12/04/01 15:37:59.28 vRL2bZ060
マミ「あら、引っ張られたわ。今、引き上げるからね……!?」シュルルッ
ズズズズッ
マミ「か、影が狭まっていく!?あっ!リボンが……切れた!?」スパッ
まどか「マミさーん!大丈夫ですかっ」トテトテ
マミ「あ……か……鹿目、さん……」ポロッ
まどか「どうしたんですか!?マミさん!?それにさやかちゃんたちは……」
マミ「み、美樹さんも……佐倉さんも……お友達も……助け……られな……」ポロポロ
QB「一体何があったんだい!?マミ!」
マミ「魔女が……作った世界に……っみんな……閉じ込められて……っ」ポロポロ
QB「まさか、そのまま入口が!?」
まどか「うぇ……!?そんなのって……ないよ……みんな、かえってこれない……?」ポロ
マミ「私が……もう少し早く……っリボン……引き上げ……」ヒックヒック
QB「なんてことだ……さやか!杏子!」
ピシ・・・ピシ・・・
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 15:49:19.04 vRL2bZ060
QB「何だ?床に……ヒビ?」
――――バリーーーーーンッ
さやか「やった!!成功だよ杏子!!戻ってこれた!!」シュバッ
杏子「よっしゃ!あたしの言ったとおりだったろ!?」
マミ「え!?……美樹さん!?佐倉さん!?」パァッ
まどか「仁美ちゃんまで!!」
QB「切れたはずのリボンが繋がっていく!」
マミ「切れたリボンを美樹さんの力で直して……こちらに引き戻させたのねっ?」
杏子「さぁ、さやか!ありったけ直したんだ!ありったけ返してやれ!!」
さやか「おうよ!!……癒した傷よ!刃に変われ!!」キュウウゥゥゥゥ・・・
ズライカ「ズ……ズ!?」
さやか「スクワルタトーーーレ!!!!!」ズバアアアアァァァッ
ズライカ「ズーーーーー……」ドッパアアアァァンッ・・・コロン
252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 15:52:12.90 WhnKF4mP0
掬われたトイレ
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 15:59:08.14 XCRWTcMT0
そういやまどかは今までなにやってたんだっけ?
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:00:13.12 vRL2bZ060
さやか「ふー……もうダメかと思ったよ、あはは……」パシュン・・・ドサッ
仁美「……」スー・・・
杏子「ホント、あのままハリボテの世界で魔女と一緒に、とか冗談じゃねぇ」パシュン・・・ドサッ
マミ「本当に……佐倉さんたちなのね……!?」パシュン
さやか「こーんな美少女がほかにいますか?マミさん?」
杏子「リボン、まさに命繋いでくれたな。改めてサンキュ?」
マミ「っ……佐倉さん!美樹さん!良かった……良かった無事でっ!!」ギュウウ・・・ポロポロ
まどか「みんな……よかったよぉ!!」ギュウウウ・・・
杏子「おいおい、マミ?そんな強く抱きつくなって」
さやか「そそ、まどかも落ち着いて。くるしって」
QB「本当によかった……今回は僕も耳で抱きつかせておくれよっ」ギュウウウ
さやか「あはは……会議室で抱き合うってなんかシュールだなぁ」
杏子「しかも謎の生物もくっついてるしね」
さやか・杏子「でも、本当に良かった」ギュッ
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:06:48.21 vRL2bZ060
仁美「…………」スー・・・
まどか「……うん、魔力たっぷりわけてあげたよ」ポウッ
QB「これで彼女の心は回復したはず……じき目も覚ますだろう」
杏子「しっかし今回のは強敵だったな」
マミ「もしかしたら、彼女は魔法少女になれるくらいの素質があったのかもね」
杏子「それにジェムじゃなくシードが憑いたから、あそこまで……か」
まどか「じゃあ、魔法少女が魔女になったらたいへんなんだろうなぁ……」
マミ「怖いこと言わないで、鹿目さん」
さやか「しかも、人に憑いたり、閉じ込めたり、単体と見せて複数で来たり……どんどん巧妙になってるよね」
マミ「……裏に何かブレインがいるってこと?」
まどか「ぶれいん……ですか?」
QB「確かに、その可能性は十分にあるね」
マミ「皆、これからは少し気を引き締めたほうが良いのかもしれないわ」
QB・さやか・杏子「そうだね」
まどか「ぶれいん……ぶれいん……って、なんだろ……?」ポカン
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:12:09.60 /r4fWNCb0
捺すのに失敗した印鑑のことだよ
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:13:19.57 vRL2bZ060
数日後
仁美「さやかさん!今日はふあみれすに行ってみたいです!」ニコニコ
さやか「あーはいはい、ファミレスね。でも残さないでよ?この前も肉まん残したじゃん」
仁美「あれは……思っていたよりも味が濃くて……今回は頑張りますっ」
さやか「まあ良いんだけどさ、残した分まで食べられるから」
まどか「仁美ちゃん、すっかり明るくなったね」
仁美「ええ、この前過労で倒れたお蔭で、習い事を暫く休んでも良いことになりましたのっ」ニコニコ
さやか「あー……そうだね、会議室で気ぃ失ってたなんてビックリしたよ?」
仁美「さやかさん達が見つけて下さったんですよね、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
まどか「いいんだよ、仁美ちゃん。体だいじにしてね」
仁美「はい、委員長の仕事も、結論を急ぎすぎていました。今はもっとゆっくり決めて行っていますわ」
さやか「あ、ところでさ、仁美。あんた、恭介のお見舞いとか行ってた?」
仁美「恭介?……あ、上条君の事ですか?はい、文化祭に演奏をしてもらおうと思いまして」
仁美「その打ち合わせで少し前から、お会いしていましたわ」
さやか「えっ?そうなの?全然聞いてないけど……」
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:19:44.79 a7IwaFIB0
伏線の使い方が30分アニメシリーズみたいな感じで楽しい
>>231
それとこれと作者同じか別人かしらんけど自分もそれ思い浮かべたわ
配役も展開もよりオリジナルっぽくなってるちょっとした新鮮さがちょうどいい
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:24:17.52 vRL2bZ060
仁美「……あ!いけませんわっ。これはサプライズなんですの!秘密なんです!」
さやか「なるほど、文化祭で復活ライブ決める気だったな恭介のやつ。どーりで最近張り切ってる訳だ」
仁美「あああ、お二人とも!このことは他言無用でっ」アセアセ
まどか「う、うん。わかったよ、仁美ちゃんおちついてっ」
仁美「ご、ごめんなさい。私としたことが……」
さやか「ふーん……あたしのこと、なんか言ってたりした?」
仁美「はい!さやかさんには本当にお世話になっているって。大事な幼馴染みだって」
さやか「そっかそっか、ま、お世話してるのは厳然たる事実ってやつだかんね」フムフム
まどか「よかったねっ、さやかちゃん!」
さやか「そこまで感謝される事じゃないけどね!……」
仁美「文化祭では上条君のヴァイオリンが隠れた目玉になるはずですので、楽しみにしていてください」
まどか「うんっ、楽しみだなぁ」
さやか「恭介のヴァイオリンは凄いよ?このさやかちゃんの審美眼にかなったんだからっ」
仁美「さやかさん、音楽は聞くものですわよ」
さやか「……そ、そっか。あははは」
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:30:05.17 vRL2bZ060
マミの部屋
さやか「げふ……食べ過ぎた……」
まどか「わたしも……けぷっ」
マミ「あらあら、じゃあ二人とも、このケーキは無理かしら。お水持ってくるわ」モグモグ
さやか「仁美のやつ、ファミレスでコース料理再現しようとするとはね……」
まどか「ひと品ずつたのんで、すっごい量になって……ひと口くらいずつしか食べないなんて……」
さやか「まあ、普段食べてるのがそういう感じなんでしょ……げふ」
マミ「そんなことになったら私も勿体なくて余りを食べるわね。貧乏性っていうのかしら?……はい」コトッ
さやか「ありがと、マミさん。やっぱりお金持ちの気持ちは分からないなぁ」
まどか「うぇへへ、それにこんなに毎回あまりものたべてたら……太っちゃうねっ!」
さやか「……」ピクッ
マミ「……」ピククッ
さやか「い、いやー、ま、それは否定しない」
マミ「女の子はね!!少しふくよかなくらいが可愛いのよっ!!」バンッ
まどか「う、うぇっ?ま、マミさん……?」
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:32:49.46 gUtAe07/0
少しどころじゃないぞデミさん
262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:35:06.66 vRL2bZ060
マミ「そもそもね、やせ過ぎって言うのは生物学的にも問題であって……遭難した時は……」クドクド
さやか「あのー、マミさん?何をつらつら仰ってるんですか?」
マミ「あっ……その!だから……女の子はちょっとくらい太ってても、その、問題は……」モジモジ
さやか「ふーん……」ダキッ
マミ「!?」
さやか「うわ、マミさんの体柔らかーいっ」プニプニ
マミ「やめてっ、美樹さんやめてぇ!言わないでぇっ」ジタバタ
まどか「さやかちゃん!マミさんいやがってるよぉっ」
さやか「でもすっごく抱き心地良いんだって!ふかふかっ」フニフニ
まどか「うぇ?……ほんとに?」ジリッ
マミ「ちょっと、鹿目さんまで!?お、お願い、来ないで……!」カアァァァッ
まどか「てぃひひひ……ごめんなさい、マミさんっ」ギュウウッ
マミ「いーーーーやーーーーーーー!!」ジタバタ
まどか「うぇへへへ、ほんとだふかふかだぁ……きもちいい……」フニフニ
263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:38:59.70 XCRWTcMT0
うーん…いい!
