12/04/29 08:10:08.44 bY+rN9kg0
ガヤガヤガヤ
和子「はーい。みんな揃ってる?」
仁美「先生、さやかさんが登校中にけがをして保健室に」
和子「ええ!? それで美樹さんの具合は?」
仁美「転んで額から出血していました。が、それ以上の事は」
和子「うーん、そっか。よっし連絡ありがとう。それじゃ美樹さん以外に先に挨拶しちゃおうか?」
まどか「???」
和子「はい、そう。今日は皆さんに転校性を紹介しますっ」
ほむら「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:16:02.24 bY+rN9kg0
ワイワイ
モブ子「暁美さん、入院してたんだってね。大変だったね」
ほむら「あ、はあ……」
仁美「大人気ですわね、暁美さん」
まどか「でもちょっと大変そうかな」
モブ美「ねえねえ、前はどこの学校に行ってたの?」
モブ菜「綺麗な髪だねえ、リンス何使ってるの?」
ほむら「え、えと。あの。えと」オドオド
まどか「……あ、そうだ。暁美さん!」
ほむら「!」
まどか「保健室、行かなきゃいけないんでしょ?」
ほむら「え……あ……」オロオロ
まどか「案内してあげる。私、保健係なんだ」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:21:50.80 bY+rN9kg0
まどか「ごめんね。みんな悪気はないんだけど、転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃって」
ほむら「いえ、その…ありがとうございます」
まどか「そんな緊張しなくていいよ、それに私も保健室に用事があったの」
ほむら「どこか、悪くしてるんですか?」
まどか「ううん。さっき先生が言ってた美樹さん……さやかちゃんの事も気になって」
ほむら「あの、怪我をしたっていう……」
ガララッ
まどか「失礼します」
さやか「おおーまどか、見舞いに来てくれたのか可愛い奴め」
まどか「ティヒヒ、転校生さんの案内に来ただけだよー?」
さやか「ううーなんだよー可愛くない奴めー」コショコショ
まどか「わわ、くすぐったいようっ」キャイキャイ
ほむら(ぽかん)
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:30:06.21 bY+rN9kg0
ほむら「えと、あの、私、お邪魔だったでしょうか……」アセアセ
さやか「おお!? いやいやごめんごめん違うから引かないでお願い!」
さやか「……あれ、それでこちらはどなたで?」
まどか「だから転校生さんだってば」
ほむら「暁美…ほむら、です…きょ、今日からどうぞよろしくお願いしまひゅっ」
さやか「あはは、噛むほど緊張しなくても」
ほむら「す、すすすみませんっ」
さやか「もう、別に取って食いやしないんだからリラックスリラックス」
ほむら「はうあっ」
さやか「そしてついでに深呼吸ー」
ほむら「すーはー、すーはーっ」
さやか「ああもう、何この可愛い生き物!」ダキッ
ほむら「ええ、えええ?」オロオロ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:37:00.46 bY+rN9kg0
まどか「……落ち着いた、かな?」
さやか「いや悪い、心臓を悪くしてたんだと知ってたらもうちょっとマイルドに行ったんだけど」
ほむら「は、はい」
まどか「ごめんね。さやかちゃんにも悪気はないんだけど―」
まどか「そうだ、そういえばさっきもこの話をして自己紹介し損なっちゃったっけ」
まどか「私、鹿目まどか。まどかって呼んで」
ほむら「え?」
さやか「そんじゃあたしも自分からっと。美樹さやかって言うんだ、さやかで良いからね?」
ほむら「そ、そんな。今日会ったばかりで……」モジモジ
さやか「良いじゃん良いじゃん、あたしたちもほむらって呼んで良い?」
ほむら「私、その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて……。すごく、変な名前だし……」
まどか「えー?そんなことないよ。何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ」
さやか「燃え上がれーってセンスは置いといて、カッコ良いのはその通り。自信もちなよ?」
まどか「酷いよさやかちゃん、あんまりだよっ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:42:33.15 bY+rN9kg0
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「二人は、とても仲が良いんですね」
さやか「うん?」
ほむら「私、名前で呼び合う友達もいなかったし。名前負け、してるし」
まどか「うん? 平気だよ、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」
ほむら「そんなに簡単に変われるでし さやか「はいウジウジタイムしゅーりょー」コチョコチョコチョ
ほむら「ひゃあああ!?」
まどか「ああ、さやかちゃんのくすぐり地獄がまともに!?」
さやか「だいじょーぶ、"名前で呼び合う友達"ならたった今できたっしょ?」
ほむら「……!」
さやか「ほれ、簡単に変わっちゃう第一歩だ。ドーンと行こうっ」
