12/05/31 21:22:16.24 wfslo2lT0
ほむらちゃんやわ~
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:22:35.67 FoQmfv3PO
ここまで嫌がらせ計算済みなのだとしたらほむら…恐ろしい子!
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:22:56.26 q56OuIq+0
恭介「携帯にも繋がらない……」
恭介「女の子同士、楽しくパーティやってるのかな」
恭介「もしそうなら、邪魔しちゃ悪いな。まぁ、何も今日じゃなくってもいいか」
恭介「………誕生日プレゼント、出来るなら今日渡したかったけど……」
恭介「数日くらい、遅れても問題ないか。約束も、その時に一緒にしちゃえばいいし」
恭介「急に暇になっちゃったな。仁美さんのお誘いも断っちゃったし」
恭介「……ヴァイオリンの練習でもしてよう」
………~~♪
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:26:14.80 cIwgdYvr0
かみぃ……
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:27:00.15 1YUjMMJT0
じょうぉ……
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:27:23.53 q56OuIq+0
夕方――
さやか「それじゃマミさん、ごちそうさまでした!」
マミ「いいのよ、気にしないで。みんな、気をつけて帰ってね?」
まどか「はい!マミさん、また明日!」
杏子「腹減ったらマミんとこお邪魔するわ~」
マミ「もう、佐倉さんったら……」
バタン
マミ「さて、と……後片付けしなくっちゃ」
QB「誕生会、終わったんだね」
マミ「あら、キュゥべえ。途中でいなくなったと思っていたけれど、どこに行っていたの?」
QB「僕がいちゃお邪魔かな、と思ってね」
マミ「そんなことないのに…」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:28:20.26 7MyDmem90
シエン
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:30:55.09 q56OuIq+0
QB「ところで、さやかは携帯に気付いたのかい?」
マミ「携帯?」
QB「さっき、みんなで騒いでいた時に鳴っていたのだけれど」
マミ「そうなの?多分、気付いていないと思うけど……相手の名前、表示されていたわよね?それは見たの?」
QB「確か『上条恭介』と表示されていたはずだね」
マミ「!?」
QB「さやかが契約する時に助けた男の名前だったっけ?」
マミ「ほ、本当に!?なんで教えてあげないのよ、キュゥべえ!」
QB「みんな楽しそうにしていたからね。話しかけにくい雰囲気だったからだよ」
マミ「ああ、大変だわ……美樹さんの恋路がかかっていたのかもしれないと思うと……」オロオロ
QB「大事なのかい?」
マミ「そうに決まっているでしょう!?女の子にとって、とっても大事なの!」
QB「僕にはちょっと理解できないけれど……だとしたら、悪い事をしてしまったかな」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:31:53.76 cIwgdYvr0
おろおろまみまみ
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:33:33.96 q56OuIq+0
帰り道――
さやか「……ん。着信あり?誰からだろ」ピッ
まどか「誰かから電話あったの?」
さやか「………」ピタッ
まどか「さやかちゃん?」
さやか「……恭介からだ」
まどか「上条くんから?」
さやか(あれ、なんだろう。何か、大事なことを忘れてるような……っ!!)
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:36:10.68 cIwgdYvr0
さやさや?
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:37:12.35 q56OuIq+0
さやか「ゴメン、まどか!先に帰ってて!」タッ
まどか「さ、さやかちゃん!?」
さやか「大事な用事を思い出したの!」タッタッタッ
まどか「………行っちゃった」
まどか(そう言えばさやかちゃん、毎年誕生日は上条くんのヴァイオリンを聴かせてもらってたんだっけ)
まどか(去年は事故でそれがなかったみたいだけど……一年、間が空いたから、さやかちゃんも忘れてたのかな?)
