12/04/29 03:35:24.36 1qThfPC90
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81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:39:34.66 b5ccK5ev0
「微笑ましいね、あの2人」
「ええ、本当にね。のろけすぎて呆れるぐらいだけど」
「あはは…。あっ、あれマミさんと杏子ちゃんじゃない?」
「…あの2人も手を繋いでいるわね」
「あら、鹿目さんに暁美さんじゃない、おはよう」
「おはようございます、マミさん、杏子ちゃん」
「おはよう、巴さん、佐倉さん」
「あはは、仲良いですね」
「そうかしら?いつもこんな感じだと思うけど?」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:41:14.55 5PGSNFoo0
しあわせさやさや
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:42:19.17 b5ccK5ev0
「いつもは手を繋いでいないじゃない」
「まあね、でも、今日は繋いでいるわ」
「…杏子ちゃん、さっきから何も喋らないけど…大丈夫?」
「うふふ、照れてるのねぇきっと」
「…照れてねぇよ別に」
「やっと喋ったわね」
「ふふっ、杏子ったら、あなた達と会うまではずっと無言だったの」
「さっきもね、やっぱり手、繋ぐのやめる?って言ったら、無言で首を横に振るの」
「全く、素直なのか素直じゃないのか…。本当、可愛い子だわ」
「そ、その話はもういいだろ?」
「ふふふ、そうね」
「あ、そういえば、さやかは今日はどうしたんだ?」
「さやかちゃんなら、今日は上条君と一緒だけど」
「へぇ、そうかぁ……あいつ最近、口を開けば上条のことばっかりだもんなぁ」
「そうねぇ、聞いててうんざりするくらいだもの。まあ、楽しそうに話してるから良いけど」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:43:51.00 b5ccK5ev0
「まるで姉妹みたいですね、マミさんと杏子ちゃん」
「そう?」
「本当にいつからそんなに仲良くなったの?」
「ついこの間まで“佐倉さん”と呼んでいたのに、それが今日になって急に“杏子”だなんて」
「何かあったのかしら?」
「ああ、それはねぇ…」
「あ、ああっ!もうこんな時間じゃねぇか!ほら、早く行くぞマミ!」
「え?まだ全然…ってちょっと、そんなに引っ張らないでよ!」
「じ、じゃあ、鹿目さん、暁美さん、また学校で!…ああっ、ちょっと杏子、そんなに急がなくても良いじゃない!」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:44:42.66 1qThfPC90
杏子ってなんでこんなに可愛いんだろうな
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:46:16.82 b5ccK5ev0
「行っちゃったね」
「ええ」
「……ねぇ、ほむらちゃん」
「どうしたのまどか?」
「その、わたし達も、手、繋いじゃおっか」
「…!」
「あ、もちろん、ほむらちゃんが良ければだけど…」
「…良いわよ?」
「ありがとう。何だか、手を繋いでるの見てたら、わたしも繋ぎたくなっちゃって」
「ふふ…。ええ、私も同じよ」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:47:04.45 5PGSNFoo0
ほむっほむっ
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:47:34.40 b5ccK5ev0
「…じゃあ、握るね」
ほむらちゃんの手を握る。
(柔らかい…。握ってるだけなのに、気持ち良いなぁ…)
「…………………」
ギュッと握り返す。
(まどかの手、暖かくて小さくて、可愛い…)
「えへへ」
まどかが微笑んだ。
まるで天使のように。
私も微笑み返す。
「ふふふ」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:48:18.36 b5ccK5ev0
「ねぇ、まどか」
「何?ほむらちゃん」
「私、今とても幸せよ」
「まどかがいて、皆がいて…」
「あなたのおかげで、こんなにも幸せな日々を送れている」
「ありがとうまどか」
「…ううん、わたしのおかげじゃないよ」
「え?」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:49:11.68 b5ccK5ev0
「幸せな日々が送れているのは、ほむらちゃんのおかげ」
「何度辛い目に遭っても」
「ほむらちゃんは何度も何度も、わたしを救おうとしてくれた」
「結果的に、皆助けられた」
「そんな……私はただ……」
「ほむらちゃんがくじけなかったから、今のわたしが…わたし達がいるんだよ」
「わたしはただ、ルールを変えただけで誰も助けてないよ」
「…いえ、あなたは魔法少女を救ったわ」
「あなたは魔法少女の運命を変えてくれた」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:50:13.79 5PGSNFoo0
ほむほむ
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:50:34.55 b5ccK5ev0
「でも、それはほむらちゃんが時間を何度も繰り返したから」
「だからこそ、わたしがあの祈りを叶えることができたんだよ」
「だから、ほむらちゃんのおかげなの」
「だからね、ほむらちゃん、わたしのほうこそ言わせて欲しい」
「ほむらちゃん、ありがとう」
「まどか……。うん」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:51:27.17 b5ccK5ev0
放課後。
夕日をバックに、私達はいつも通り家路を辿る。
夕日が帰る道を明るく照らす。
見ているだけで吸い込まれそうになる、綺麗な夕日。
「もう放課後かぁ……早いよなぁ」
「ええ、楽しい時間ほど、短く感じるものよね」
「ああ、そうだな」
「なんつーか、綺麗な夕日だよな。今日は」
「そうね」
「なんて言うのかなぁ、茜色に染まるって言うのか?とにかく綺麗だよな」
「杏子、まるで詩人ねぇ……。ふふ、本当、幻想的な空だわ」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:52:15.62 b5ccK5ev0
「明日も明後日もずっと、こんな毎日を過ごせたら良いのに…」
「過ごせるよ…。過ごすために、この街をあたし達が守っていくんだ」
「ええ、そうね。この日常を壊さないように、頑張らなくっちゃ」
「でも、だからって無理は禁物だぜ?あんまり無理したら、倒せるモンも倒せなくなっちまう」
「わかってるわよそれぐらい。もう、杏子ってば心配性なんだから」
「だって、はりきりすぎて、空回りしてさ……。魔獣に袋叩きにされても困るだろ?」
「ならないわよそんなこと。…でも、もしそんなことになったら、助けてくれるわよね?」
「当たり前だろ」
「ふふふ、ありがとう」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:52:45.24 5PGSNFoo0
まみまみ
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:53:03.38 b5ccK5ev0
「……マミ」
「ん?」
「あたし達、ずっと一緒だよな…?」
「何言ってるの?当たり前じゃない」
「毎日一緒に学校に行って、たまに遊びに行ったりして」
「こんなにも幸せな日々を過ごせている」
「いつか別れるなんて、そんなの絶対に無いわ」
「…もちろん、永遠ではないけれど」
「でも、いつか死ぬその日までは、ずっと一緒にいるから」
「……ああ」
辛いことが多いけれど、
良いことだって沢山あるこの世界。
だから私は、この街を、
――この見滝原を、守っていきたい。
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:54:12.75 b5ccK5ev0
「家に着いたわね」
「さぁ、入りましょうか。今日も美味しい晩御飯を作ってあげるわ」
「ああ、楽しみにしてるぜ?」
そして、声を揃えて言う。
『ただいま』
終わり
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:55:12.12 1qThfPC90
えっ
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:55:30.92 5PGSNFoo0
乙乙乙
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/29 03:56:02.34 7zdKCZiN0
乙
こういうの好きよ