ほむら「―は、はいっ」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:48:14.17 OvpEskIY0
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:49:31.69 bY+rN9kg0
~授業~
先生「じゃあこの問題やってもらおうか」
ほむら「……? ……??」
先生「ああ……うん、君は休学してたんだっけな」
先生「それじゃ代わりに美樹」
さやか「先生あたしも休学してましたっ」
先生「ほうそうか、それじゃ復学する美樹には特別補修を―」
さやか「すんませんっした普通にわからないっす!」
アハハハハ
ほむら(……)
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:52:41.69 bY+rN9kg0
~体育~
ほむら「はああ、ふうう」
まどか「ほむらちゃんへーき?」
さやか「半年寝てたんだもんねえ」
ほむら「あ、あの。私を置いて先に―」
さやか「いやいやそーは行かないって」
まどか「先生に言ってくるね、少し休もう?」
まどか「さやかちゃん、反対側おねがい」
さやか「ほい来た」
ほむら(……)
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:56:40.27 bp7vu9nJ0
めがめがほむほむ
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 08:58:03.47 bY+rN9kg0
----------------------------------------------------
さやか「ほれ、簡単に変わっちゃう第一歩だ。ドーンと行こうっ」
----------------------------------------------------
ほむら(やっぱり、私には無理なんだ……)
ほむら(せっかくお友達になってくれた二人にも、迷惑ばかりかけて)
ほむら(私……)
さやか「ほーむーらちゃん」ワッ
ほむら「ひゃわあ!?」
さやか「あははっ 相変わらず良い反応よのう♪」
ほむら「……」ウルッ
さやか「おわあ!? ごごめん、泣くほど嫌だった!?」
ほむら「あ……違……」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:04:32.50 bY+rN9kg0
さやか「あはは、なーんだそんなこと」
ほむら「そ、そんなことって」
さやか「気にしなーいの、数学の授業はほむらがいなくてもあたしが当てられてただろうし」
さやか「まったくあんの先生、さやかちゃんがおバカだと見て集中砲火してくるんだもん」
ほむら「でも……他にもたくさん……」
さやか「うーん?」
ほむら「お友達になってくれた人に迷惑なんて、かけちゃだめです……」
さやか「ええー、なんかよそよそしいよそれ」
ほむら「え、え。そう、でしょうか」
さやか「友達なんだから。そんなので悩まなくて良いんだよ」
さやか「ほむらは足を引っ張るかどうかとか、優秀かどうかで友達を選ぶの?」
ほむら「そそんなことは……!」
さやか「あたしも、まどかも同じだよ。一緒にいたら楽しいから友達なの」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:06:49.49 hTxoJd3E0
しえ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:12:27.44 bY+rN9kg0
ほむら「楽しい、ですか?」
さやか「うんうん、ほむらといると楽しいよ。特にそのリアクション」
ほむら「はわ!?」
さやか「くぁああそれそれ。可愛い奴め、あたしを萌え殺す気かっ」ベタベタ
ほむら「や、やめひぇくらしゃいいい」アワアワ
さやか「あははっ ま、そゆわけだから気楽にしてなよ?」
ほむら「……こんなに……」
さやか「ん?」
ほむら「こんなに励ましてもらえてるのに、私、全然変われなかったんですね」
さやか「……ほむら」
ほむら「二人の笑顔、とっても暖かかったのに。私だけ」
―私だけ、存在価値がないよね
ほむら「そう、価値が……え?」
―だったら、シンジャッタホウガイイヨネ
さやか「な、何これ!? どこここ!?」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:16:50.54 bY+rN9kg0
ズズズ…
―シンダホウガイイヨ
さやか「ほ、ほむら。大丈夫!?」
―シンデシマエバイインダ
ほむら「あ、あわわわわっ」ブルブルガタガタ
さやか「ほら、後ろに隠れてっ」
―シンデシマエ
ほむら「え? いやっ! あぁっ!」
ドドドドドッ
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:25:04.27 bY+rN9kg0
さやか「ほほーう、先週から魔法少女なんてものをやっていたと」
まどか「え、えと。クラスのみんなには、内緒だよ?」
さやか「なんであたしにまで内緒にしてたのかなーまどかさーん?」ワキワキ
まどか「く、くすぐりは。くすぐりだけは許してえっ」
ほむら「あわわわわっ」
マミ「美樹さんだったかしら、悪く思わないで?」
マミ「魔法少女には素質が必要なの。それがない人を巻き込んで良い事なんて、ないのよ」