まどか(…………それだけが理由じゃ、ないのかも)
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:38:16.02 cIwgdYvr0
さやさや
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:41:13.24 q56OuIq+0
さやか「はっ、はっ、はっ……!」タッタッタッ
さやか(なんで、こんな大事なことを……あたしのバカっ!)タッタッタッ
さやか(恭介にはもう恋人がいるとか、そんなこと恭介はなんも考えてなかったんだ!)タッタッタッ
さやか(この髪留めの約束のこと覚えてるかななんて、人の事言えないじゃん!)タッタッタッ
さやか(恭介、家にいるのかな……っ!)タッタッタッ……スタスタ
さやか「……電話、してみようかな」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:44:05.61 q56OuIq+0
恭介『誕生日おめでとう、さやか』
さやか『ありがと、恭介』
恭介『今年からは、毎年僕のヴァイオリンの演奏を聴かせてあげるよ』
さやか『えっ、いいの!?』
恭介『大切な僕の幼馴染だからね。さやかの為だけの、単独コンサート』
さやか『やった!それじゃ、早速演奏してよ!』
恭介『うん。今日のお客さんは、さやか一人だけ』
~~♪
さやか『嬉しいなぁ、なんかあたし、恭介の特別になったみたい』
恭介『……』~♪
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:44:20.50 MmTzLdvy0
オクタヴィアちゃんも中身はちゃんと髪留めしてるからね
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:47:36.59 q56OuIq+0
~~♪ ~~……
恭介『……はい、おしまい』
さやか『すっごい!なんか、日に日に上達してるね!』
恭介『そりゃあ、毎日のようにヴァイオリンの練習してるからね。上達してなかったら僕が落ち込むよ』
さやか『そっか、それもそうだよね!』
恭介『その髪留め、大事に使ってくれてるんだね』
さやか『えへへ、うん!大事に使わせてもらってます!』
恭介『その髪留めが、僕とさやかの絆の証、だね』
さやか『これがなくっても、あたしと恭介にはしっかりと絆があるもん!』
恭介『あはは、なんか照れるな』
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:49:03.08 cDt0dSEz0
もう付き合ってるのか
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:49:19.07 r3nDgXAf0
上条はSSだと優遇されているな
それがさやかちゃんの幸せなら、甘んじて受け入れよう
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:51:15.54 q56OuIq+0
恭介『そういえばさ』
さやか『なに?』
恭介『さやかが心に決めた人の話、まだ聞かせてもらってなかったね』
さやか『え?あ、あぁ……覚えてたんだ』
恭介『僕の方から言い出したことだもん、忘れるわけないよ』
さやか『ふんふん。それじゃ、あたしと恭介が中学に上がった時の最初の単独コンサートの時に、恭介がまだ覚えてたら教えてあげる!』
恭介『よし、わかった。それまで、絶対に僕は覚えてるからね?』
さやか『ちゃんと恭介が覚えてるかどうか確認出来ないから、恭介の方から聞いて来ること!』
恭介『その心配は無いよ。僕が、忘れるわけはないからね』
さやか『……期待して、待ってるから』
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:52:50.77 R83FjW380
うわぁ……
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:54:10.80 FoQmfv3PO
公開処刑ってレベルじゃない
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:54:20.48 oskrdjdB0
まどさや派の俺でもこれはさや恭を応援せざるを得ない
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:54:56.44 q56OuIq+0
さやか「………そうだよ」
さやか「恭介が、忘れるわけ、ないって言ってたんだ」
さやか「なのに、あたしの方がそれを忘れてて……」
さやか「………恭介……」
プルルルル プルルルル
さやか「!」
プルルルル プルルルル
さやか「恭介から……」
プルルルル プルルルル ピッ
さやか「も、もしもし……?」
恭介『あっ、さやか?やっと繋がった』
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:55:47.06 cIwgdYvr0
さやさや
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:58:33.79 q56OuIq+0
さやか「恭介……」
恭介『話は、直接会ってしよう?さやか、今どこにいるの?』
さやか「……公園前」
恭介『それじゃ、今から僕の家まで来れる?何か用事、あるかな』
さやか「う、ううんっ!あたしも、ちょうど恭介の家に行こうって思ってたところ」
恭介『そうなの?それじゃ、家の前で待ってるよ』
さやか「うん……すぐ、行くから」