264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:41:32.79 vRL2bZ060
マミ「もうっ……きらいっきらい!二人とも大っきらいぃ……」クスンッ
さやか「あちゃー、やりすぎちゃった。あんまり気持ちよくって」
まどか「ご、ごめんねマミさん……あ、わたしのケーキあげますからっ」
マミ「……っ……全く!失礼しちゃうっ」バッ・・・パクパクモグモグ
さやか「あ、あたしのも……どぞ」
マミ「っ……人を……まるでっ……太っちょみたいに……」バッ・・・パクパクモグモグ
さやか「とか言いながら食べるんだ」ボソッ
マミ「はぁ、おいしいぃ……」ニパー
まどか「よかったぁ、機嫌なおったみたい」
さやか「早っ、お菓子で機嫌直るって子供」ムグッ
まどか「さやかちゃん!……ま、マミさん、いつもケーキ用意できるって、マミさんもお金持ちですねっ」アセアセ
マミ「そんなことないわよ、うちは両親が遅くまで家にいないから食費を任されてるの」
マミ「安く料理を作って、余ったお金でやりくりしてるのよ」
さやか「そうなんだ……なんか悪いなぁ、それを毎回あたし達が食べちゃって」
マミ「良いのよ。それに何日か前、良いお店が出来たの。とっても美味しくて安いのよ?」
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:47:07.78 vRL2bZ060
まどか「へええ、どんなケーキが売ってるんですか?」
マミ「今のケーキよ。あれはそこで買ったものなの」
さやか「さっきのババロアみたいなやつですか?」
マミ「あれはシャーロットっていうケーキよ。その店のおすすめで、すぐ完売しちゃうの」
さやか「そんな珍しいものだったら、食べておけばよかったなぁ」
マミ「良かったら、今度皆で行かない?ケーキバイキングもあるみたいだから」
まどか「うぇ?ほんとですか?いきたいですっ」
さやか「さんせーっ」
杏子「そういうことだったら、あたしも行かせてもらうよ」ガチャ
マミ「佐倉さん?こんな時間にどうしたの?」キョトン
杏子「いや、キュゥべぇにさ、うちの子どもらの遊び相手てつだって貰ってたんだけど……」
QB「マミ!!僕は一生君の家で暮らす!!もう他の家には行かない!!!出かけない!!!」ガオッ
杏子「遂にキレた」
マミ「あらあら、情熱的なプロポーズありがとうね。キュゥべぇ」ポッ
さやか「いや、それは違うと思いますけど……」
266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:50:42.42 eHNHNd0TO
しえ
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 16:54:54.71 vRL2bZ060
休日
さやか「うっわ、すっごい並んでますね」
マミ「もう評判が広まってたのね、当然と言えば当然だけど」
まどか「うぇへへ、楽しみだなあ」
杏子「おい、早く並ぼうよ!」
マミ「あらあら、佐倉さんはしゃいじゃって」ニコッ
杏子「いや、昨日から水しか飲んでねーんで、腹減って腹減って」
さやか「杏子……」ジッ
杏子「おい!なに可哀想な目で見てんだ!?飯くらいはギリギリ買う金あるんだからな!?」
マミ「今日の為にご飯我慢してきたのね?私もよっ!」
まどか「うぇええ、マミさんも気合はいってる」
杏子「当然さ、バイキングは戦場だからね!残した奴は撃つ!食い物無駄にするヤツは許せねぇ!!」
マミ「もちろん!斃れた者は打ち捨てていくわよ!?」
杏子「イェス・マミ!!」ビッ
さやか「それを言うならマムでしょーが」
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:02:05.76 vRL2bZ060
厨房
ワルプルギス「シャルロッテ、ノエル切れたよ!」
オクタヴィア[モンブラン残り10、プラムジュレ残り15]カキカキ
シャルロッテ「まってー、こっちのおかしは出すのがむずかしーのっ」
オクタヴィア[モンブラン残り3、プラム残り7、レモンソルベ残り3dL]カキカキ
シャルロッテ「はいー、いくよー」ポンポンポンポンッ
ワルプルギス「そら!オクタヴィア、運ぶよ?お客様が待ってるからねぇ!」
オクタヴィア「…………」
オクタヴィア[出陣の話はどうした]カキカキ
ワルプルギス「出陣してるじゃないか!ここミタキハラシティ、オーケェ!?」
オクタヴィア[これは出店だろうが!!]カキカキ
シャルロッテ「オクちゃん、書いてないではたらくー!」
オクタヴィア[全く、こんな事をして一体何になる]カキカキ
ワルプルギス「まぁ、見てなさいな。そろそろだよ?」
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:13:13.04 vRL2bZ060
マミ「では着席!皆、食べたいものは決まってる!?」ウキウキッ
杏子「チーズケーキ!」
さやか「ミルフィーユ!」
まどか「うぇ?よ、ようかん!!」
さやか「あ、杏子。チーズケーキはないよ?」
杏子「羊羹はあるのにか!?」
まどか「あ、ほんとだ。チーズ系統のお菓子がないっ」
杏子「ならいーよ、たい焼きたい焼き!」
まどか「じゃあ、和菓子コーナーいっしょにいこうよ、杏子ちゃん」
さやか「あたしたちも行きますかマミさ……ってもう取ってきてる!?」
マミ「…………」ユラッ
さやか「凄いよマミさん、一瞬でそんなにトレーにのっけてくるなんて」
マミ「いただきます…………」パクッ・・・モグモグモグモグ
さやか「聞いちゃいないっ」
270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:17:15.25 WhnKF4mP0
しえん
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:21:22.14 vRL2bZ060
杏子「いやー店内混んでてさ、全然たい焼きとれなかったよ」
まどか「ふたりそろって焼きまんじゅうにしちゃった」
マミ「……」モグモグモグモグ
さやか「なんか凄い混んできていない?ね、マミさん」
マミ「……」モグモグモグモグ
さやか「ってまた無視かい…………?マミさん、大丈夫ですか?」
マミ「…く………くる……し……」モグモグ
さやか「!……この店の混み方も尋常じゃないし……これは」
杏子「いっただっきまーす!!」
まどか「まーすっ」
さやか「食べちゃダメ!!」
杏子「んあ?」カプッ
まどか「うぇ?どうしたの、さやかちゃん」ピタッ
杏子「なんだ、さやかも欲しいのか?ほら、食うか……い……」モグ・・・モグモグモグ
さやか「やっぱり……」
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:30:20.93 vRL2bZ060
まどか「さやかちゃん、どういうことっ?」
さやか「どうやらね、ここのお菓子食べると食べるのが止まらなくなるみたい」
マミ「…………」モグモグモグモグ
杏子「…………」モグモグモグモグ
まどか「じゃあ、この増えてきたお客さんたちは……」
さやか「たぶん、今までここでケーキ買っていった人たちが集まってきてる」
さやか「マミさん、座った時から何か様子おかしかったし……あの瞬間から呼ばれてたんだ」
まどか「あ、そっか、あのときのシャーロット!」
さやか「仁美に感謝しなきゃね……でもこのままじゃマミさんも杏子も」
まどか「おなかが爆発しちゃうっ!!」
さやか「いや、しないしない」
まどか「横綱さんになっちゃうっ!!」
さやか「いや、ならないならない」
まどか「なんだ、じゃあ安心だねっ」パァッ
さやか「はぁ……マミさんもキュゥべぇもいないと疲れるよ……」
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:36:50.06 WhnKF4mP0
マミさんなら関取は確実だよ
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:37:01.80 WhnKF4mP0
マミさんなら横綱はともかく関取は間違いないよ!
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:37:42.23 WhnKF4mP0
エラー出たと思ったらロッソなんとかだったよ!
276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:38:40.64 PTU6YAsO0
しえん
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:38:55.04 15QQUTZn0
なんなんだこの凄まじい良SSは・・・たまげたなぁ
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:39:05.06 qTGDzjQJO
マミさんは柔道やらせよう
大雪山おろしだ
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:39:05.96 gUtAe07/0
マミさんは魔女関係なくいつも通りだよ
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:42:10.51 vRL2bZ060
厨房
シャルロッテ「わー、ちゃーんとあつまってきてるねー」
オクタヴィア[これは一体?]カキカキ
ワルプルギス「キャハハハッ!シャルロッテのお菓子を食った奴らが集まって来たのさ」
シャルロッテ「これでいーっぱいエネルギーあつめられるねー」
ワルプルギス「もうこの辺りの住人の殆どが口にしているからねぇ、今までとは規模が違う」
オクタヴィア[見直したぞ、シャルロッテ!!]カキカキ
シャルロッテ「えっへん、シャルはできるコなのでーす」
ワルプルギス「わざわざ襲いに行かずとも餌から飛び込んで来てくれるなんて素敵だねぇ、やはり」
シャルロッテ「ワルぴーのアイデアおおあたりーっ。あとはまかせてねー」ズズズズッ
オクタヴィア[成る程、これは貴様の入れ知恵か]
ワルプルギス「入れ知恵とは響きが良くないねぇ、シナリオと言っておくれよ。それじゃ」シュンッ
オクタヴィア[待て、ここは我らトゥレ・ディアボレが揃って]カキカキ
シャルロッテ「もーっ!オクちゃん!シャルはひとりでもできるコなのー!!」ポカポカ
オクタヴィア[分かった分かった、期待しているぞ、我らが同志シャルロッテ]シュンッ
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:45:29.09 UxqqwFqm0
マミ
デブ
ブタ
ピザ
マブ
デミ
ブミ
ピミ
マザ
デザ
ブザ
ピタ
マタ
デタ
ブブ
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:46:17.23 UxqqwFqm0
力士、巴真実さん(15)。
,'.: 〃 ,:1 , __/ // / } , ',
__彡ァ 乂_ノ :! ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ ,'∧ '
.. / /i::, { 彳ア:::抃< ( (、__,/' i }
,'/リ., ,イ ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_ >、_`ヽ、」 ,'
_彡'厶イ./iヽ,′ |:::∧ {?Y// ア:::抃、 | /
/ i|:::{: `(( .?Y .)) ‘ 弋匕Zっ /
/ ∨:、 }}_口_{{ ,_-‐- 、 / //
. i.| ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、 .辷´五ニ=一、
. ヾ、 \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ. `~ / \
-‐…‐-'_ヾ / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉
/¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y / `ヾ´/////
. / { /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/ ∨―‐- 、
. ! ', / !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/ ∨ .〉
. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) ( , -―- j ./
\! .Уヽ (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::! / ∧/ , -‐-、. \ 〈‐‐-、 j
. / ヾ .〈 ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/ \ \ ∨_)'
――「お菓子が脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」
テレビアニメ「脂肪少女まみか☆デブガ」の登場人物で、力士。愛称は「デミ」。(「マブ」のタイプミスとの説も)。
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体のパンパン張りと肉の垂れ下がり、直ぐに発砲する高血圧特有の気性の荒さ、そして腹の太さに痛々しいまでの厨二病っぷり、肥満のヲタクファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。三食ケーキ。すりーけーく。ティロ☆フィナーレ。
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:48:43.41 vRL2bZ060
モグモグモグモグ・・・ズズズッ
さやか「周りからエネルギーが吸われてる……やっぱり魔女の仕業だ!まどかっ」
まどか・さやか「変身っ!」
キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!」シャキーンッ
まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ
さやか「お菓子を食べると操られるなら……魔女がいるのは厨房のはず!」ダダッ
ゾロゾロゾロゾロ……
まどか「うぇえ!?この人たち、食べながら厨房の扉ふさいでるっ」
さやか「杏子の力があれば何とか出来るけど……あのバカ」
杏子「……」モグモグ
さやか「こうなったら……まどかっ、あたし背負ってあの人たちの上をジャンプ!」
まどか「わ、わかったっ……いくよさやかちゃん?せーの!ジャンプっ」ヒョイ・・・ピョーンッ
さやか「はいどーっ!そのまま扉の上の壁にパンチ!!」
まどか「え、ええぇいっ!!」ポカンッ
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:52:38.64 KtNDXf3i0
さるよけしえしえ
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:55:06.51 rnbWQmc50
猿大好き
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 17:55:07.42 vRL2bZ060
―――ドゴォンッ
まどか「やった!はいれたぁっ!!」ズザザザザッ
さやか「よしよしよしよし、まどかよくやった!」ナデナデ
まどか「うぇへへへへへ……」デレデレ
シャルロッテ「いーけないんだ、いけないんだー。カーベこーわしちゃったー」ピョコン
さやか「!?……女の子?」バッ
まどか「わたしたちと似てる……あなたは、魔法少女?」
シャルロッテ「ちがうちがうー、シャルはねー……魔女っ」ズワワッ
まどか「ま、魔女!?それにこの魔力……いままでの魔女とぜんぜんちがうっ!?」
シャルロッテ「……あれー?なんで、おひめさまがこーんなところにいるのー?」
まどか「うぇ?わ、わたし?おひめさま!?」
シャルロッテ「もー、まーだシャルたちのジャマするのー?はやくケーキ食べちゃえー!!」
さやか「何だか分かんないけど、あんな怪しいモン、そう易々と食べられますかっての!」
シャルロッテ「ひ、ひどいーっ!せーっかく、つくったのにーっ!!」ズワワワワワッ
まどか「うぇええ!?ふき飛ばされるっ!?」ズザザザッ
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:02:20.38 VX0cJeVr0
しえん
288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:03:04.66 vRL2bZ060
さやか「まどか!あの魔女はまずいよ!同時に行こうっ」
まどか「うんっ、愛する想い!矢になり届け!」キュウウゥゥ・・・
さやか「さっきの壁から……癒した傷よ!刃に変われ!」キュウウゥゥ・・・
まどか・さやか「いっせーの!!」
まどか「フィニトラ・フレティア!!」バシュウウゥゥッ