さやか「素質……使い魔が見えるかどうかでしたっけ?」
キュウべえ「使い魔じゃなくて、僕はキュウべえだよ。美樹さやか」
さやか「……あー、ぼんやり聞こえるけど全然見えない。こっち?」
ほむら「こ、こっちですよ美樹さん」
まどか「ふうん、ほむらちゃんは見えるんだ」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:29:09.67 bY+rN9kg0
ほむら「鹿目さん、いつも、あんなのと戦ってるんですか?」
まどか「ううん、マミさんはベテランだけど私なんて先週キュゥべえと契約したばっかりだよ」
マミ「でも今日の戦い方、以前よりずっとうまかったわよ、鹿目さん」
まどか「えへへへへ」
ほむら「平気なんですか? 怖く……ないんですか?」
まどか「怖かったりもするけれど、魔女をやっつければ、それだけ大勢の人が助かるわけだし。やりがいはあるよね」
ほむら「すごいです、私なんかじゃとても……」
さやか「んなことないって、さっきあたしを庇ってくれたじゃん」
ほむら「へ? え?」
さやか「ほら、後ろに隠れなよって言った時。逆に守ってくれたでしょう?」
ほむら「あ、あれはその。無我夢中で咄嗟に」
まどか「咄嗟に誰かを庇えるなんて、すごいことだよ?」
ほむら「あ……」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:38:30.70 bY+rN9kg0
まどか「ほむらちゃん……私もね、ちょっと前までほむらちゃんと同じように思ってたの」
ほむら「鹿目さんが、私と?」
まどか「私、自分の取り柄がなんなのかもわからなかった。どうしたら人の役に立てるかも」
ほむら(私と、同じ……)
まどか「最初は魔法少女になって、魔女と戦って、これだけなら頑張れると思ってた」
まどか「でも、違うんだよね。今の私がほむらちゃんを励ませるのは、特別な力があるからじゃない」
まどか「戦ってるうちに……頑張り方を覚えたって、言えば良いのかな?」
ほむら「頑張り方のお勉強、ですか?」
まどか「うん!」
まどか「ほむらちゃんは、無意識のうちに誰かを守れるとっても良い子だもん」
まどか「頑張り方を覚えたら、きっと素晴らしい事ができるようになるよっ」
ほむら「鹿目さん……」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:46:23.93 bY+rN9kg0
さやか「咄嗟か。そういやごめんね、さっきは咄嗟に何も言えなかった」
ほむら「いいえ、そんなっ」
さやか「あいつのこと、思い出したからかな」
ほむら「あいつ……?」
さやか「うん、入院してる幼馴染がいてね。あいつも弱音を吐いたりするけど」
さやか「……一日や二日じゃ、変われなくても当たり前なんだよ」
さやか「半年休んでたんでしょ? なら、同じくらいかけて追いついたって良いんだよ」
ほむら「そ、そんなに?」
さやか「そんくらいでも良いってこと、今日の体育と同じだよ」
さやか「あたしやまどかと並んで、ちょっとずつ走ってこ?」
ほむら「美樹さん……」
さやか「そんで、勉強追いついたらあたしに教えて!」
ほむら「えええ!?」
まどか「もう、台無しだよう」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:57:10.74 bY+rN9kg0
-マミルーム-
ほむら「ほ、本日はご招待いただき……」
マミ「良いのよ、そんなに堅苦しくしないで?」
マミ「私としても、可愛い後輩のお友達と仲良くなりたいもの」
さやか「いつもうちの嫁がお世話になっております、マミさん」
ほむら「あ、暁美ほむらで……嫁?」
まどか「もう、さやかちゃんたら」
マミ「ふふふふ。鹿目さんが羨ましいわ、楽しい人たちに囲まれて」
まどか「ティヒヒ、今日からマミさんも一緒ですね」
マミ「ええ。魔女退治さえなければいつでもうちに来てちょうだい?」
さやか「大変そうっすねえ」
ほむら「鹿目さんも、いつもついて行くの?」
まどか「うん、ワルプルギスの夜が来る前に一人前にならなくちゃね」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 09:57:12.86 b6+fsQ710
支援
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:03:10.70 bY+rN9kg0
-帰路-
さやか「はああ、めちゃウマだったーっ」
まどか「ティヒヒ、これからは四人で食べられるね」
ほむら「ケーキも紅茶も、ほっぺが落ちそうでした」
さやか「うんうん、ほむらがあんなにがっつくとは」
ほむら「あうう」
まどか「もう、からかっちゃだめだよ」
さやか「たはは」
ほむら「……けど、元気が出たのは二人のおかげですよ?」
さやか「うん?」
ほむら「私、鹿目さんと美樹さんに励ましてもらえて。もう一度、頑張れる気がしてきました」
ほむら「また弱気になったり、つまずいたりするかもしれないけど……二人がいれば大丈夫って」
ほむら「こ、これからも。お友達でいてくださいね?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:04:05.98 bY+rN9kg0
まどか「うん、もちろん。これからもずっとずーっと友達だよ?」
さやか「いてくださいなんて言わないの。とっくに対等な友達なんだかんね?」
.