恭介『了解。それじゃね』ガチャ
さやか「………」
さやか(恭介……あたしは………)
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 21:58:54.72 AT79VFPU0
>>40
例のSS思い出した
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:01:12.09 q56OuIq+0
恭介の家・正面――
恭介「………」
さやか(深呼吸、深呼吸……)スー ハー スー ハー
さやか(よ、よしっ!)タッ
さやか「お、お待たせ恭介」
恭介「ん、いらっしゃいさやか」
恭介の部屋――
恭介「まずは、っと……」コトッ
さやか「……」
恭介「誕生日、おめでとう、さやか」
さやか「あ、ありがとう恭介」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:05:29.85 q56OuIq+0
恭介「……約束、覚えてる?」
さやか「う、うん、覚えてるよ」
恭介「よかった。僕一人だけ覚えてたらどうしようって思ってたけど、いらない心配だったみたいだね」
さやか「あ、あははっ…」(さっき思いだしたとは言わないでおこう)
恭介「とりあえずは、去年出来なかった単独コンサートから、だね」
さやか「うん……」
恭介「………」…~~♪
さやか(相変わらず、上手だなぁ…長いブランクを感じさせないし。やっぱり、才能、なのかな)
恭介「………」~~~♪
さやか(楽しそうに演奏してる……うん、よかった。またこうやって、恭介の演奏が聴けて……)
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:08:09.47 FoQmfv3PO
この後が本当の地獄だ…
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:09:18.80 q56OuIq+0
~~……♪
恭介「……ん、おしまい」
さやか「うん、よかったよ」パチパチ
恭介「ありがとう、さやか」
さやか「これなら、世界にも通用しそうだよね!」
恭介「あはは、まだまだだよ、僕の演奏は。……でも、いずれは、そうだね。僕の演奏を、世界中の人に聴いてもらいたいかな」
さやか「うん……」
恭介「……さやか」
さやか「な、何?」
恭介「未だに、その髪留め、使ってくれてるんだね」
さやか「そりゃあ、もう。あたしと恭介の……」
恭介「『絆の証』……だよね?」
さやか「っ…」コク
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:13:05.99 q56OuIq+0
恭介「それと、もうひとつ」
さやか「え?」
恭介「僕なりに、色々と考えたんだよ。去年の埋め合わせ、ってわけじゃないけどさ」コトッ
さやか「……これ、は……?」
恭介「誕生日プレゼント。開けてみてよ」
さやか「……っ」シュルル
さやか「……!こ、これ……」
恭介「その髪留め、ちょっと歪んでるよね?それに気付いたから、新しいのを買ったんだ」
さやか「デザインが、似てる……」
恭介「似てる奴探すの、苦労したんだよ?」
さやか「気付いてたんだ、この髪留めの事……」
恭介「当然だろ?僕がプレゼントした物なんだしさ」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:13:56.73 FoQmfv3PO
もうやめて!さやかちゃんのソウルジェムはもう罅入ってるよ!
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:15:48.15 q56OuIq+0
恭介「付けてみてよ、さやか」
さやか「……」パチンッ
パチッ パチッ
さやか「どう、かな?」
恭介「うん、大丈夫!似合ってるよ、さやか」
さやか「………っ」
恭介「……さやか?」
さやか「ダメ、だよ恭介……」
恭介「え……?」
さやか「恭介には…………が、いるんだから」
恭介「……?」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:17:39.84 cIwgdYvr0
さやさや?
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:19:13.81 R83FjW380
つれぇ……
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:19:21.73 q56OuIq+0
さやか「仁美に、悪いよ……」
恭介「仁美さん?」
さやか「いくらあたしが幼馴染だからって……これは、その……」
恭介「…………なんか、すごい思い違いしてない?さやか」
さやか「え……?」
恭介「僕と仁美さんが、付き合ってるって思ってるでしょ?」
さやか「そうじゃ、ないの?」
恭介「うーん……仁美さんに黙ってこんなこと言っていいものかわからないんだけどさ……」
恭介「僕と仁美さん、付き合ってるわけじゃないよ?」
さやか「……え、え?」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:20:27.91 YZm+OGnT0
さやかちゃんの恋心が再起動しました
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:20:42.33 FoQmfv3PO
来たか…!
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:21:06.81 oskrdjdB0
なん…だと!?