さやか「スクワルタトーレ!!」シュバアァッ
シャルロッテ「うわわっ……」ドッパアアァンッ
まどか「やった!」
さやか「……いや、まだシードが出てきてないよ!これは」
シャルロッテ「いったーい!!もーっ、ぼろぼろになっちゃったじゃないーっ!!」シュウウゥ・・・
まどか「うぇえええ!?なんであの子平気なのっ!?」
シャルロッテ「シャルはねー、チーズがあればむてきなのー」モグモグ・・・シュウウゥゥ
さやか「傷が治ってく!?」
シャルロッテ「チーズがあればねー……おかしもいーっぱい、だせるんだっ!食べてー!」ポウッ・・・ドドドドドッ
まどか「……な、ななな、生クリームの津波だあぁぁ!?」
289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:06:03.18 Ija/bsFO0
し
290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:06:48.70 jEY5Lwo10
王道な感じが凄い良い
291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:08:45.74 HVW4PB2e0
シャルロッテがメルだか何だったかに出てきた奴みてえだ
チョコ中毒のアレ
292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:09:40.92 vRL2bZ060
―――ドッパアアァァン・・・
さやか「…………壁突き破って…………追い出され……た」ベシャ
まどか「ううぅぅ……白いのベトベト……きもちわるいよぉ……」ベシャ
シャルロッテ「あーあ、シャルもカベこわしちゃったー……あなたたちが食べてくれないせいだよー?」シュタッ
さやか「まどか……生クリーム……飲まなかった……?」
まどか「うう……ちょっと飲んじゃったよぉ……」
さやか「だよね……あたしも……っ」
まどか・さやか「お、お菓子がたべたい……!」グワンッ
シャルロッテ「やっと食べてくれたんだー、さーもっと食べちゃえ!」ポンポンポンポンッ
まどか「うううぅぅ……おいしそうだよぉ……」フラ
さやか「まどか……食べちゃダメ!……でも、おいしそう」フラ
シャルロッテ「そーそー。そーやって、迷えば迷うほどエネルギーがうまれるよー」ズズズッ
さやか「どういう……ことよ!?」キッ
シャルロッテ「えーとねー、食べたいっていうほんのーと、太るからダメっていうりせーがあって」
シャルロッテ「ほんのーと、りせーがぶつかるときにー、すっごーいエネルギーが出るってワルぴーがいってたのー」
293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:12:34.13 UxqqwFqm0
ぶたあああああああああああああああああああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:15:49.86 vRL2bZ060
シャルロッテ「だからー、シャルはみんなにたーくさん食べてもらうのでーす!」ズズズズッ
杏子「……」モグモグモグモグ
マミ「……」モグモグモグモグ
まどか「もう……我慢できないぃ」フラフラ
さやか「ううう、だめだめだめ……」
シャルロッテ「さー、食べても食べなくてもつらいんだよー?もーっと、くるしんでねーっ」ポンポンポンッ
まどか「うわ……またいっぱいおかしが出てきた……」
さやか「お菓子をこんな風に……使うなんて……」
マミ「……」モグ・・・モグ・・・
シャルロッテ「あれー、なんでいうこときかないのー?魔法少女だからかなー?」
シャルロッテ「もーっ!おかしでもっと、もーっと、くるしくなっちゃえ!太っちゃえ!!」
マミ「……」モグ・・・ピタ
マミ「……貴女、何を言ってるのかしら……?」ユラッ
さやか「!?マミさん、正気に戻ったの!?」
295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:19:33.34 UxqqwFqm0
いや、この場合狂気化したんだろう
マミさんって力士だし
296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:24:28.75 vRL2bZ060
マミ「お菓子で苦しめ、ですって……?人を幸せにするはずのお菓子で、ケーキで……」ゴゴゴゴゴッ
まどか「ま、マミさん……?」
さやか「うっわ……なんかすっごい怒ってる!?」
シャルロッテ「そー!食べるまえに迷ってくるしんで、食べてから太ってくるしんで」
シャルロッテ「もーっと、エネルギーをうんでねー?」
マミ「……変身……」プチンッ
キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
シャルロッテ「えーっ!?あなたも魔法少女なのー!?」
まどか「な、なんだろ……この激しい魔力っ」
マミ「心を繋ぐ絆の黄色……魔法少女マミ……!!」
マミ「少し、頭冷やしましょうか……」スッ
マミ「紡ぐ絆よ、魔弾を導け……ティロ・フィナーレ」キュウウゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ
シャルロッテ「わぴっ!?」ドッパアアアアァァァンッ
まどか「すごい威力……でもこれじゃ」
シャルロッテ「だから、むだむだー。チューボーに行けばまだチーズいっぱいあるしー」モグモグ・・・シュウウゥゥ
297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:27:49.21 a7IwaFIB0
弱点を教えてくれるのも王道
298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:28:47.25 vRL2bZ060
マミ「チーズで回復、ね……」
まどか「マミさん!大丈夫ですかっ!?」
さやか「どうやってこの誘惑を……!?」
マミ「ええ、大丈夫……お菓子を悪用するなんて許せなくてね、目が覚めたの」ニコリッ
まどか「すごい!さすがマミさんっ」
さやか「こわ……目が笑ってないよ……」ボソッ
マミ「さ、二人とも耳を貸して……」ゴニョゴニョ
まどか・さやか「……ええええ!?そんなこと!?」
マミ「今の貴女達ならできるわ、お願いね」
さやか「できるっちゃできますが……」
マミ「お願い、ね?」ニコリッ
さやか「わ、わかりました!」
まどか「さやかちゃん、はやくーもう我慢できないよぉ……」
シャルロッテ「かいふくかんりょーっ!もうゆるさないよー魔法少女っ!!」
マミ「それはこっちの台詞よ……お菓子の魔女!!」キッ
299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:34:06.06 vRL2bZ060
マミ「この床に転がったケーキも、生クリームも、貴女がやったのね?」
シャルロッテ「そうだよー!!だからなにー!?いくらでも出せるんだからいーじゃん!!」
マミ「だそうよ、佐倉さん?」ゴニョ
杏子「……」モグ・・・ピタッ
杏子「……言ったよね……食い物無駄にしたら……許さねぇって」ユラッ
シャルロッテ「えー!?どうしてっ!?どうして食べるのやめられるのーっ!?」
杏子「あーあー、生クリームなんてうちじゃ超贅沢品だってのに……変身……!」プチンッ
キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
杏子「心を燃やす情熱の赤……魔法少女杏子……!」キュウウゥゥ・・・
シャルロッテ「あーわわわわわ……な、ながされちゃえー!生クリームのつな」ポウッ
杏子「熱き情熱、陽炎を呼べ!ロッソ・ファンタズマァァァ!!!!」ヒュン・・・ザザザザザザザンッ
シャルロッテ「ひーーっ!?なんでそんなはやくヤリがとんでくるのー!?服に刺さってうごけないー」グイグイ
マミ「バイキングで食べきれないくらい取っちゃう悪い子には、おしおきよね?佐倉さん」ニコリッ
杏子「ああ、言ったはずだよ?撃つってね!!」ニヤッ
マミ「ティロ・フィナーレッ!!!!」キュウウゥゥ・・・ドウウゥゥゥンッ
300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:41:26.37 vRL2bZ060
―――ドッパアアァァァンッ・・・ガラガラ
シャルロッテ「けほ……けほっ……ここ、チューボーだ……!」キョロキョロ
シャルロッテ「ここならチーズ食べてかいふくできちゃうもんねーっ!魔法少女のばーかっ」
さやか「あー……げふっ……お腹いっぱいなのに食べ足りないぃ……」フラフラ
まどか「けぷっ……もうチーズ食べたくないよぉ……でも食べたいよぉ……」フラフラ
シャルロッテ「あ……あーーー!?シャルのチーズっ!?いっぱいあったのにー!?」
さやか「あー、あんたの能力のお蔭で入る入る。もうどこにもチーズないからね?」ポンポン
まどか「うぇえええ……ブルーチーズなんて……にどと食べないぃ……」フラッ
シャルロッテ「こ、これって……」
マミ「もう、回復できないのよね?その耐久力と支配力は恐ろしかったけれど……終わりよ」キュウウゥゥ・・・
杏子「ロッソ・ファンタズマ!!」ザザザザザンッ
さやか「スクワルタトーレ!!」ズバァァッ
まどか「フィニトラ・フレティア!!」バシュウウゥゥッ
マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドウウゥゥゥンッ
シャルロッテ「うっ、うわーーーーーー…………」ドッパアアァァァンッ・・・
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:42:39.60 VX0cJeVr0
まどかは多分パニエロケット状態
302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:47:11.37 vRL2bZ060
杏子「よっしゃあ!倒したぁ!」
まどか「マミさんよくわかりましたね、チーズがなくなれば勝てるって……」
マミ「ええ、チーズで回復するのにそれが厨房に置いてあると言ったわ。つまり自己生産できないのよ」
さやか「だからこの店、チーズケーキなかったんだ」
マミ「それにしても、この短時間で食べ切ってくれるとは思ってなかったわ。二人ともありがとう」ニコッ
まどか「けぷ……もうチーズはみたくないです」
さやか「てか、よかった。いつもの笑顔に戻ってる……」ボソッ
マミ「さ、グリーフシードを回収するわね」
シャルロッテ「……ゆるさない……シャルがぜんぶ……食べるはずの……食べる……ゼンブ……」ズズッ
さやか「!?マミさん!あいつまだ……!!」
シャルロッテ「食ベルッ!!!」
ズルッ……ニュルルルルルッ
マミ「えっ?」
シャルロッテ「イダダギマズ……」グワパッ
――――グワシャッ―――――
303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:51:12.13 gbcGage/0
マミった
304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 18:56:22.70 vRL2bZ060
マミ「…………痛く……ない?」チラッ
シャルロッテ「……!?オイジグナイ……ヴデ……」ギリリッ
マギカ「っ……」ギリッ
まどか「マギカちゃん!?」
さやか「い、痛そっ!肩口まで噛みつかれてる……!」
マギカ「くっ……油断しないでと……言ったはずよ……!?」ミシミシッ
マミ「貴女、私の代わりに!?」
シャルロッテ「ゴノママ……ヴデ噛ミヂギッデヤル……食ベデヤル」ギリギリ
マギカ「ええ、食らいなさい…………フィニトラ・フレティア……!!」バシュウゥッ
シャルロッテ「!!?」ドッパアアァァンッ・・・コロン
マギカ「はっ……はっ……っ」ガクンッ
杏子「噛まれた口ん中でぶっ放すとか、なんて戦い方しやがる……!」
マミ「マギカ!大丈夫!?」
マギカ「ぅ…………」パシュン・・・
まどか「あっ変身が……!?……これって!!」
305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:02:27.87 vRL2bZ060
――――――――――――
マギカ「じゃあ、貴女に名前をあげる。貴女は今日から、ホムラよ」
ほむら「ホムラ……?」
マギカ「私と名前と同じ、異世界に古くから在る言葉。……気に入らなかった?」
ほむら「そ、そんなことは!」
マギカ「良かった……今日から私たちは、家族になるのよ」
ほむら「そんなっ家族だなんて……恐れ多くて!私は」
マギカ「ホムラ、周りの者が何と言おうと、貴女は私の家族」ギュッ
ほむら「ひ、姫様……」
マギカ「あら、家族なのに姫様はやめて。きちんと名前で」
ほむら「そんな…………ま……マギカ」オドッ
マギカ「はい。なあに、ホムラ……」ニコッ
マギカ「ホムラ……ホムラ……」
――――――――――――
まどか「ほむら……ほむらちゃん!……あ!みんなっ、目が覚めたよっ」
306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:03:50.47 Ija/bsFO0
ぶっ続けで投下し続ける>>1は化け物か!?
307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:06:06.41 yq3A8Jmv0
誰もが予想もしなかった展開に…!
308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:06:12.59 VX0cJeVr0
>>1のジェム濁りまくりかも試練
309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:06:17.53 oYWykH9r0
>>219
くっせー
310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:08:36.22 vRL2bZ060
ほむら「マ……ギカ……?」ボーッ
まどか「うぇ?……うぇへへ、わたしはまどかだよ、ほむらちゃん」
ほむら「っ!……ほむら?誰の事かしら」ハッ
マミ「貴女のことよ、暁美さん」
杏子「これが噂のてんこーせーってヤツ?」
さやか「そそ、しっかし驚いたよ。あの暁美さんがねー」
ほむら「!?……仮面っ」バッ
マミ「貴女、魔力が尽きかけていたじゃない。仮面も消えてしまったわ」
まどか「うぇへへ、だからいま魔力分けてあげてるんだ」ポウッ
さやか「肩と腕の傷はあたしが担当中!感謝してよね?」ポウッ
杏子「さ、甘いもんでも食って元気出せ。これもう無害みたいだから、食うかい?」スッ
ほむら「何故……貴女達……どうして私を気遣ってくれるの?」ムクッ
さやか「それは、あんたがマミさん助けてくれたから」
杏子「そうそう、体張って守るなんてかっけーじゃねーか」
マミ「暁美さん、貴女のお蔭で助かったわ。本当にありがとうね」ギュウッ
311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:14:46.80 vRL2bZ060
ほむら「違……います。私はただ魔女を……」プルプル・・・
マミ「倒すだけなら、私がやられた直後のほうが隙があるでしょう?」
まどか「ほむらちゃん、ほっとけなかったんだよね?」
ほむら「それは……」
さやか「冷たいこと言ってた癖に、実は熱いんだ?杏子みたいだね」
杏子「おいおい、いくらあたしでもマミの為に片腕かける覚悟はないよ?」
ほむら「私は…………!」
まどか「みんなで、ほむらちゃんが眠ってる間にいろいろお話ししたんだ。ほむらちゃんのこと」
さやか「あたしはまだちょっと信用してないけどね。でも説得されちゃったし、あはは」
マミ「助けられた当人が直々に説得しておいたんですもの、当然よ」ニコッ
杏子「聞いたよ?マミやまどかはもう何回も助けられてるみたいじゃねーか」
まどか「みんなね、これからは、いっしょに戦ってくれたら嬉しいなって。ほむらちゃんとして」ギュッ
ほむら「……やめて」プルプル・・・
まどか「ほむらちゃん……?」
ほむら「こんなんじゃ……また夢を見たくなっちゃうじゃない……っ」ボソッ
312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:20:10.92 vRL2bZ060
ほむら「離して」バッ
まどか「ほむらちゃん!?」
さやか「ちょっと!まだ治りきってないよっ」
ほむら「ここまで回復させてもらったことは感謝するわ……でも、ここまで」ヨロッ・・・キッ
マミ「暁美さん、どうして……?」
ほむら「……私に仲間は必要ない。私はただ魔女を根絶やしにできればいい」プルプル・・・
ほむら「共に戦えば、その時に貴女達は足手まといになる」
ほむら「貴女達が魔女と戦ってくれるのは都合がいい。けれど一緒になるのは御免被るわ」ブワサッ
杏子「おいおい、この期に及んでそんな言い方ねーんじゃないの?」
ほむら「……それに私はかつて仲間を見捨てた。もう、仲間なんて必要ないのよ。欲しくもない」
まどか「そんな……ほむらちゃんが、そんなこと……」
ほむら「っ……ごめんなさい……」ヒュンッ
杏子「変身もしてないのに、一瞬で消えた……!?」
マミ「暁美さん……貴女は一体……?」