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:08:16.66 bY+rN9kg0
ほむら「なんで……」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:10:40.61 ema4bxynO
いいぞ
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:10:59.59 bY+rN9kg0
-ワルプルギスの夜・大通り-
ほむら「なんで、美樹さん……っ」
さやか「のんびり屋さんの扱いは、まどかで慣れてるから、ね」ポタ…ポタ…
さやか「避難所にいないって、聞いて、ピンと来たんだ」ボタ…
ほむら「ああ、血が―!」
さやか「……ほむらさ、覚えてる? 初めて会った日のこと」
さやか「こうやって、魔女から庇ってくれたよね」
ほむら「ああ、あ。ああ、あ……!」
さやか「恩返し、できて良か―」
ほむら「美樹さん!」
さやか「」
ほむら「美樹さん! 美樹さん! いやああああああああああああああああああ!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:17:25.27 bY+rN9kg0
まどか「じゃ、いってくるね」
ほむら「えっ……そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに……」
まどか「だからだよ。もうワルプルギスの夜を止められるのは、私だけしかいないから」
ほむら「無理よ!一人だけであんなのに勝てっこない!鹿目さんまで死んじゃうよ?」
まどか「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」
ほむら「……お願い、一人にしないで。美樹さんも死んじゃったの。置いてかないで、鹿目さん……っ」グスッ グスッ
まどか「ほむらちゃん、お願い。私たちの分まで幸せになってね?」
ほむら「私なんかが、助かるよりも」
まどか「なんか、なんて言わないで?」
まどか「ほむらちゃんはね。さやかちゃんが命懸けで守って、私もこれから命を懸ける大切な友達なの」
ほむら「……っ」
まどか「ほむらちゃんを悪く言う人は、二人がかりでくすぐっちゃうからね?」ティヒヒ
ほむら「鹿目さん!」
まどか「ずっとずうっと友達よ、ほむらちゃん。それじゃあね?」
ほむら「ああああああああああああああああああああああああ!」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:20:02.26 fW6dCy8R0
うわつまんね^^;
やめていいよ
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:25:13.77 bY+rN9kg0
ほむら(違う……)グスッ
-------------------------------------
さやか「恩返し、できて良か―」
-------------------------------------
まどか「私たちの分まで幸せになってね?」
-------------------------------------
ほむら(違う、違う……!)グスッ グスッ
ほむら(私は恩返ししてほしかったんじゃない)ポロ…
ほむら(一人だけ幸せになりたかったんじゃないっ)ポロ…ポロ…
ほむら「二人がいてくれれば……それだけで、良かったのに……っ」
キュウべえ「その言葉は本当かい?」
ほむら「!」
キュウべえ「暁美ほむら。君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい?」
ほむら「賭ければ……祈りが叶うの……?」
キュウべえ「そうとも。戦いの定めを代償にどんな願いでも叶う。君にはその資格がありそうだ」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:27:53.26 bY+rN9kg0
キュウべえ「教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?」
ほむら「私は……。私は、三人の日常を取り戻したい……」
ほむら「鹿目さんを、美樹さんを、守る私になって三人の時間を守りたい!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:33:25.59 bY+rN9kg0
すまぬちょいと離脱します。
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:43:27.02 8muBWd9fO
ちゃんと完結させてくれよ
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:44:09.42 e57yF+0SO
ほむらがまどかのみに執着する代わりに、トライアングルになったらってIFで良いのかな?
