出来ないさ。適当に街の人たちに溶けて踊ってれば良いよ」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:10:56.26 qd8k9M650
女勇者「ふふっ、あなたも踊るのが下手だね」
魔王「くっ、そういうお前も…」
女勇者「あなた程ではないさ」
魔王「…って、お前今笑ったか?」
女勇者「そうだね…あなたが踊ってるのが可笑しくてね」
魔王「そういうお前もあまり良い踊りは出来てないだろ」
女勇者「確かにね……ここはちょっと専門分野を生かしてみるよ」
女勇者「誰か、剣を持ってる人は居ないかい?」
魔王「?」
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:14:31.97 jNByLDe10
這い寄る女勇者に気をつけろよw
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:18:53.96 qd8k9M650
魔王「勇者が舞台を独り占めしている」
魔王「剣を持って舞う姿が他の魔族たちも見惚れてる」
魔王「あれが綺麗というものか……」
魔物I「すごいな、あの人」
魔物J「あれってさ、昼間に格闘大会に出てた女じゃね?」
魔物K「目立つ奴だな。後で誘ってみようかな」
魔物L「おお、良いね。釣れたら俺も混ぜろよ」
魔王「……おい、お前ら」
魔物K「あ?…げっ、お前は昼間であの女と戦った……」
魔王「随分と生意気なこと抜かしやがるじゃないか」
魔物K「ま、待て冗談だっ…うわぁっ!」
女勇者(まったくどこに居ても騒がしい奴だね…)
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:25:29.52 gEbcYQ7Zi
いい雰囲気だな
なんかバッドなエンドのにおいがするが・・・
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:25:32.74 sfqVwR3R0
なにこれ死にたい
つづけろください
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:32:52.48 qd8k9M650
女勇者「私が踊ってるのはちゃんとみたかい?」
魔王「ああ、綺麗だった」
女勇者「…私にはまた喧嘩を作っているように見えたけどね」
魔王「お前をそこらじゅうの女と一緒にする無礼な連中を懲らしめただけだ」
女勇者「そうかい」
魔王「……」
女勇者「そろそろ帰った方がよさそうだね。帰る時はテレポートを使った方が良さそうだね」
魔王「…勇者」
女勇者「なんだい?」
魔王「楽しかったか?」
女勇者「…ああ、楽しかったよ、ありがとう、魔王」
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:46:58.66 /cKKiCAIO
④
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:47:38.83 qd8k9M650
魔王「……それでだ」
女勇者「うん?」
魔王「…これを、取り敢えずもらっておけ」
女勇者「なんだい、この箱は…?」
魔王「メイド長が用意するように言ったのだがな…正直俺はなんでそんなものが要るのか分からん」
女勇者「…ダイヤの指輪だね…結婚前のプロポーズかい?」
魔王「メイド長はデートが終わったからの感想をそのまま言ったら良いと言ったがな…正直、うまくいくか分からん」
女勇者「…聞くさ」
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/06/11 10:48:55.01 jNByLDe10
女勇者『(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!』