313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:21:56.45 Ija/bsFO0
ほむらしゃん…
314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:22:28.89 gbcGage/0
ほむぅ…
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:25:21.36 vRL2bZ060
さやか「……もう皆ほっときなよ。あの子仲間見捨てたって言ってたし、やっぱ冷たい人間だ」
まどか「さやかちゃん!ほむらちゃんはマミさんの為にケガまで……」
さやか「あれも多分大した怪我じゃないんだよ、血だって出てなかったしさ」
さやか「文字通り、血も涙もないんじゃないの?」
マミ「美樹さん!言い過ぎよ!!何か事情があるに決まってるわ……!」キッ
さやか「ま、マミさんは人が良すぎるんですよ!」
マミ「佐倉さんだって悪い人じゃなかったじゃない!」
さやか「う……それは……でも!」
まどか「ふたりともケンカしないでよぉっ」
杏子「言い争うのはいいけどさ、そろそろ変身解かないと人に見られるよ?」パシュン
マミ「そ、それもそうね。この話はお終い、ね、美樹さん?」パシュン
さやか「……はい」パシュン
まどか「どうしよう……ほむらちゃん……」パシュン
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:31:38.28 vRL2bZ060
翌日・昼休み
まどか「ほむらちゃん……学校来てないです、やっぱり」
マミ「そう……心配ね」
杏子「なら、放課後どっか探してみるかい?」
さやか「前から来てなかったんだから、気にする必要ないんじゃない?」
まどか「それもそうだけど……」
さやか「どっちにしろ、あたしは放課後付き合えないから」
杏子「なんだ、また見舞いか?」
さやか「それもあるし、仁美に呼び出されてるんだよね。放課後」
まどか「文化祭のことかな?もうあさってだよね、文化祭」
さやか「んーでも文化祭って委員が中心で殆どやってるし、あたし関係ないと思うんだけどな」
マミ「文化祭、最近忙しくてすっかり忘れてたわ。じゃ、美樹さんが駄目なら私達だけで探しましょ」
まどか「はい、そうですね。ほむらちゃん見つかるといいな……」
杏子「ま、そこらへんにいるだろ。んじゃ放課後にまた」
さやか「何よ皆、ほむらほむら……あそこまで言われたんだからほっとけばいいのに……」ボソッ
317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:35:42.91 IgHXrGz60
青魚死ね
要はお前が一番人気ないってことなんだよ
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:37:24.12 vRL2bZ060
放課後・屋上
さやか「で、仁美どうしたのさ、こんなとこに呼び出して?まっさか愛の告白?」ニヤニヤ
仁美「……そうですわね、告白についてですわ」
さやか「あ、あはは、あたしはそういうのNGだから、ちゃーんと男の子が」ヘラッ
仁美「上条君が、ですわよね?」
さやか「!?……ななな何言ってんのさあんたは!!恭介はただの幼馴染み……」
仁美「ただの幼馴染みに、あそこまで献身的になれますでしょうか?」
さやか「な、なれるさ!」
仁美「そう、ですか。では、私のお話をさせて頂きます」
さやか「……」
仁美「私、上条君の事が好きになってしまいましたの」
さやか「やっぱり……」ボソッ
仁美「でも、上条君を見ていた時間も捧げた時間も、さやかさんの方がずっと上ですわ」
仁美「ですから私、さやかさんには私の先を越す権利があると考えていますの」
319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:44:03.43 vRL2bZ060
仁美「私、明後日の文化祭の後、ここで告白します!」
さやか「!!」
仁美「さやかさんはそれまでに、ご自分で結論を出しておいてくださいね」
さやか「け、結論って……あはは、何言ってんだ、あんたは」
仁美「さやかさん……あなたは自分の本当の気持ちと向き合えますか?」
さやか「っ……」
仁美「私は本気です。そして、さやかさんは大切な親友です。だから、正々堂々勝負をしたい」
さやか「…………」
仁美「だからこそお話したのですが、そうですか、ただの幼馴染み。早々に結論が聞けて良かったです」
仁美「これで安心して、文化祭の日を迎えられますわ」
仁美「それでは、御機嫌よう。文化祭の打ち合わせがありますので、病院で」スタスタスタ
さやか「…………っ」
さやか「あはは……お見舞い、行けないや」トボ・・・トボ・・・
320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:45:14.29 8ZIx4Blv0
雲靫が
321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:47:06.57 8NkqcmhG0
これだけ王道でも面白いけどヒットはしなかったろうな
322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:50:15.49 vRL2bZ060
さやか「告白、か……恭介に……でも……断られたらその後どんな顔して会えば……」
さやか「そもそも仁美の方が女の子らしいし……まさに高嶺の花じゃん……」
さやか「男女のあたしなんかよりお似合い……というか勝てる要素ないよ……」
さやか「恭介だってその方が幸せ……そうだよ、その方が……」トボ・・・トボ・・・
さやか「……何でこんなに苦しいのよ……!?」
さやか「感づいてはいたけどさ…………黙ってたって結果分かってるじゃん……」
さやか「あたしじゃ敵わないって分かりきってるから……?」
さやか「っ……あたし嫌な子だ……仁美はただ正々堂々……」
オクタヴィア「…………」ズズズズズッ
さやか「!?だ、誰っ?もしかして魔女……!?」
オクタヴィア[魔女の存在を知っている人間とは驚いた、貴様は何者だ?]カキカキ
さやか「筆談とかふざけてんの……見てればわかるんじゃない?変身!!」ギロッ
キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
さやか「心を包む癒しの青!魔法少女さやか!」シャキーンッ
オクタヴィア[貴様は魔法少女か。成る程、これはこれは都合が良い]
323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:51:17.08 15QQUTZn0
まさかの夢の対決
324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:53:05.20 8NkqcmhG0
これは「わたしってほんとバカ」ルートか
325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:55:32.28 vRL2bZ060
さやか「魔女がこのさやかちゃんに何の用?今機嫌悪いんだから、速攻片付けるよ?」ジリッ
オクタヴィア[我ら魔女は強い負の感情から生まれる。今、貴様から同胞の誕生に似た感を覚えてな]
さやか「……何言ってんの!!あたしは人間だし、あんた達の敵!!」タジッ
オクタヴィア[しかし、人間の負の感情はグリーフシードに良く馴染む。知っているのではないか?]
さやか「まさか……あんたが仁美を!?……許せない!!」ダッ
オクタヴィア[また、負の感情だ。しかし人が傷つけられ許せないという物とは少し違う]
さやか「黙れ!!」バキンッ
オクタヴィア[これは見たくない物を見せつけられた不快感だ。それで許せない]パシッ
さやか「!?……覗かないでよ!!あたしの心!!」タジッ
オクタヴィア[我々は負の感情より生まれ感情を喰らう者、負の感情くらいは感じ取れる]ズパッ
さやか「痛!?……あたしと同じ剣使い……!」ポタ・・・ポタ・・・
オクタヴィア[仲間を呼ばなくて良いのか?魔法少女は一人では無いのだろう?]
さやか「皆……っ……あんたなんて、あたし一人で充分!!」ポウッ
さやか「癒した傷よ!刃に変われ!!スクワルタトーレ!!!」キュウウゥゥ・・・ズバアアアァァァッ
オクタヴィア[ほう、自らの傷が武器に…………]ドッパアアアァァァンッ・・・コロン
326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 19:56:29.30 HVW4PB2e0
どのSSもワンパターンやのお
327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:00:22.40 vRL2bZ060
さやか「ったく……なんだよ、一発じゃん。ただ嫌な気分にさせるしか能がない魔女ね」
さやか「さ、とっととシード浄化して、病院……じゃなかった、帰るんだ……」ヒョイ・・・
さやか「あれ?グリーフシードって、こんなに光ってたっけ……?」マジマジ
ほむら「遅かった……美樹さやか!そのシードを手放しなさい!今すぐに!」ザッ
さやか「!?……あんた、暁美さんじゃん。何、このシードがどうかした?」ジロッ
ほむら「早く捨てろと言っているの!」
さやか「捨てろ?このまま捨てたらまた魔女になるかもじゃない、何言ってんのあんた」
ほむら「そのシードはフェイクよ!狙いは貴女に」
さやか「フェイク?何言ってんだか良く分かんないよ、第一あんたねぇ、昨日あんな事言って……」ズズズッ
ほむら「!!」
さやか「信用……できない……って…………何これ……シード……あたしの中……?」ズズズッ
ほむら「美樹さやか……貴女は本当に馬鹿……!」
さやか「……あー……あー……成程、声はこの様に出すのか」ズズ・・・
さやか「一々書く必要が無い、便利な物だ」
ほむら「……やってくれたわね、魔女オクタヴィア」ギリリッ
328: 忍法帖【Lv=6,xxxP】
12/04/01 20:01:17.13 8NkqcmhG0
>>326
だがそれがry
329:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:04:28.16 KIQW2uMMO
なんて体力だ
寝てないんじゃないのか
330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:04:36.54 CbGEPygO0
>>317
マミ「青色の魔法少女って(ry」
331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:06:03.11 vRL2bZ060
さやか「何を言ってる?私はミキサヤカ。さっき貴様が言っていただろう?ホムラ」
ほむら「私の知っている馬鹿な美樹さやかはそんな喋り方をしないわ」キッ
さやか「では……こう喋ればいいのかな?私、これから皆と合流するんだけど」ズワワッ
ほむら「行かせない、ここで私が止めるもの」ブワサッ
さやか「その体で?無理無理、あんた変身する魔力残ってないじゃん。それに手負いの身だし」
ほむら「っ……」
さやか「魔法少女でもないあんたが、私を止められる訳ないでしょ」ズパッ
ほむら「ぐっ!?……あ、貴女、傷無しで……剣を…………」ドシャッ
さやか「あんたがいると厄介なんだよね。ここで消えて貰うよ……」
まどか「さやかちゃーんっ!」トテトテトテ
マミ「美樹さん!!何してるの!?」タッタッタッ
杏子「おい、その剣ひっこめろ!!」タッタッタッ
さやか「ちっ……どうやらあいつらが他の魔法少女か……」ボソッ
さやか「皆!この子に近づいちゃ駄目!」
332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:06:16.08 Ija/bsFO0
もうスレ開始から23時間だぜ
333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:08:43.93 15QQUTZn0
>>1兄貴はSS書き手の鑑
334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:09:00.15 HVW4PB2e0
毎日が日曜日なんだろうよ
335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:10:30.86 vRL2bZ060
マミ「どう言う事なの、美樹さん」タジッ
さやか「私、急にこの子に襲われて……今やっと倒して……」
杏子「なんだと!?そいつがか!?」
さやか「そうなんだよ!訳も分からないまま戦ってたらこんなことに……」
マミ「暁美さんが……信じられない……」
さやか「本当だってば!」
杏子「……傷は深そうだが、気ぃ失ってるだけみたいだ。どうするよ?マミ」
マミ「え、えと……とにかく応急処置を!美樹さん、貴女の力で……!」
さやか「断る。自分を襲ってきた相手を治すなんて……」
マミ「何か……何か事情があったのよ!そうに決まってるわ!!お願い美樹さん!!」
さやか「嫌だ」
マミ「美樹さん……っ!!」ギロッ
杏子「マミ、さやかは襲われたって言ってんだ。こいつの気持ちも考えてやれよな」
マミ「……っ……分かったわ。そうよね、彼女は私の家に連れていく」
杏子「さやか、あんたはあたしと帰るか?それとここ、人が来そうだから変身解け」
336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:11:22.00 8NkqcmhG0
この>>1、命がけである
337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:14:35.52 8NkqcmhG0
というか寝てるのかこの人は
338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:15:07.27 vRL2bZ060
さやか「うん、良いよ。行こう……」パシュン
杏子「まどかはどうする?一緒に来るか、マミの家に行くか」
まどか「うぇ……?わ、わたしは……えと……」
杏子「どーしたよ、なんか反応鈍いぞ」
まどか「さやかちゃん、あなた、ホントにさやかちゃん?」
さやか「何言ってんの、ま、マドカ!私がミキサヤカじゃなかったら誰だっての!」
まどか「えと……なんだかいつものさやかちゃんじゃない気がして」
杏子「まどか!どこが違うってんだよ。正真正銘さやかじゃん」
まどか「うぇっ!?そ、そうだよね」
杏子「さ、あんたはマミの手伝いとして、あの子運ぶの手伝ってやんなよ」
マミ「そうね、鹿目さん、手伝って……私一人じゃ運べないわ」
まどか「は、はいっ、今いきますっ」トテトテ
さやか「……中々に鋭いな、今の内に……」ボソッ
杏子「さやか。さ、帰るぞ。あんたも疲れたよねっ?」
さやか「う、うん……」
339:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:15:10.36 oYWykH9r0
>>34
アホか。てかアホだろ。
>>152
去年の話はいいって
340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:20:18.97 vRL2bZ060
マミの部屋
ほむら「……」
QB「彼女が偽物の姫様の正体だったのか……それがさやかを……」
まどか「うん、ほむらちゃんって言う子なんだけど……」
マミ「お腹の服がこんなにざっくり切れてるわ。かなり深い傷のはず……」
まどか「でもなんで血が出てないんだろ……ごめんね、ほむらちゃん。服、上げるね」グイッ
マミ「!?こ……これは!?」
まどか「傷……っていうより、ヒビみたい……弱く光ってる……?」
QB「これは……彼女は魔法生物だ!」
マミ「へ!?ど、どう言う事なの、キュゥべぇ!?」
QB「前にも言ったけど魔法生物は魔力で生きている。君達と違って血液はない」
QB「だから傷ついた時、それはこちらの人間と違ってこうなるんだ。ヒビから魔力が流れ出てしまう」
マミ「じゃあ彼女は……魔法界から逃げて来た魔法界人なのね?」
QB「にわかには信じられないけれど、そういうことになるね」
341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:21:17.06 8NkqcmhG0
ほむほむまさかの亜人説
342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:25:24.01 vRL2bZ060
まどか「じゃ、じゃあお医者さんじゃ治せないのっ?どうしよう……」
QB「充分な魔力と時間があれば治癒できるよ。栄養や薬で治癒する君達と一緒さ」
マミ「魔力を分けてあげればいいのね!?」
QB「そうだけど、彼女の様子を見る限りかなり消耗しているね。相当量の魔力が必要になる」
マミ「鹿目さん、協力してくれる?美樹さんを襲った彼女だけど……」ポウッ
まどか「はい!わたしもなにか、事情があったんだと思いますしっ」ポウッ
マミ「ありがとう……!」ジワッ
QB「それに彼女が目を覚まさないと、詳しい話も聞けないしね」
まどか「キュゥべぇは魔力、分けてあげられないの?」