さてどう分岐して行くのか。
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:44:37.49 aWVIQ+9Z0
保守は任せろ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 10:51:55.10 0ho6ib6Q0
相変わらずシカトされるマミ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:00:23.19 bY+rN9kg0
>>34
そんな感じですね。
保守してくれる人がいる。
こんなに嬉しい事はない。
再開します。
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:01:35.61 YNSZ6sbq0
まどかちゃん。小豆は思ってる以上に小石だよ。
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:04:47.58 V3QIeqUg0
様子見紫煙
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:06:56.48 8muBWd9fO
でもあれはご褒美だよな
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:10:45.40 bY+rN9kg0
ほむら「は!? ここは……まだ退院してない……」
ほむら「痛っ ゆ、夢じゃない……!」
ほむら「やり直せるんだ、私、もう一度っ」クラッ
ほむら「ああ!?」バタム
ほむら「ん……けほっ けほっ けほっ」
ほむら(しまった、体も退院する前に戻ってるんだ……)
ほむら(この体で急に起き上ると、負担が……う……)
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:14:33.99 bY+rN9kg0
看護師「さやかちゃん良かったわね、すごくいい雰囲気だったでしょう」
さやか「ななな、そ、そんなことないっすよ!? これはええとあのっ」
看護師「はいはい病院ではお静かに、それじゃまたね?」
さやか「ううう」
アノコハ?
ホラ、―ゴウシツノカミジョウサンノ
マイニチオミマイシテルンダヨネー
さやか「くぁぁぁああ、恥ずかしいなあもうっ」
さやか「でも、そっか。周りから見ても良い雰囲気だったのか」ニヘラー
さやか「ぬふ、うふ、ふふふふふ……」
ウウ…ウ…
さやか「だーれだーさやか様の幸せな回想を邪魔するのは―て呻き声!?」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:17:11.03 V3QIeqUg0
ほむら「さやかの面倒は私が見る!」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:18:17.08 bY+rN9kg0
>>43
をを、読んでくれてたのか。
他にも書き散らして放置してしまったものを全部完結させる気なのでよかったら探してみてください。
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:19:08.21 bY+rN9kg0
ほむら「ぜ、ぜ、ぜ」
さやか「おわぁ大丈夫!? いま人呼んでくるからっ」
ほむら(苦しい……視界もぼやけてよく見えない……)
ほむら「あ、あの。大丈夫で、す、から」
さやか「いや大丈夫の対極だから!」
ほむら「ご、ご迷惑を……」
さやか「いいから! 何かできることないの、辛そうじゃん」
ほむら「それじゃあ、ベッドをゆっくり傾けて……」
さやか「ほいさ任せろ、勝手知ったる病院のベッドってなもんよ!」ピッ ピッ
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:22:59.98 ema4bxynO
帰ってきたか
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:25:42.84 bY+rN9kg0
さやか「どう、落ち着いた?」
ほむら「はぁ……はぁ……はひ……」ボヤー
ほむら(あれ、この声―)
さやか「ん? ああ、眼鏡かけてんのね」スチャ
ほむら「!!」
さやか「ううむ、裸眼じゃ美人で眼鏡かけても可愛いとは。反則だなあ」ニカッ
ほむら「あ、ああ……!」ポロポロ
さやか「おわあどうした、まだどっか痛いの!?」
ほむら「違……っ」グスッ
ほむら「美樹さんも、ちゃんと生き返って……」
さやか「はいい!?」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:31:24.74 bY+rN9kg0
ほむら「私、あれから魔法少女になったんです」
ほむら「また助けてもらっちゃったけど、これからは私も美樹さんと鹿目さんのこと守りますからっ」キラキラ
さやか「え、えと」