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:21:11.32 1YUjMMJT0
ちんこ脱いだ
はよ
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:21:56.22 R83FjW380
よし!
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:22:17.46 q56OuIq+0
恭介「いや、あの……そりゃ、仁美さんに告白はされた、けどさ……」
さやか「ちょ、ちょっ!ストップストップ!」
恭介「……」
さやか「え?なんで?だって、いっつも二人で歩いてるし、いつの間にか二人とも下の名前で呼び合ってるじゃん!」
恭介「いや、あの……」
さやか「それなのに付き合ってないっての?」
恭介「まぁ、一応、そういうこと、に、なる、の、かなぁ?」
さやか「詳しく話せ!あたしが納得するまでっ!!」
恭介「わかった、わかったから落ち着いて!ちゃんと全部話すからっ!」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:23:08.64 cIwgdYvr0
かみかみ?
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:24:49.82 cDt0dSEz0
恭介「仁美さんとはカラダだけの付き合いしかないよ」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:26:01.24 q56OuIq+0
恭介「えっと……何から話せばいいのやら」
さやか「最初から、詳細にっ!」
恭介「なっ、なんでそんなに気にするんだよさやかはっ!?」
さやか「あたしと恭介は幼馴染でしょ!?なら、あたしは詳しく聞く権利があるっ!!」
恭介「いやいや、それは理屈になってないっ!」
さやか「この髪留めは、あたしと恭介の絆の証なんでしょ!?隠し事は無しっ!!」
恭介「っ……はぁ、わかったよ。確かに、仁美さんには告白された」
恭介「でも、今の僕はヴァイオリンに忙しいんだよ」
恭介「だから、付き合うとか、そういうのは無理だ、って断ったんだ」
恭介「その後、仁美さんは、お付き合いを前提に親密に接しますって言ってきて、さ……」
恭介「それまで断る理由はないし、友達なら、まぁ、いいかなって思ってさ」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:26:40.88 UwU/1reh0
/\___/ヽ
//~ ~\:::::\
. | (・) (・) .:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| は?
. | `-=ニ=- ' .:::::::|
\ `ニニ´ .:::::/
/`ー‐--‐‐―´\
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:27:22.31 AAuwI3NJO
付け入る隙ができたよやったねさやちゃん!
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:27:57.71 YZm+OGnT0
ワカメだけにしつこく絡んできたってことかよ
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:29:35.79 FoQmfv3PO
明らか様子おかしくなってるさやかちゃんに拒否られたと報告しないとかワカメまじ狡猾
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:30:16.15 q56OuIq+0
さやか「………」
恭介「今日も、仁美さんに誘いを受けたんだけどさ、断ったんだ」
恭介「毎年さやかの誕生日には、こうして僕のヴァイオリンを聴かせてただろ?」
恭介「去年はそれが出来なかったから、今年こそは、って思ってね」
さやか「なんで、仁美の誘いを断ったのさ?」
恭介「……いくら幼馴染の為とは言え、もし付き合ってたのなら僕だってそっちを優先させてるさ」
恭介「でも、僕たちは付き合ってない。だから、幼馴染であるさやかとの約束を優先させた」
恭介「……これで、納得、出来ない?」
さやか「恭介……」
恭介「って、これだとなんか僕が嫌な男みたいだね。でも、さやかとの約束を優先させたかった」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:31:34.84 cDt0dSEz0
仁美「訊かれなかったからね」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:32:35.66 YZm+OGnT0
>>101
ちょっとわろた
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:34:06.43 q56OuIq+0
さやか「……そっか」
恭介「さて、と。それじゃ次は、さやかの番だ」
さやか「えっ?」
恭介「ホラ、この髪留めをプレゼントした時の約束」
さやか「………っ!!」
恭介「ホントなら去年だったんだろうけど、去年はこうしてお祝い出来なかったからね。今年に持ち越しになっちゃったけど」
恭介「さやかの心に決めた人、教えてよ?」
さやか「え、ええといやそれはホラあの……」アタフタ
恭介「ホラ、この髪留めは、僕とさやかの絆の証だろ?隠し事は無し、だ」
さやか「か、カウンターですか……」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:35:36.75 UwU/1reh0
うひょひょwwwwwwwwwwww
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:36:07.89 8BwzmLoFO
いっけぇぇ!さやかちゃん!!