QB「僕みたいな小動物は魔力も微々たるものだから……命をかければ彼女を全快させる位にはなるけど」
マミ「キュゥべぇ、そんな悲しい事言わないで!!貴方がいなくなったら……」
QB「も、もしもの話だよ!僕だってそんなの怖くてできるもんかっ」
まどか「じゃ、ちょこっとだけでも、ほむらちゃんに分けてあげて。ね?」
QB「もちろん、そのつもりさ。恩返しをしないとね」ポウッ
まどか「恩返し……あ、そっか、あのときの魔力って……」
343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:30:33.99 8NkqcmhG0
QBが綺麗過ぎる
何か裏があるんじゃないかって気がすっごいする
344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:31:13.52 vRL2bZ060
ゴミ処理場
杏子「着いたよ。……マミ達、手遅れになってなきゃ良いけど」
さやか「ここ、ゴミ処理場じゃん?なんでこんなとこ……」
杏子「今日はさ、周りにゴミがないでしょ?月一で埋立地にもってかれるんだ」
さやか「それがどうかした?ここあんたの家じゃないでしょ?」
杏子「いや、ここなら丁度いいかなって。周りに人もいないしね」
さやか「何?私に愛の告白でもする気なの?まいったなぁ」
杏子「はは、ほんとまいったよ……変身」
キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
杏子「心を燃やす情熱の赤、魔法少女杏子」キュウウゥゥ・・・ジャキンッ
さやか「ちょ……いきなり何!?槍なんて突きつけてさ!あんたもホムラと一緒!?」
杏子「一応聞いといてやる、てめーは誰だ?」ギロッ
さやか「な、何言ってんの!?私はサヤカちゃんに決まって……」
杏子「はぁ……ま、”わ”の奴らには分かんないか」
さやか「わ?訳わかんないよ!私は私じゃん!!」
345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:36:47.08 vRL2bZ060
杏子「もう下らねぇ芝居はやめろよ、魔女野郎」ギリッ
さやか「……どこで気が付いた?」フッ
杏子「教えね。それ言ったら余計分かんなくなんだろが、バァカ」ンベ
さやか「驚いたな、あのマドカとかいう娘以上に鋭い」
杏子「さ、無駄口叩いてねーで、とっとと出て行って貰うよ?」バッ
杏子「おい!さやか!!早いとこ目ぇ覚ませよな!!」ポウッ
さやか「成る程、その光は魔女との接続を弱めるのか……!」ズズズッ
杏子「ここなら周りに取り憑けるものもねーからな!!大人しく出て行きな!!」
さやか「考えた物だな。だが……」ズパッ
杏子「……え!?……かはっ」ドサッ
さやか「生憎、貴様のその力は我々を問答無用で追い出せる程、強い物ではない」
さやか「この娘の心にお前の声は届いていないのだ……消えて貰おうか」グワッ
杏子「くっ……さやか!!目ぇ覚ませってんだよ!!!」ポウッ
さやか「っ!?……はは、一瞬くらっと来たが、やはり無駄だったな」ポウッ・・・ドシュッ
杏子「っ……………………」パシュン・・・
346:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:38:40.45 8NkqcmhG0
だめだ、ポウッでマイケル思い出して吹く
347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:39:07.76 Ija/bsFO0
飯前支援
348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:41:44.37 vRL2bZ060
翌日
まどか「あ、さやかちゃん、おはよう……」グッタリ
マミ「お早う、美樹さん……」クタクタ
さやか「二人とも、おはよ。……あ、ホムラはどうなったの?」スタスタ
まどか「うぇ、えと、ほむらちゃんは……」
マミ「今回も、魔力を少し分けて上げたらどこかへ消えてしまったわ」
さやか「なんだ、薄情なやつ」
まどか「ま、マミさん、ほむらちゃんはまだ家で寝てるんじゃ……」ボソッ
マミ「美樹さんには黙っていた方が良いでしょう?あまり刺激しない方が良いわ」ボソッ
さやか「二人とも、あいつ、信用しちゃ駄目だからね」
マミ「そうね、今回ばかりは」
まどか「う、うん。そうだね、さやかちゃん」
まどか「ほむらちゃん、目覚ますかな……」ボソッ
マミ「目覚めたらキュゥべぇがすぐに知らせてくれるわよ、その為のお留守番だもの」ボソッ
349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:45:47.40 vRL2bZ060
昼休み
まどか「さやかちゃん、お昼たーべよっ」
さやか「ごめん、私今日ご飯持ってきてないんだよね」
仁美「あら、珍しい。私のお重を一段差し上げますわ、さやかさん」
さやか「食欲ないんだよ、ごめん」
仁美「そう、ですか……さやかさん、まさか私が」
まどか「仁美ちゃん、そういえばあしたの文化祭の準備ってもう終わってるの?」
仁美「は、はい、お蔭様で。委員の方々の意見もあの後すんなりまとまりましたので準備も捗りました」
仁美「今日、最終チェックをして、問題がなければ明日は盛大な文化祭が開催できます」
まどか「よかったぁ……人がいっぱい来てくれるといいねっ」
さやか「……ブンカサイって、そんなに人が集まるの?」
仁美「何を仰いますか、さやかさん。我が校の文化祭は見滝原中の方々が足を運ぶイベントですよ?」
まどか「さやかちゃん、ホントに大丈夫?食欲ないっていうし……」
さやか「あ……あははは、ちょっと私ボケてきちゃったかな?」ヘラッ
さやか「成程な……良い事を聞いた……」ボソッ
350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:50:59.54 vRL2bZ060
―――――――――――――
マギカ「上手になったわね、フィニトラ・フレティア。これで一緒に魔女と戦えるわ」
ほむら「ありがとう。まだ貴女には及ばないけれど……」
マギカ「そんなことはないわ。……そろそろ、もう一つの魔法を教える頃ね」
ほむら「本当っ?光栄だわ!」
マギカ「良く聞いて、ホムラ。この魔法は強大な魔女に対抗する最後の手段」
マギカ「かつて私の祖先が、大いなる魔女クリームヒルデを封じた魔法よ」
ほむら「そんな魔法を……!?む、無理よ!私には……」
マギカ「大丈夫。この魔法は一人では出来ないものだから。私も一緒よ」
マギカ「”イペル・マギカ・レイジオ”……これは先祖より伝わる呪文」
マギカ「私がそれを唱えたら、貴女はいつも通り弓を引き、魔女を撃つの」
マギカ「いつも通り、よ。お願いね、ホムラ……」
―――――――――――――
ほむら「……う……ん……夢?」フッ
QB「……暁美ほむら!目が覚めたのかい!?は、早くマミに知らせないと」スタタタッ
351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:53:56.91 TtPpdxf5O
まだ続いてた支援
352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:55:40.56 vRL2bZ060
放課後
マミ「佐倉さん、今日お休みだったのよ」
まどか「うぇ?そうなんですか?」
さやか「…………」
マミ「そうなのよ、最近は毎日学校に来ていたのにね……美樹さん、何か知らない?」
さやか「っ、あーあの後すぐに別れたんで……」
まどか「なにか病気かな……心配」
さやか「……じゃあ、三人で一緒にお見舞いに行こうか?」ニヤッ
QB「マミー!」スタタタッ
マミ「キュゥべぇ?もしかして……!」
QB「そうなんだ!彼女むきゅ!?」グイッ
マミ「そ、そうなの?彼女が出来たのね?お名前は?」ギュムムッ
さやか「……魔法生物か……やはり生きていたか……」ボソッ
マミ「み、美樹さん、お見舞いは貴女一人で行ってきて貰える?今日も病院に行くんでしょ?」アセアセ
さやか「病院……?」
353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 20:56:59.54 8NkqcmhG0
頑張れ、あと30分で連続投稿24時間達成だ
354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:07:34.06 eAP5lScXO
ほ
355:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:10:25.47 Ay2/5XmSO
ほし
356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:12:34.01 vRL2bZ060
まどか「さやかちゃん?」ジッ
マミ「……?美樹さん、彼のお見舞いにも行くなら一人の方が良いわよね?」ボソッ
さやか「…………あ、そうだそうだ、病院ね!じゃ、サヤカちゃん行ってきまっす!」タッタッタッ
さやか「良く分からんが、明日までミキサヤカとして不審な行動は取れないからな……」ボソッ
マミ「うふふ……美樹さん、頑張ってね」ヒラヒラ
QB「もがもがっ」ジタバタ
マミ「あ!ごめんなさいキュゥべぇ!」パッ
QB「きゅっぷは……いや、さやかには秘密なんだったね、迂闊だった」
まどか「それよりキュゥべぇ!ここに来たって事は……」
QB「そうだ!ついさっき彼女の目が覚めたんだ!」
マミ「良かったわ!じゃ、早く家に行きましょう!」アセアセ
まどか「マミさん、どうしたんですか?そんなに慌てて……」
マミ「暁美さんの事だからまた消えてしまうかもしれないわ。行きましょっ」タッタッタッ
まどか「は、はい!」トテトテトテ
357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:14:12.68 yMqTH1PM0
ここまで凄い>>1を今まで見たことがない支援
358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:16:16.82 KIQW2uMMO
支援するのも考え物
埋まりゃしないかと冷や冷やしてしまう
359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:16:31.65 vRL2bZ060
さやか「残る二人、誘い出してまとめて始末しても良かったが……命拾いしたな、魔法少女共め」
ワルプルギス「キャハハハッ!随分楽しそうだねぇ、オクタヴィア?」ズズズズッ
さやか「ワルプルギス……まさか、楽しい訳がなかろう、こんな窮屈な体で」ギロッ
ワルプルギス「他者を演じるってのはそれだけで楽しい物だと思うがねぇ……」
さやか「そんな無駄話をしに来たのか?それともトゥレ・ディアボレとして協力を?」
ワルプルギス「まっさか!ちなみにもうデュエ・ディアボレだよ?キャハハハッ」
さやか「貴様っ……!シャルロッテの事を……!」ギリッ
ワルプルギス「あれは少々役者不足だったからねぇ。アンタはどうだい?役不足かい?」
さやか「……貴様はそういう奴だったな。もう聞きたくもない、用件だけ話せ」
ワルプルギス「人間演じる暇があったらエネルギー集めな。クリームヒルト様復活には全く足りていない」
さやか「そんな事か。見ていろ、明日のブンカサイには非常に多くの人間が集まると聞いた」
さやか「敵は私を魔女と見ぬけぬ間抜けな魔法少女がたった二人」
さやか「加えて、この娘はそのブンカサイが来て欲しくないらしい。刻々と負の感情が強まっている」
さやか「明日はそれが最大、つまり私の力が最大となる。倒された同胞の分まで集め、その不足、必ず返すぞ」
ワルプルギス「なんとまぁ、大見得切ってくれるじゃないか!キャハハハハッ」シュンッ
360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:16:53.40 TtPpdxf5O
>>1の体が心配だけど続きが見たくて仕方ないジレンマしえん
361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:20:04.41 vRL2bZ060
マミ「暁美さん!」バタムッ
まどか「ほむらちゃん!」バッ
ほむら「……どうしたのそんなに慌てて?」ムクッ
マミ「はぁ……貴女がまた、消えてしまうんじゃないかと思ったから……はぁ……」
まどか「よかったぁ……はぁ……よかったよぉ……」
ほむら「……貴女達は本当に………。消える訳はないわ、伝える事があるもの」
QB「伝える事だって?何だい、それは?」
ほむら「美樹さやかは魔女、という事」
QB「な、なんだって!?どういうことだい!?」
ほむら「魔女に取り憑かれているの、彼女の負の感情に漬け込まれたわ」
マミ「そんな……じゃあ貴女が襲ったというのは……」
ほむら「当然嘘ですよ、マミさん。全てが逆」
まどか「さやかちゃんが……魔女……?う、ウソだよね?ほむらちゃん……?」
ほむら「私を信用するかどうかは任せるけれど、私が言う事は事実よ。まどか」
まどか「……さやかちゃん、たしかに様子おかしかったけど……こんなのって……」
362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:20:49.19 Ija/bsFO0
まもなく24時間… gkr…
363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:24:42.86 vRL2bZ060
マミ「どうにか元に戻す方法はないの!?」
ほむら「美樹さやかは負の感情によって魔女は繋がり、心が乗っ取られている状況です」
ほむら「囚われた心に貴女達の声が届けば、接続が弱まり……」
マミ「美樹さんが正気に戻るってことね?」
ほむら「かなり可能性は低いと思いますが、それくらいしか」
QB「じゃあ、もし声が届かなかったらその時は……」
ほむら「そうなったら……彼女と戦うしかない」
マミ「それって、魔法少女同士で……!?」
ほむら「魔女の魔力も無限ではありませんから、動けなくなるまで、回復出来なくなるまで……」
マミ「暁美さん!やめて!!」
まどか「だ、ダメだよ……さやかちゃんとなんて、戦えないよ……」
ほむら「……でしょうね、だから貴女達は何もしなくて良い。全て私が片を付ける。……っ」ガクガク
マミ「無理よ、その体で!!暁美さん動いちゃダメ!!」
ほむら「もう伝えるべき事は伝えたわ……もうこれ以上貴女達には関わらない……」グググッ
364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:29:20.02 vRL2bZ060
QB「暁美ほむら、君はどうしてそこまで……!?」
ほむら「こういう時に、足手まといになるのよ。仲間意識なんて……くっ」カクッ
マミ「…………分かったわ、私が美樹さんと戦う」
まどか「マミさん!?」
マミ「ただし消耗戦にするわよ。私のリボンで拘束して、美樹さんを呼ぶの。鹿目さんも協力して?」
まどか「そっか、そうすればさやかちゃん、無傷で元に戻せるかも……!」
ほむら「可能性は低いし、彼女の武器は剣ですよ?貴女のリボンじゃ止められるかどうか……」
まどか「だったら、わたしが止めるよ。剣をつかんだら、ぜったい放さなければいいよね?」
マミ「鹿目さん!そんな危険な事させられないわ!」
まどか「さやかちゃんを安全に助けるためですから……!任せてマミさん!」
ほむら「貴女達、何故そこまで彼女を気遣って……」
QB「君には分からないかもしれないけど、彼女達、特にまどかの強さはそういう所なんだよ」
QB「自分よりも他人の事を、思いを、常に大事にしている。それが力になるんだ」
ほむら「……………………」
365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:34:00.05 vRL2bZ060
マミ「でも私達の中に潜り込んで、学校でエネルギーを集めるでもなく、目的は何かしら?」
ほむら「……人間として近付き、こちら側の戦力を殺ぐ事が第一目的かと。そして明日……」
まどか「文化祭……!?」
ほむら「美樹さやかが今日学校に来ていたなら当然知っている筈。目をつけない訳が無いわ」
マミ「じゃあ、その前に美樹さんを!」
ほむら「待って、魔女は正体がばれる事を警戒しているでしょう。今下手に動かない方が良い」
ほむら「相手も明日の文化祭までは、警戒される様な動きはしない筈ですから」
QB「今気付かれたら……逃げられるか、暴れられるか、という事か」
ほむら「ええ。最悪、返り討ちに合うわ。幸い魔女はこちらが正体を知っている事に気付いていない」
マミ「明日、気付いていないふりをして、一瞬で拘束する。これが一番安全策なのね」
まどか「じゃあ、あした!マミさん、二人でがんばろうっ!」
マミ「ええ、よろしくね鹿目さん。暁美さんは家で寝ている事。良い?」キッ
ほむら「……はい」
QB「ね、二人と言ったけれど、杏子はどうしたんだい?」
マミ「佐倉さんは今日お休みだったのよ、たぶん病気で明日も……っまさか!?」
366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:36:22.17 zQ/wYLRp0
もしかしてこの>>1スクリプトじゃね?
