12/05/19 17:36:08.39 g+Ihc1s20
ワルプルギスの夜を乗り越えて、早いものでもう一年が経とうとしていた。
キュゥべえは相変わらず、まどかに契約を迫っているようだ。
でも、まどかはわたしに約束してくれた。
まどか「ほむらちゃんの話を聞いたら、もう契約なんて出来ないよ。ゴメンね、キュゥべえ」
契約を迫られた時のまどかの断り文句は、決まってこれだった。
心の底からの安心は、まだ出来そうにないが。
この状況が、いつまでも続いて欲しい。
だってここが、わたしが何より求めた世界なんだから。
ほむら「それにしても、最近は魔女の出没頻度が少ないわね」
さやか「んー、そうだねぇ。平和でいい事だとは思うけど……」
さやかと二人、夜のパトロールをしながらそんな言葉を交わす。
さやかは気付いていないようだが……わたしには、何故出没頻度が落ちているのかの理由がなんとなくわかっていた。
キュゥべえだ。あいつが、新しい魔法少女を生み出していないから。
このままでは、遅かれ早かれグリーフシードのストックが無くなってしまう。