ほむら「良かった、ほんとに……っ」
さやか「えー。あー。盛り上がってるとこごめん。前に会ったことあったっけ?」
ほむら「…………え?」
さやか「鹿目って、まどかとも知り合いなの?」
ほむら「そんな―あ、ああ!」
さやか「おわあ、今度はどうしたん?」
ほむら「いえ、そっか。ごめんなさい、知らなくて当然。ですよね」ズキッ
さやか「???」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:35:09.22 AfrXa4YS0
みてるぜ
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:41:03.30 bY+rN9kg0
ほむら(対等な友達って言ってくれた美樹さんじゃないんだ)
ほむら(ずっと友達って言ってくれた鹿目さんも、多分)
ほむら(そんな……私、私、一緒にいたくて)
さやか「おーい?」
ほむら「はぅっ あ、ご、ごめんなさい。人違い、です」
さやか「え、でも」
ほむら「すす、すみませんでした。本当に、よく見たら」
ほむら「違う人、でした」ズキズキ
さやか「……どうしてかな。ただ何となく分かっちゃうんだよね、嘘いてるって事」
ほむら「っ!」
さやか「いや、どうやら忘れてるのはあたしみたいだからさ。偉そうなこと言えないけど」
さやか「守る、とか。本当に良かった、とか。すごく深刻そうだったじゃん」
さやか「そんなに想ってくれてる子、放っておけないよ」
ほむら「だって……だってこんなこと、信じてもらえるわけがない……!」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 11:51:42.33 bY+rN9kg0
さやか「整理しよっか。アンタは―ほむらはあたしとまどかと親友で」
さやか「まどかは魔法少女で、魔女と戦ってて」
さやか「でもって強い魔女にみんな殺されちゃったから、時間を遡って助けに来た」
ほむら「やっぱり、信じてもらえない。ですよね?」
さやか「……」
ほむら「美樹さん、言いましたよね。嘘つかないでって」
ほむら「私にも、本音、教えて、くだ、さ」ビクビク
さやか「ああ、まあ。正直アンタが。ほむらが入院してる理由を疑っちゃったけど」
ほむら「!?」ガーン
さやか「まあまあ、そういうことなら幸い客観的に確かめる手段があるからね」パカッ
ほむら「へ?」
さやか「ああっといけない、院内は通話禁止だ! ちょっと待ってて!」ダダッ
ほむら「あ、あのう……?」
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12/04/29 11:57:27.35 bY+rN9kg0
さやか「それで本当に魔法少女なんてものに誘われていたと」
まどか「え、えと。クラスのみんなには、内緒だよ?」
さやか「なんであたしにまで内緒にしてたのかなーまどかさーん?」ワキワキ
まどか「ま、まだ決めてなかったんだもん。許してええええ」
ほむら「……」ツー
まどか「あわわ、泣かないで。喧嘩じゃないからっ」
さやか「くすぐるのはまどかだけだから安心してっ」
まどか「私は本当にくすぐるの!?」
ほむら「あ、いえ。その。二人とも変わってないなって」フキフキ
まどか「ほむらちゃん……?」
ほむら(違わなかった)
ほむら(ずっと友達って言ってくれた鹿目さんだ)
ほむら(対等な友達って言ってくれた美樹さんだ)
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12/04/29 12:00:17.32 v+1PSA+fO
通常時のさやかちゃんはマジ天使
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12/04/29 12:06:34.48 bY+rN9kg0
まどか「けど、そっか。私たち、死んじゃうんだ」
さやか「たはは……さすがにちょっちヘビー、かな」
ほむら「だ、大丈夫です。そのために私が来たんです!」ガバッ
さやか「あ、起き上ったらまた―」
ほむら「……あ」カクン
まどか「ほ、ほむらちゃんしっかり!」
さやか「……ねえまどか、本当に大丈夫かな」
まどか「それを言ったら可哀そうだよう」アセアセ
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12/04/29 12:12:27.54 bY+rN9kg0
ほむら「けほ。でも、そうですね。鹿目さんは契約しない方が良いです」
まどか「う、ん」
ほむら「死ぬってわかって、契約したらダメですよ」
まどか「……私、最後の一人としてその魔女に挑んだんだよね?」
ほむら「え」
まどか「なら、魔法少女になって戦うよ」
ほむら「そんな!」
まどか「私にしか守れないものがあったんだよね?」
まどか「ほむらちゃんを守ったのも私だったんだよね?」
まどか「だったら……」
ほむら「嫌、そんなの嫌!」
まどか「わっ」
ほむら「私はあなたを守りに―っ」