367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:38:18.67 vRL2bZ060
マミ「昨日、佐倉さんは美樹さんと二人きりで帰っていたわね……」
QB「!……戦力を殺ぐのが魔女の目的だとしたら、当然襲われる!」
ほむら「彼女はもう始末されている可能性が極めて高いわ、残念だけれど」
まどか「そんなっ、い、いますぐ杏子ちゃん家にいってみようよ!!」
ほむら「言ったはずよ、今下手に動けないって」
マミ「それに私がお見舞いを頼んでしまったわ……鉢合わせる可能性もある」
まどか「そ……そっか……」
マミ「……大丈夫よ!やっぱりあの佐倉さんがそう簡単にやられる訳ないじゃない!」ニコ・・・
マミ「大丈夫よ……きっと……」ギュッ
まどか「マミさん……」
QB「そ、そうさ!マミの言うとおりだよ!どうせただの病気さ、皆元気出してよ!」アセアセ
まどか「う、うん。そうだよねっ。まだ決まったわけじゃないもん!」
ほむら「でも原因が何にせよ、佐倉杏子が明日来る事は期待できそうにないわね」
マミ「暁美さん、私達二人で何とかして見せるわ。絶対に」
368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:39:10.35 Uj7xsN+Y0
すげえ…
支援
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:39:34.09 Ija/bsFO0
スクリプト支援
370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:42:43.65 vRL2bZ060
翌日・文化祭
ワイワイガヤガヤ・・・
仁美『本日は見滝原中学校文化祭にお越し頂き誠に……』
まどか「さやかちゃん、いませんね」
マミ「ええ、何処かに隠れているのかしら」
QB「隠れるってのも不自然な行動じゃないかな、正体がばれてないと思っている訳だし」
まどか「キュゥべぇ!?ここ学校だよっ」
QB「大丈夫、ここまで人が多いなら僕が喋ってるとは思われないよ」
マミ「この込み方だと美樹さんを見つけるのは一苦労ね……」
仁美『現在、ホールにてコンサートが行われています。我が校の吹奏楽部による……』
まどか「!そうだっ、コンサート!さやかちゃん、ホールにいるかもっ」
マミ「あら?そうなのっ?」
まどか「はい!さやかちゃん、今日のコンサート楽しみにしてたから……!」
QB「それは元のさやかだろう?今は魔女なんだからコンサートなんて行くかな」
マミ「かといってここにいてもしょうがないわ、行ってみましょう」タッタッタッ
371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:46:52.49 vRL2bZ060
控え室
仁美「放送、終わりましたわ」バタン
恭介「お疲れ様、志筑さん」
さやか「お疲れ、ヒトミ」
仁美「さやかさん、私がいない間に、上条君となにかお話しされましたか?」
さやか「……?いや、別に」キョトン
仁美「……折角内緒で上条君の控え室までご招待致しましたのに、何もないのですか?」
恭介「さやか、なんだか今日様子が変だよ?体調でも悪いの?」
さやか「あ、あはは、昨日っから食欲無くてさ……」
さやか(物凄い負の感情が溢れてくるな……特に以前利用したあの娘が戻った瞬間に……)
さやか(加えて、あの娘からも負の感情を感じる……焦り・もどかしさ・不安と言ったところか)
仁美「そろそろ上条君、出番ですわよ」
恭介「もうそんな時間か、なんだか緊張するね。それじゃ、行ってくる」
さやか(……ミキサヤカ、この男の演奏が終わるのを恐れているな?心が悲鳴を上げているぞ)
さやか「ならばその恐怖、私が除いてやろう……」ズズズズズズッ
372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 21:54:20.51 vRL2bZ060
179
ホール
ズズズズズズッ・・・
QB「間に合わなかった……!もうエネルギーの回収が始まってる!」
まどか「やっぱりさやかちゃん、ここに……」
恭介「……」スタスタスタ・・・ペコ
マミ「!?見て鹿目さん!ステージの上!!」
まどか「あれ、上条君!?なんで平気なんだろ……!?」
恭介「……」スッ・・・~♪~♪・・・ズワワワワワッ
QB「回収の速度が上がった!?これは、彼が原因なのか!?」
まどか「演奏とめなきゃ!!」トテトテトテ
マミ「待って、彼はおそらく本体ではないわ。考えがあるの……すーっ……」
マミ「美樹さん!!いるんでしょ!?魔女が現れたわ!!いつも通り一緒に魔女を探すわよ!!」
まどか「ま、マミさん凄い大声……」ビリビリ
マミ「ごめんね、鹿目さん。でもこれで……」
さやか「二人とも待たせてゴメン!ちょっと今までヒトミと控え室にいてさ!」タッタッタッ
373:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:00:42.24 vRL2bZ060
まどか「さやかちゃん!じゃなかっモガッ!?」グイッ
マミ「度々ごめんね……美樹さん、聞いたでしょ?魔女を探しに行きましょう」
さやか「はい!じゃあ私は屋上辺りを!」ニヤッ・・・クルッ
マミ「お願いね……変身!」
キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
マミ「心を繋ぐ絆の黄色!魔法少女マミ!」ティローンッ
マミ「闇の力のシモベさん!とっととおうちに帰りなさい!!」バッ・・・シュルルルルッ
さやか「ちょ!?マミさん何すんの!?」ガシッ
QB「マミの狙いはこれか……!」
マミ「美樹さん!正気に戻って!!魔女なんかに負けちゃだめよ!!」
まどか「そ、そうだよ、さやかちゃん!元のさやかちゃんに戻ってよぉ!!」
さやか「!?……貴様ら、まさか気づいていたのか!?」
マミ「本性を現したわね、魔女!貴女なんかに美樹さんは好きにさせないわ!!」
まどか「はやくさやかちゃんを返して!!」
さやか「愚かな事を……こんな事をした所で、この娘は元には戻らない」
374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:05:50.13 vRL2bZ060
マミ「私達の声が美樹さんに届けば貴女なんてすぐに追い出されるわ!!」
まどか「そうだよ!さやかちゃんは強い女の子なんだからっ!!負けないんだからっ!!」
さやか「貴様らは何も分かっていない……同じ事をやろうとした魔法少女はすでに始末されたというのに」
QB「ま、まさかそれって……!?」
さやか「赤い魔法少女だ。私が確かに片付けさせて貰った」
まどか「そんな……ほんとに杏子ちゃんは……」
さやか「どうした?拘束が緩くなっているぞ?相当動揺しているようだな、黄色の魔法少女」
マミ「くっ……」
さやか「茶番は終わりだ。この娘の心には貴様らの声も届かない……変身」ズワワワワッ
QB「リボンが切られてくっ!?」
さやか「心を侵す、滅びの黒。魔法少女サヤカ……とでも言えば良い物か?」ガシャンッ
マミ「黒い甲冑の魔法少女……!」
さやか「中々に、この体にも馴染んで来たようだな。魔力が溢れる」ズワワッ
マミ「……鹿目さん……どうすればいいの……佐倉さんが……美樹さんにも声が……」ジワッ
まどか「マミさん……っ許せない!へんっしん!!」キュピーンッ・・・パアアアァァァァァッ
375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:07:45.60 H1fntX3+O
馴染む…実によく馴染むぞ!
376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:09:51.69 vRL2bZ060
まどか「心を染める愛のピンク!魔法少女まどか!」キュピーンッ
さやか「!……貴様、魔法界の姫ではないか。何故ここにいる?」
まどか「うぇ?だからっ、わたしはおひめさまじゃないってば!」
さやか「……確かに、良く似てはいるが別人か。魔力が小さすぎる。話にならない」ボソッ
QB「マミ、落ち着いてよ!まずはとにかくヴァイオリンを止めるんだ!」
マミ「わ、分かったわ!」タッタッタッ
さやか「演奏の邪魔はさせない、それがサヤカの負の感情の要だ」
仁美「……」シュタッ
QB「か、彼女はたしかこの前助けた……!」
まどか「うぇええ!?仁美ちゃんまであやつられてる!?」
さやか「あの男には演奏を止めぬよう、娘には貴様らと戦うよう魔力で暗示をかけた。ヒトミ?」
仁美「……」コクリ・・・バキンッ
マミ「きゃああっ!?」ズザザザッ
さやか「魔力を少し分けてやっただけで優秀な戦士だ、良い素質を持っているな」
QB「こんな狡猾なやり方……酷すぎる!!」
377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:13:47.80 H1fntX3+O
同じ素材でよくまあここまで書けるもんだ
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:15:17.16 YhFPrKaW0
支援
379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:17:57.15 vRL2bZ060
さやか「戦いに狡いも酷いも無い。さあ、かかって来ると良い。ただし傷つくのはサヤカの体だがな」
まどか「で、できないよぉ!!そんなことっ」
さやか「賢明な判断だ、傷つこうとこの体は回復できる。魔力が尽きぬ限り、傷は力に変わる」
さやか「この演奏が終ることがミキサヤカの恐怖だ。終わらせぬ為ならばいくらでも私に魔力をくれる」
さやか「常に負の感情を生産して、力をもたらしてくれる。どうやっても貴様に勝ち目はない」ジャキンッ・・・ズバッ
まどか「う……くっ!」ガシッ
さやか「……っ剣が動かん……何という馬鹿力だ」
まどか「さやかちゃん、返してよぉ……返して……!!」グググッ
さやか「はぁ……無駄と言っても聞かないのなら、絶望に突き落とすしかないのかもしれん」
さやか「ヒトミ!そいつを押さえて離すな。絶対にな」ジャキンッ
仁美「……」コク・・・ガシッ
マミ「な、何!?もう片腕に剣……!?」
さやか「今から私はお前に向かってをこの剣を投げる。良いか、そのまま離すなよ?」グワッ
QB「みみ味方ごと攻撃する気か!?や、やめるんだ魔女ぉ!!!」シュタンッ・・・ガブッ
さやか「フッ……貴様のような小動物に止められると思ったか?さ、食らうんだヒトミ、そして魔法少女」バシッ・・・ヒュンッ
380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:18:01.78 D74zmJ910
ずっと投下し続けてるけど、自動ツールってあるんかね?