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:36:34.10 cIwgdYvr0
さやさや!
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:37:01.62 B8MICEki0
ひとみんはまどほむが引き取るから問題ない
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:37:11.46 R83FjW380
ガンバッテ!
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:37:27.07 q56OuIq+0
恭介「ちょっと、イジワル、だったかな?」
さやか「………」
恭介「まぁ、こうして二人とも覚えてたんだしさ。僕だって、流石にそこまで鈍くは無いし」
さやか「恭介……」
恭介「ただ、僕の方からは絶対に言わない。自惚れになるだろうから、ね」
さやか「っ……」
恭介「さやかの口から、聞きたい」
さやか「………け」
恭介「え?」
さやか「あ、あたしの心に決めた人ってのは、その、か、上条……け……です」カァァァァ
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:37:36.38 AAuwI3NJO
もう結婚しちゃいなよウェヒヒ
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:40:05.19 R83FjW380
いやっほおおおお!!
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:40:08.75 TmdjBJof0
さやかあああああああああああああああああああああ
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:41:24.99 B8MICEki0
あんこちゃんが教会貸してくれるよ
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:41:40.08 q56OuIq+0
恭介「んん?ごめんさやか、よく聞こえなかったよ」
さやか「~~~……もうっ!!そ、そんな、わかりきったこと、いちいち聞いてこないでよ恥ずかしい!」
恭介「ちょっ、え、なんで!?」
さやか「何さ!あんたは、あたしを恥ずかしがらせたいの!?」
恭介「いやいや、だって僕の口から言ったら絶対自惚れになるだろ!?」
さやか「天才ヴァイオリニストなら、自惚れのひとつやふたつ、どうってことない!!」
恭介「それはおかしいだろ!?絶対僕の方からは言わないからねっ!」
さやか「ひ、卑怯モノー!!」
恭介「第一、教えてくれるって約束したのはさやかの方じゃないか!!」
ワーワー ギャーギャー
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:41:48.49 tcDh0e7T0
何だろうさっきまで応援してたのにこのドス黒い感情は
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:42:29.11 B8MICEki0
やはりさや恭がいいです
117:ストロング山根 ◆STRONG.Sgc
12/05/31 22:42:34.78 1N3T2SC60
ワカメ死ね
ワカメ滅びろ
ワカメとけろ
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:43:46.02 UwU/1reh0
>>115
Welcome to Underground.
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:46:21.98 q56OuIq+0
さやか「はぁっ……はぁっ……」
恭介「や、病み上がりにさやかとの言い合いはキツイっ……」
さやか「じ、自業自得!女の子から、そういうことは言わせないでよもうっ……」
恭介「あーもう……仕方ないな。自惚れだろうとなんだろうと知ったことか。言うよ、言うからね!?」
さやか「………っ、す、ストップ!」
恭介「なんだよ、結局止めるんじゃないか!」
さやか「こ、心の準備を……っ!」スー ハー スー ハー
さやか「よ、よしっ!オッケー!ドンと来いっ!」
恭介「あ、ゴメン。今度は僕の方の心の準備が」
さやか「ちょっ……はぁ……もういいよ……」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:49:54.51 tcDh0e7T0
その頃ドアの向こうでは
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:50:07.11 IqaKF3IN0
ワカメさん曲者すぎワロタ
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:50:13.70 q56OuIq+0
さやか「いい?あたしが心に決めた人ってのはね」」
恭介「問答無用なの!?ちょっ、待っ……」
さやか「上条恭介、って言う、天才ヴァイオリニストだよ」
恭介「おぉう……」
さやか「……こ、これで満足?」
恭介「胸がいっぱいです」
さやか「……なんか恭介、この状況楽しんでない?」
恭介「正直楽しんでました」
さやか「もうっ……あたしがどんだけ頭を悩ませたと思ってんのさ……」
恭介「だってさやか、からかいがいがあるんだもん」
さやか「普段からかわれるのはいいけど、こう言う時くらいはシリアスになってよ……」
恭介「あはは、ゴメンゴメン」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:50:15.33 B8MICEki0
俺と
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:51:06.91 IqaKF3IN0
壁殴り代行はよ
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:51:29.09 cIwgdYvr0
さやさや
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:55:01.26 q56OuIq+0
恭介「そっか、さやかが心に決めた人は、僕、か……」
さやか「いつから気付いてたの?」
恭介「うーん……確信が持てたのは、さやかも約束をしっかりと覚えてたって所辺りからかな」
さやか「ついさっきじゃん……」
恭介「そりゃあ、ね。考えてみれば、だいぶ昔に貰った髪留めを未だに大事にしてるなんて、普通に考えたらありえないな、って思ったし」
恭介「それに気付いたら、なんか、妙に気恥ずかしくなってさ」
恭介「それで、こういう感じになってしまいました、と」
さやか「他人事みたいに言って……で?」
恭介「はい?」
さやか「はい?じゃないよ。人に告白させといて、返事も無しなの?」
恭介「!?」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:55:35.99 cIwgdYvr0
!!
