12/04/17 19:41:38.95 lejamlPn0
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80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 19:50:35.42 xb8pcdYj0
ほ
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:03:33.10 58kclfiC0
ほ
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:15:02.34 VA+QDNAei
人間気を失うというのは、失った本人にとってみればあまりにあっけなくて、まるで短い眠りのようなものだ
俺もそんなものだった。覚えているのは、内容こそ思い出せないものの、とても幸せな夢を見ていた、ということだった。
そしてもうひとつ。目覚めの瞬間はこれからも決して忘れることができないだろう。
真っ暗な目の前に、いきなり眩い光が走って、まるでうわ言のように力なく俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
ゆっくりと瞼を開くと、目の前によく知った顔の少女がベッドに寝かされている俺の体の上に突っ伏していた。いつもとは全く様子が違う。
まず全身は足の先から髪の毛先まで泥だらけ、健康的で発色のいい肌は傷だらけ、顔を大きく歪ませ、頬には大粒の涙をいくつもくっつけていた。
見るに耐えないようなひどいありさまだった。
まだ俺が目を覚ましたことに気づいていないようだったので、彼女に声をかけた。
「犬娘…」
俺の声に気づいた彼女はバネのように飛び起き、じっと俺の顔を凝視した。
そして
「男君!男君っ!」
俺に覆いかぶさるようにしてしがみついてきた。
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:15:31.22 VA+QDNAei
「だいじょうぶ!?いたくない!?くるしくない!?」
「く……くるし……」
「くるしいの!?どこ!?おなか!?せなか!?」
「いや……あの……そんな全力でしがみつかれると……」
「あ……ご、ごめんね」
それまで大興奮状態だったのが、急にしおらしくなり、ベッドの隣にあった椅子に腰をおろす。
その後医者に聞いた話によると、犬娘は発作で倒れた俺をその小さな体で担いで運んできたらしい。少しでも処置が遅れれば危険だったという。
また俺は彼女に命を救われたということだ。
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:15:48.76 QB4s/+/Q0
キター
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:20:59.21 TM6s8JJy0
まら犬耳を悲しみでたれさせた許さない
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:22:31.51 85gk8vV1i
あれで終わりだったらふて寝するところだったわ
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:22:47.73 UY2L2bsg0
ま、マラ…///
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:23:55.87 LaD0BSZCO
今日はよくいいSSに会えるなぁ
ほしゅ
そして
しえん
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:30:03.18 PllGw6Hc0
ああ
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:30:12.15 8hUQ7wY70
来てたのか④
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:30:48.30 3x1I6Y170
わんことくらそうまじ神ゲー
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:39:05.30 PllGw6Hc0
>>91
何それkwsk
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:39:54.07 QB4s/+/Q0
>>92
ivoryという会社から発売されてるエロゲ
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:40:20.28 85gk8vV1i
みかんぺろぺろ
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:41:47.62 3x1I6Y170
>>79参照
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 20:49:55.37 UY2L2bsg0
…興味深いな
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:03:47.24 58kclfiC0
ほ
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:06:45.68 PllGw6Hc0
詳細ありがとう
幸せになった
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:11:03.73 VA+QDNAei
-数週間後
男「なあ、犬娘」
犬娘「なぁに?」
男「……ありがとな。何度も何度も助けてくれて」
犬娘「とうぜんだよ!だいすきな男君のためなんだから。これからもなにかこまったことがあったら犬娘に任せてね」
男「あの発作とは、少なくとも完治するまで、場合によっては一生付き合っていかなきゃならないから、また起きた時は助けてくれよ」
犬娘「まかせて!」
男「……なあ、犬娘」
犬娘「なぁに?」
男「やっぱり俺、もうちょっと頑張ってみるよ」
犬娘「うん!男君はせかいでいちばんすてきな人なんだから、きっとすぐうまくいくよ!」
男「お前にそう言ってもらうだけで俺は頑張れるよ。退院してから大分調子も良くて日雇いだけどバイトもコンスタントにできるようになったしな」
犬娘「うん」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:11:48.86 VA+QDNAei
男「あとはまともな働き口を見つけるだけだけど、いくつかうまく行きそうなところが見つかったしな。最初の給料が入ったら、好きなものを買ってやるよ。なにが良い?」
犬娘「いらない!」
男「え?」
犬娘「男君がげんきで、犬娘のことかわいがってくれるならなんにもいらない!」
男「犬娘……」
犬娘「だから、いつまでもげんきでいてね?それが犬娘のおねだり!」
男「かわいいやつめ!」ガバッ
犬娘「ヒャン!?」
~おしまい~
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:13:56.38 5ILvZlhM0
乙
なんか幸せになれたわ
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:14:03.15 68UuVX1Z0
そして、その夜・・・
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:16:17.62 58kclfiC0
短い、だが乙
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:26:01.57 TNlu6O1q0
とってつけたような終わり方だな
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:26:13.00 QTlYlBjYi
乙
営みはないほうがいい
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:31:19.85 X6p/o6O40
素晴らしい
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/17 21:44:35.08 CFccBGFi0
フリフリ