381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:18:03.87 15QQUTZn0
> QB「こんな狡猾なやり方……酷すぎる!!」
わろた
382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:19:39.61 H1fntX3+O
>>381
確かに
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:23:31.91 vRL2bZ060
―――――――――――――――
マギカ「流石にソウルジェムが封印していた魔女……手強いわ……」ガクッ
ほむら「ええ……でも負けるわけには……」ガクッ
シャルロッテ「どこにかくれたのー!?いーかげんあきらめてよねー!!」ズワワワッ
オクタヴィア「…………」ズワワワッ
ワルプルギス「クリームヒルデ様を封じた魔法少女の末裔ってのも、大した事ないねぇ!」ズワワワッ
ほむら「っ……なんて魔力……!まだあんなに……」タジッ
マギカ「ホムラ、このままでは魔法界はお終い。……今こそあの魔法を使う時よ」
ほむら「あの魔法……まさか」
マギカ「いくわよ?イペル・マギカ……」キュウウゥゥゥ・・・
ほむら「だ、駄目!マギカ!!」ガシッ
マギカ「!?離してホムラ!このままじゃ唱えられない!!貴女まで……!」
ほむら「やっぱり、そうなのね……?」キッ
マギカ「あ…………気付かれちゃった?」
ほむら「当たり前でしょ!!やめて、そんなことされたら……」
384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:28:21.06 vRL2bZ060
マギカ「ホムラ、これが王族たる者の役目なの。私の一族はこの瞬間の為に存在している、分かって」
ほむら「分からない……分からないわよ!お願い、やめて!!」ギュウウッ
マギカ「…………ホムラ、どうしても無理?」
ほむら「っ……」コクッ
マギカ「いつも通り、撃てそうにない?」
ほむら「……」コクッ
マギカ「そう…………仕方ないわね。紫のソウルジェムよ、マギカの名の下、汝を解放する」ポウッ
ほむら「!?マギカ、何を……!?」パアァァァッ
マギカ「汝は自由。主と共に異世界へ飛ぶか良い。同胞を追って……」
ほむら「マギカ!!」
マギカ「貴女は今から異世界へ行くの。そこに残りのソウルジェムもある、集めれば必ず魔女に対抗できるわ」
ほむら「そんな……じゃあ魔法界は……」
マギカ「……一度、魔女の手に落ちる。でも、私は信じてる、貴女がソウルジェムを集めて戻ってくるって」
ほむら「貴女は!?貴女はどうするの!?」
マギカ「この世界で、最後まで戦うわ。かつて先祖がそうしたようにね」
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:32:02.42 /r4fWNCb0
公開されてるツールがあるかはしらんが、自分で書けばそんなに面倒書く作れるんじゃないかな
ただ、これは投下間隔がわりとばらついてるから手動に見える
386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:32:06.66 vRL2bZ060
マギカ「頼んだわよ、ホムラ。これは貴女にしかできない事」
ほむら「……」プルプル・・・
マギカ「そんな顔しないで。少しの間、お別れするだけ」ギュウウウッ
ほむら「マギカ!貴女を必ず救い出すからっ!」
ほむら「全て、取り戻すからっ!!」
マギカ「うん、ここで待ってる。ずっと……それじゃ、また」
ほむら「……またっ……必ず!」パアアァァァァァッ
マギカ「行ってらっしゃい、ホムラ……」
―――――バシュンッ―――――――
ほむら「……また……夢……」パチッ
ほむら「マギカ……私の為に……私は……これから……」
コンコン・・・
ほむら「ノック……窓?」ムクッ
ほむら「!……貴女は……!」ハッ
387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:36:05.55 qqrtg+zV0
ここで>>1になるのか
388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:37:22.51 vRL2bZ060
ホール
マミ「……うぅ」ガクッ・・・パシュン
仁美「……」ガクッ
QB「く……」グッタリ
さやか「やはり自身で受けたか、魔法少女。リボンで緩和したようだが、魔力は尽きたな」
まどか「マミさん!キュゥべぇ!」
さやか「貴様も、魔力が尽きかけているな。終りだ」ジャキン
まどか「もう一本!?」
さやか「片方止めるので精一杯だろう?」ズバッ
まどか「きゃあぁぁぁっ!?」ズザザザッ
さやか「他愛も無い。さて、黄色から始末してやるか……」ザッザッザッ
まどか「う……負けない……キュゥべぇも……マミさんも……さやかちゃんも守るんだもん……」グググッ
さやか「……何故立てる?もう魔力は残っていない筈だ、何故変身が解けない?」
まどか「守る……!」フラッ・・・キッ
さやか「……やはり似ている、あの姫もそうだった。気に入らんな、先に片付けてやる」ジャキンッ
389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:44:35.89 vRL2bZ060
さやか「いくら立ち上がろうと、絶望が増えるだけだ。この演奏が貴様らの鎮魂歌にな……」ザッザッザッ
恭介「…………」シーーーーン・・・
さやか「演奏が止まっている?指が裂けようと止められぬ筈だが……!?」バッ
???「全く、指がボロボロじゃないか。また入院したいのかよ?さやかが、悲しむだろ?」
さやか「貴様は……!!」
杏子「さ、早く目を覚ましな。あんたの声が必要なんだ」ポウッ
まどか「杏子……ちゃん?ほんとに……ほんとのほんとに杏子ちゃん!?」
杏子「待たせたね、まどか。病み上がりで寝てたら遅くなっちまった!」
さやか「何故だ!?貴様は確かにこの私が!!」
杏子「ご丁寧に刺したさきから治してってくれたでしょ?応急処置程度だったがさあ!」
さやか「あの時……届いていたのか、ミキサヤカ!!」ギリッ
恭介「……うん?き、君は誰!?」ハッ
杏子「あたしの事は良い。落ち着いて聞いて、さやかが危ないんだ。周りを見てくれよ」
恭介「さやかが……!?なんだ、これ……人が皆が倒れてる?」
杏子「さやかも同じようになっちまってる。元に戻す為に、さやかを呼んでくれ」ボソッ
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:47:44.13 cdo5/Jpo0
あんあん!!
391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:50:21.71 vRL2bZ060
さやか「ふん、しかし男一人の暗示を解いた位でどうなる?お前の声はサヤカには届かなかった」
杏子「そうさ、あたしじゃ駄目なんだ。だが良く聞けよ魔女野郎。おい、今だ!」
恭介「うん……さやかーーーーーーーーー!!!!」
まどか「杏子ちゃん!駄目だよさやかちゃんはっ」
さやか「……ぐっ……あああああ!?」グワンッ
まどか「うぇ……!?きいてるっ?」
恭介「さやかーーーーー!!戻ってくるんだ!!!」
さやか「ミキサヤカ……出てくるんじゃない……!!サヤカ!貴様は助からん!!」グラグラッ
恭介「あの黒い奴、さやかの事なにか知ってるのか!?」ダッ
杏子「おい!あたしから離れるな!!……くっ、まだ万全じゃねーか……」ガクガク
恭介「お前、さやかをどこにやった!!さやかを返せ!!」ザッ
さやか「ぐうぅ……知らんな……ミキサヤカなんぞ……!!だから私の前でその名を呼ぶな……!!」
恭介「嘘だ!!返せ!さやかは僕の大切な幼馴染なんだ!!」
さやか「オサナナジミ……ふふ、どうしたサヤカ、僅かに引いたな?隙有りだ……!」ズゾゾッ
恭介「!?…………」カクンッ
392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 22:59:36.62 cdo5/Jpo0
さすがに>>1は寝たか
393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:00:43.67 Ija/bsFO0
まさか>>1が寝るわけが…
394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:01:23.79 H1fntX3+O
まだだ、お前ならまだいけるだろ
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:02:19.22 vRL2bZ060
さやか「はぁ……今出来るのは……黙らせる程度か……もう、邪魔はさせん!!」ジャキンッ・・・グワッ
恭介「……」
まどか「上条君!」ダッ
杏子「まずい!間に合わない!!」ダッ
さやか「これで本当に終わりだ!!」ブンッ
ほむら「ぐっ……私もヤキが回ったわね……!!」ザシュ・・・グググッ
まどか「ほむらちゃん!?上条君をかばって……!!」
さやか「ホムラ!?貴様までも……!変身も無しに剣を受けるとは正気か!?」
ほむら「ええ、おかしくなったわ!!まどか!!こいつを押さえ込んで!!」
まどか「う、うん!!」ガシッ
さやか「なっ?離せ!!」
杏子「さやかぁ!!今なら聞こえるんでしょ!?戻ってこいってのぉ!!!」ポウッ
さやか「やめろ!!やめろーーーーー!!!!」
――――――バシュゥゥゥゥ・・・
396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:05:30.32 gzgZMxUuO
寝たとか言ってるからどんだけ間隔あいてるのかと思ったらたった10分じゃねーか
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:06:18.04 vRL2bZ060
さやか「あ……あれ?あたし何やって……!?ってなにこの剣!?それに暁美さんその怪我……」
ほむら「帰ってくるのが遅いのよ……美樹さやか……」グラッ
オクタヴィア「…………」ズズズズッ
杏子「あたしが出来るのはここまでか……」パシュン・・・ガクッ
まどか「まだ魔女が……でももう力が……」パシュン・・・
さやか「あたし……暁美さんの言うこと聞かないで……皆傷つけて……」ガクガク
ほむら「美樹さやか、もう戦えるのは貴方しかいないわ……」
さやか「あたしって、ほんとバカ……」ガクガク
ほむら「っ……しっかりなさい!!」パァンッ
さやか「痛っ!?」
ほむら「皆ね!貴女の為に傷ついたの!!貴女の為に頑張ったの!!全部貴女を取り戻すため!!!」
ほむら「馬鹿なら馬鹿らしく!!生意気に後先の事なんか考えてないで!!」
ほむら「今自分に出来ることだけを考えなさい!!馬鹿さやかっ!!!!」
さやか「……暁美さん……!」
さやか「……もう、バカバカうるさいっての……!!」
398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:07:25.63 dfcAkDsB0
トイレぐらい行かせてやれ
399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:11:33.03 vRL2bZ060
オクタヴィア「……」ジャキンッ
さやか「魔力は殆ど残ってない……あるのは置き土産の剣だけ、でもやるしかないね」ジャキッ
ほむら「さやか、私の手を握って」スッ
さやか「う、うん、暁美さん」ギュッ
ほむら「私は貴女をさやかと呼ぶ、だからほむらで良い」ズズズッ
さやか「な、なにこれ!?魔力が溢れてくる!?」ブワッ
ほむら「この魔力があれば貴女の魔法、使えるでしょう?」
さやか「……!ありがとう、ほむら!」
ほむら「治しかけの私の傷、責任持って最後まで治してね。お礼はするから」
杏子「おい、あたしのも持ってってくれよ!」
まどか「マミさんたちのも!」
さやか「もちろん!こんだけ魔力があれば……皆の傷、恭介の傷、仁美の傷……」キュウウウ……
さやか「あんたとあたしが付けた傷!!全部全部!刃に変われえええええ!!!」パアアァァァァァッ
オクタヴィア「……」ズパァァッ
さやか「スクワルタトーーーーーレ!!!!」ズバアアアアァァァァッ
400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:16:28.71 vRL2bZ060
さやか「……っ」ガクンッ
オクタヴィア「……」ズズズッ
さやか「……あんたの負けだよ、オクタヴィア」
オクタヴィア「……」ドッパアアアァァァァンッ・・・コロン
まどか「やったあ!!さやかちゃん!!」
杏子「良く戻ってきた!さやかぁ!」ダキッ
ほむら「よくやったわね」ギュッ
恭介「……ん、あれ?君は鹿目さん?……と、貴方はいつかの!?」ハッ
まどか「うぇ!?上条君気が付いたの!?……さやかちゃん隠れてっ」ボソッ
さやか「ど、どうしよっ、変身解けないじゃん……!」カクレッ
杏子「やば、一回解いたから早いのか……ほむらってのも隠すの手伝え」ボソッ
ほむら「ええ……さやか、これ被るといいわ」ボソッ・・・ポンッ
さやか「ええ?これって……マギ仮面じゃん。前から思ってたけどシュミ悪いよこれ」コソコソ
ほむら「余計なお世話。というかマギ仮面て何よ?さ、他人の振りなさい!」スポン
恭介「あれは夢じゃなかったんだ……さっきの黒いのも貴方が倒したんですよね?」
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:17:41.07 gzgZMxUuO
そう言えばオクタヴィア喋れないんだったなww
402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:17:43.02 a7IwaFIB0
ナイショだよ!