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:57:42.68 IqaKF3IN0
!?
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:58:05.40 q56OuIq+0
さやか「何驚いてんのさ?」
恭介「え?それ、今更答えなきゃダメ?」
さやか「自惚れになるからちゃんと返事聞かなきゃあたしも納得出来ませーん」
恭介「くっ、意趣返しのつもりかい……?」
さやか「ま、さっきの恭介の言ってた通りなら、返事はわかりきってるけどね」
恭介「え?」
さやか「『今の僕は、ヴァイオリンに忙しい』……だったっけ?」
恭介「………」
さやか「だから、あたしのこの気持ちも恭介には届かないわけで」
恭介「参ったな……」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 22:58:26.91 o9ppF97U0
なんか良さげだから最初から読むことにする
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:00:41.86 cIwgdYvr0
さやさや……
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:03:34.48 q56OuIq+0
さやか「だから、あたしの答えは決まってるの」
恭介「………」
さやか「『これからは今まで以上に、距離を縮めるからね』……と」
恭介「さやかは、それでいいのかい……?」
さやか「何言ってんのさ。仁美にだって、そういう風にさせたわけだし。仁美とは付き合うの無理で、あたしとはオッケーなわけ?」
恭介「まぁ、理屈で言ったらそうなるんだけどさ……」
さやか「もし、ヴァイオリン以外のことを考える余裕が出来たらさ。その時、また、あたしは恭介にアタックするよ」
さやか「それまでは、あたしと恭介は、幼馴染」
133:ストロング山根 ◆STRONG.Sgc
12/05/31 23:04:06.77 1N3T2SC60
ええこや
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:04:17.84 cIwgdYvr0
さやさや
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:04:34.43 TmdjBJof0
さやか...
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:07:16.02 q56OuIq+0
恭介「それが、さやかの答えなんだね」
さやか「そういうこと」
恭介「わかった。一人前になるまで、さやかにも、仁美さんにも、待ってもらうことにする」
さやか「あたしも仁美も、心変わりするかもしれないからね?頑張って、恭介」
恭介「……こう言う時は、なんて言ったらいいのかな?」
さやか「そりゃ、乙女を待たせるわけだし。『ゴメンね』、じゃない?」
恭介「………ゴメン」
さやか「ん!それだけ聞ければオッケー!」
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:07:39.35 cIwgdYvr0
さやさや
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:09:30.67 MCruT5BBO
ワカメはいらない子
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:10:21.93 B8MICEki0
さや恭の安定感
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:10:22.84 q56OuIq+0
さやか「ああ、後、この髪留めは恭介に返しておく」
恭介「え?」
さやか「ほら、今日貰った新しい髪留めがあるしさ。これを恭介の側に置いておけば、必要以上に頑張れるんじゃない?」
恭介「はは、ホントに参ったな……さやかには完敗だ」
さやか「今まで、仁美にはずいぶんとハンデを与えちゃったみたいだし。これくらいは、させてもらわないとね」
恭介「うん。大事に、預からせてもらいます」
さやか「ん!この新しい髪留め、大事に使うから」
恭介「そうしてくれると、僕も嬉しいかな」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:10:52.86 5r1D/Ivs0
気をつけろ!