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:20:59.17 vRL2bZ060
さやか「そっ!そうとも!私が全て解決した!!」
杏子「なんか声色かわってね?」ボソッ
まどか「さやかちゃん器用ー」ボソッ
恭介「さやかは!?さやかは無事なんですか!?」
さやか「もちろんだ!彼女は今別の場所で救出されている!」
恭介「よかった……ありがとうございます!!僕の大切な人なんです!!」
さやか「……そ、それは良かった。では!」タタッ
恭介「ま、待ってください!!せめて名前を!!」ガシッ
さやか「えっ!?ちょ……離してっ」
杏子「あ、素の声」
恭介「あ、あれ……貴方もしかして……」
さやか「やば……その!わ、私は!!」
恭介「女性の方ですか?」
さやか「……は?」
恭介「ご、ごめんなさい!僕ずっと貴女の事、男だって思ってて……憧れてて……」
404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:21:30.71 H1fntX3+O
ふりふりの衣装を着て知り合いに見つかる
うん死ぬるわ
405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:23:33.99 ehNmzhUL0
ほす
406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:24:40.67 vRL2bZ060
さやか「い、いや……やっぱりそうだよね、あたし女には見えないよね……あはは」シュン
恭介「ごめんなさい!そうじゃないんです!その、あんまりかっこいいから僕が勝手に男だと……」
さやか「……幻滅したでしょ?こんな男女みたいなのが、憧れの人で……」
恭介「まさか!男女で何がいけないんですか!」
さやか「えっ……?」
恭介「かっこいい女の人だって素敵です。幻滅なんてするはずがありません!」
さやか「……ありがとう、君のお蔭で私はこの後も戦える。では」タッ
恭介「あ!名前!!」
さやか「私はマギ仮面!この世の悪と戦う者!縁があればまた会おう!はっはっはっ」タッタッタッ
まどか「いっちゃった……」
杏子「なんだよ、マギ仮面て」ポカーン
ほむら「さやか……やっぱり貴女は馬鹿だわ」ジトッ
さやか「おーい、皆ー!」ヒョコ・・・タッタッタッ
恭介「さやか!無事だったんだね!?」
さやか「うん、なんだかよくわかんないけど仮面の人に助けられちゃってさ、あはは」
407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:28:52.88 vRL2bZ060
夕方・学校
仁美『本日の文化祭は終了致しました。ホールにて多少の計器トラブルはありましたが無事……』
QB「あの後、文化祭を続けられて良かったね、皆」
ほむら「さやかが壊れたホールも怪我人も全て直したもの」
マミ「佐倉さんも無事だったし、本当に良かったっ」ギュウゥ
杏子「おいおい、抱きつくなって」アセアセ
まどか「ほむらちゃん、ほんとにありがとう、来てくれて」
ほむら「感謝なら、杏子に。私をここまで連れてきてくれたの」
杏子「ダメ元で声かけたら、協力してくれるってんだ。当然連れて行くさ」
マミ「暁美さん、貴女やっと一緒に戦ってくれたわね。佐倉さんの事も名前で……」ホロリ
ほむら「貴女達を見ていたら、少しおかしくなったみたいです。私」フフッ
QB「おかしく、か。今まで散々ツンケンしてた方がおかしかったんじゃないかい?ほむら」
ほむら「それについては謝るわ。ごめんなさい、皆」
杏子「その言葉、特に仲悪かったさやかに……て、あいつどこいった?」
マミ「……上条君と一緒なんじゃないかしら?皆、先に私の家に行きましょうね」ニコッ
408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:33:31.82 vRL2bZ060
屋上
仁美「……さやかさん、いらしたのですね」ガチャ
さやか「うん、話があるからね。仁美」
仁美「結論を聞かせて頂けるのですか?」
さやか「そっ……あたしは恭介が好き。仁美に負けないくらい、大好き」
さやか「だから、正々堂々勝負!受けて立つよ、仁美!これから同時に告白して……」
仁美「それでこそ!私の大好きなさやかさんですわっ!!」バッ
さやか「ちょ……だ、抱きつかないでよ、今から恭介来るんでしょ?あらぬ勘違いを……」
仁美「上条君?彼ならもう帰りましたよ?」
さやか「は……?え、だってあんた告白するって……」
仁美「ええ、もう終わりましたわよ。私の大好きなさやかさん?」
さやか「な、なんじゃそりゃー!?仁美!あたしはそんな趣味ないって!!」
仁美「何を勘違いされているのですか、私は上条君をお慕いしています。正々堂々奪い合いはこれから」
さやか「正々堂々奪い合いって……あんたまさか、それする為にあんなこと言ったの!?」
仁美「うふふ、どうでしょう?さやかさん、私負けませんからね」ニコッ
409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:42:13.15 Ija/bsFO0
ho
410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:43:30.20 vRL2bZ060
マミの部屋
さやか「ふいー……酷い目にあったもんだ」ガチャ
杏子「そりゃこっちの台詞だっての」
マミ「美樹さん、お帰りなさい!どうだった?楽しめた?」ニコニコ
まどか「さやかちゃん、ほんとに戻ってきてくれてよかったよぉ!」グスグス
ほむら「酷いのは貴女のネーミングセンスよ、さやか」
QB「遂に五つのソウルジェムが揃ったのに、今一まとまりがないなあ、君たちは」
マミ「じゃあ、まずは暁美さんが仲間になった記念パーティーよ!はい、ケーキ配って」
ほむら「!……ケーキ!」ピクッ
まどか「わー、おいしそうっ」
杏子「なんだなんだ、随分豪華じゃねーか、うまそっ」
さやか「マミさーん、さやかちゃんの復活パーティーはー?」
QB「パーティーも良いけど、少し話をしよう。食べながらで良いからさ。君について教えてよ、ほむら」
ほむら「……!」モグ・・・
QB「君は魔法界の人間だよね?それが何故この世界にいるのか、何者なのか、話してほしいんだ」
411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:46:08.56 a7IwaFIB0
うむ、そろそろ大詰めか
412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:47:47.24 vRL2bZ060
ほむら「そうね、話をしましょう。インキュベーター」
まどか「い、いんきゅ……?」
QB「僕の本名だよ、まどか。正確に言うと魔法生物学的な分類名さ」
さやか「キュゥべぇ!あんたそんな名前だったの?」
杏子「いん、きゅーべー、たー、でキュゥべぇか」
マミ「カッコいいわ!!なんでそんな素敵な名前を隠してたの!?」キラキラ
QB「なんだかインベーダーみたいで聞こえが悪いからね。君達に警戒心を持たれても困るし」
マミ「そうかしら、とってもカッコかわいいわよ?インキュベーター!」
QB「やめてよ、その呼び方。改めて呼ばれると、我ながらホントに侵略しに来た敵みたいだ」
ほむら「では、キュゥべぇと呼ぶわ。まず貴方、魔法界の姫マギカは知っているわね」
QB「もちろんだよ!会ったことはないけど……」
ほむら「でしょうね、私と貴方は魔法界では会っていないもの」
QB「ええ!?ということは君は偽物じゃなくて……」
ほむら「いえ、偽物よ。というよりマギカの影武者と言ったほうが正確かしら」
マミ「お姫様の影武者……?」
413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:56:07.56 Uj7xsN+Y0
しえ
414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/01 23:57:33.06 KtNDXf3i0
頑張れ>>1
415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/02 00:03:09.98 1/ZjsPaz0
ほむら「王族ともなると敵が多く、本物の代わりに近しい魔力の素養を持つ影武者が必要なんです」
ほむら「そこで選ばれたのが魔法界で孤児だった私。マギカと同じ教育、生活を得たわ」
ほむら「でも扱いは所詮影武者。孤児上がりの私に王族の面々は冷たかった」
ほむら「その中で一人だけ、マギカだけは私を家族と言ってくれた……嬉しかったわ」
さやか「うわーなんか昼メロみたいな世界……魔法界ってもっとファンシーじゃないの?」
QB「実際、この世界と大して変わりない。人なんてほぼ一緒さ、見ればわかるよね?」
さやか「夢こわれるなー、全く」
ほむら「その生活も長くは続かなかった。ソウルジェムが見滝原に飛んで行ってしまったから……」
ほむら「王宮にあった二つのソウルジェムはマギカが引きとめたものの、魔女は復活してしまった」
QB「復活……?魔女は発生するものじゃないのかい?」
ほむら「……かつて大いなる魔女クリームヒルデが魔法界を襲った時、それに立ち向かった存在」
ほむら「たった一つ、白のソウルジェムを持つ魔法少女マギカ。最初の魔法少女よ」
ほむら「一方、クリームヒルデは手下に三体の強力な魔女を連れていた」
ほむら「クリームヒルデを封じることに全ての魔力をつぎ込んだ初代マギカは、その三体も倒しきれず封印した」
ほむら「ソウルジェムを五つに割り、赤青黄それぞれに三体の魔女を封じる結界を作らせたの」
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/02 00:05:19.85 Ija/bsFO0
話も面白いが、足掛け3日もノンストップ書き続ける奴は初めて見たぜ
頑張れ
417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/02 00:07:28.04 1/ZjsPaz0
QB「つまり、その三つが結界を作れなくなり、三体が復活したんだね」
ほむら「そういうことよ。残り二つはクリームヒルデを魔力から遮断する為の結界を作り」
ほむら「その上に、王宮が建設された。そして代々マギカという名が受け継がれている」
ほむら「これが、魔法界の魔女に関する歴史の全て」
マミ「初代マギカはそのクリームヒルデという魔女を倒せなかったの?」
ほむら「命を懸けても、魔力を奪い封じるのが限界だったようです」
まどか「命をかけてって……死んじゃったの?その人?」
ほむら「っ……わからない、行方不明になったとだけ文献に残っていたわ」
マミ「そんな強力な魔女が現れたらどうしたら……」
ほむら「それを阻止する為に魔女と戦わなければなりません。魔女の目的はクリームヒルデの復活」
ほむら「魔力を遮断する結界が無くなった今、魔女はクリームヒルデに魔力を捧げられる」
ほむら「ただ、クリームヒルデを覚醒させるには魔法界中のエネルギーでも足りなかった」
QB「そこでこの世界に目がつけられたという訳か」
ほむら「ええ、マギカと私は魔女と戦ったけれど、その三体を止める事は出来なかった」
ほむら「この世界に魔女が来る事を許してしまった。ごめんなさい」
418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/02 00:12:29.92 1/ZjsPaz0
まどか「そんな!ほむらちゃんのせいじゃないよっ」
マミ「そうよ、貴女は全力で戦ったんでしょう?」
ほむら「……いえ、私は逃げました。失う恐怖に負けて戦えなくなってしまった」
ほむら「そんな私を見かねて、マギカは私をこの世界に逃がしてくれた」
ほむら「でもそれは、私がマギカを見捨てたのと同じ事。ずっと一緒に戦ってくれたマギカを……」ギリッ
さやか「そういうことだったんだ……」
ほむら「もう二度とあんな思いはしたくない。だから私は一人で戦う事に決めたの」
杏子「でも、何もそこまで徹底しなくたっていいじゃねーか」
ほむら「仲間になれば、また同じ事が繰り返されるかもしれない。それが堪らなく怖い……」
ほむら「それに仲良くなってしまったら……」
杏子「たら、何だ?」
ほむら「魔法界への思いが鈍ってしまう……私はこの世界にいても良いんだって、そう思ってしまう……」
ほむら「そんな自分が……許せないの……甘い夢に甘えて、また逃げようとする自分が……」
まどか「……ほむらちゃん……かわいそうだよぉっ!!」ギュウゥゥッ
ほむら「!?……まどか」
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12/04/02 00:16:38.67 Q52+weUi0
しえん
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12/04/02 00:17:40.60 1/ZjsPaz0
まどか「ずっと一人で戦って、辛かったよね、痛かったよね……!?」ギュウウ
ほむら「……ええ、辛かった。痛かった。でもね、自分で選んだ道だから苦心するのは当然なの」
さやか「そんなあんたが、今じゃ仲間になってくれた」
ほむら「それは貴女のせい、とでも言えば良いのかしらね。さやか」フッ
さやか「え?あ、あたし?」
ほむら「低い可能性にも関わらず、貴女を救おうとする皆の強さ。可能性を覆し、貴女を救いだ出したその強さ」
ほむら「それを見ていたらね、甘えじゃなく、賭けてみたくなったのよ。夢に」
さやか「な、なんか恥ずかしいね、そこまで言われるとさあ」
ほむら「それだけじゃないわ。貴女達は力を合わせて、今まで誰にも出来なかったことをやった」
ほむら「三体の魔女の内、二体を倒したのだから……!」
マミ「もしかして、今回の魔女は封印されていた魔女だったの?」
ほむら「ええ、さやかに取り憑いたのはオクタヴィア。青のジェムに封印されていた魔女」
ほむら「そして前回私が倒した魔女がシャルロッテ。黄色のジェムに封印されていた魔女よ」
さやか「確かに、どっちも今までのに比べて手強さが段違いだった……」
ほむら「それでも貴女達は倒した。協力することが貴女達の強さ。それは初代マギカにも出来なかった事よ」
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12/04/02 00:20:20.61 w2gRue0IO
孤児を魔法生物に改造するとか結構鬼畜だな
422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/02 00:21:38.04 /Gl10sge0
朝まで残ってたらそれはとっても嬉しいなって
423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/04/02 00:22:00.97 1/ZjsPaz0
まどか「あ、そういえばその魔女たち、わたしを毎回おひめさまと間違えたんだけど……」
ほむら「それはそうよ、貴女、マギカにそっくりだもの。私も初めて会った時驚いたわ」
さやか「それでみょーにまどかに馴れ馴れしかった訳だ。このさやかちゃんを差し置いてっ」
ほむら「……そう、かもね。それに、まどかのソウルジェムは、元々マギカの物」
まどか「うぇ!?わたしのソウルジェムが!?」
ほむら「残った二つのジェムでマギカと私は変身し、戦ってきた」
ほむら「恐らく、魔女に完全に負ける前に、マギカはジェムをこの世界に飛ばしたのね」
QB「それを追いかけて僕がこの世界にやってきた。そしてそれがまどかに渡された……」
マミ「奇しくも姫の面影を鹿目さんに……これは運命よ!そうに違いないわ!!」
杏子「うんめーって、単に他人の空似じゃねーの?」
マミ「いえ!これはきっと運命!鹿目さんだけじゃない!」
マミ「私達は円環の理に導かれて約束の地ミタキハラに集った、伝説の戦士の再来なのよっ!!」キラキラ
杏子「何だ、円環の理て」ビシッ
ほむら「……マミさん、こんな人だったかしら、まどか?」ジトッ
まどか「うんっ、ほんとはとっても可愛い人なんだよ、マミさんって」