男にとって都合の良いことを言う女に甘えると
いつかとんでもない目に遭うぞ!
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:11:33.62 FoQmfv3PO
ここまで来たらもうこれさやかちゃんの出来レースだよね
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:13:36.49 B8MICEki0
まあ元々さやかちゃんが勝手に離れてったのが失敗の元ですし
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:13:41.13 q56OuIq+0
数日後、とある魔女結界――
さやか「でいっ!」ブゥンッ!
ズバァァ!
魔女「……」ヒュッ
さやか「おっとっ!!」ヒョイ
さやか「っ……」クシャ
さやか(よかった、無事だ)
さやか「よくもあたしの大事な髪留めを狙ったな、この魔女め!!」チャキッ
ズバァァァァァン!!
魔女「っ!!」ボロボロ…
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:16:34.50 q56OuIq+0
さやか「よっし、完勝!」スタッ
まどか「お疲れ様、さやかちゃん!」
さやか「にしても、なんでこう…誰も助けに来ないんですかねぇ?」
まどか「あはは、仕方ないよ。みんな、それぞれパトロールしてるんだし」
さやか「この新しい髪留めだけは絶対に死守せねば……!」
まどか「そう言えば、いつの間にか新しいのに変わってるね。結局、変えちゃったんだ?」
さやか「ん、まぁね」
まどか「前に付けてたのはどうしたの?」
さやか「ん?それはね……」
さやか「未来の為に、とある場所に置いて来たのだ!」
終わり
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:17:30.82 Uix8z3Sr0
乙
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:17:45.56 R83FjW380
乙乙!最高だったよ!!
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:17:49.30 Lu64Pbj20
よかった
乙
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:17:57.99 q56OuIq+0
唐突に恭さやが書きたくなって書いた
後悔はしていない
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:17:59.85 AcGrMrYk0
乙っちまどまど!
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:18:37.00 o9ppF97U0
乙
安易にキスして終わったりしなかったのも良かった
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:18:40.66 FoQmfv3PO
やっぱりさやかちゃんが幸せだとぽかぽかする
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:18:43.58 1YUjMMJT0
ほら後日談は?
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:18:47.14 zHJFt+Ot0
糞スレだったブス
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:21:18.77 YZm+OGnT0
お疲れ様でした
しかし結局ワカメは何を考えていたのか
156:ストロング山根 ◆STRONG.Sgc
12/05/31 23:22:14.01 1N3T2SC60
乙
ワカメ消えろ
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:22:19.05 B8MICEki0
ええ話や
乙だ
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:22:22.46 cIwgdYvr0
乙乙乙
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:23:27.62 MCruT5BBO
乙でした
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:23:48.54 q56OuIq+0
おまけ
数年後――
「えー本日は、今や世界的に有名となった天才ヴァイオリニスト、上条恭介氏に来ていただいております」
「前回のコンサートも、大盛況でしたね」
恭介「ありがとうございます」
「今のお気持ちを、誰に伝えたいですか?」
恭介「そうですね……僕の大切な幼馴染に伝えたいですね」
「幼馴染ですか?恋人かなにか、ですか?」
恭介「はは……まだ、恋人ではないですけどね。でも、いつかは、結ばれたいと思っています」
ほむら「ほらさやか、あなたの想い人の晴れ姿よ?」
さやか「うっさい!恥ずかしくって直視なんて出来るか!!」
ホントに終わり
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:25:41.15 IqaKF3IN0
乙
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:26:22.96 oskrdjdB0
乙乙
良い終わり方だった!
163:ストロング山根 ◆STRONG.Sgc
12/05/31 23:27:25.96 1N3T2SC60
乙
ええ話や
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:28:46.26 cIwgdYvr0
乙乙乙
乙乙乙
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:31:28.47 Yj5B54WC0
これでさやカスが魔女に殺されたら完ぺきだった
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/05/31 23:34:30.10 cDt0dSEz0
やはり恭さやだわ