12/02/01 22:37:13.25 /W0d89g20
<リビング>
同僚「こ、こんなに美味い紅茶を飲んだのは初めてですよ……すげぇ」
OL「わ、私も……」
メイド「ありがとうございます」
同僚「まったく、お前にはもったいないメイドさんだな、おい」
主人「ハハハ、まったくだよ」
主人「彼女に家のことは全て任せてあるから、俺は仕事に集中できるのさ」
同僚「そうか、だからお前は仕事ができるんだな」
同僚「俺もメイドさん雇えば仕事できるようになるかな~……なーんてな」
同僚(たしかに彼女を恋愛対象としては見られないな……)
同僚(なんというか、下心アリで彼女と接すること自体に罪悪感を覚えそうだ)
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:38:48.98 /W0d89g20
しばらくすると、すっかり四人は打ち解けていた。
OL「へぇ~……ご両親同士がお付き合いがあって、知り合ったんだ」
メイド「えぇ、この方の一人暮らしの世話をするように、と」
ウソである。
そしてメイドは対外的には主人を主人として扱わない。
主人が自分のことを、あくまで「住み込みで家事をする人」と紹介しているのを
知っているからだ。
このため、「主人」ではなく「この方」「あの方」などと呼ぶことになる。
同僚「やっぱり、家事の修業みたいなのをしたわけかい?」
メイド「ええ、数年間」
同僚「だよなぁ~。さっき食べた料理もプロ級の腕だったもん、すごいよ」
メイド「もったいないお言葉ですわ」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:40:40.43 XVfstMiQ0
おもしろい
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:40:59.83 /W0d89g20
やがて、二人は帰っていった。
メイド「楽しい方たちでしたね」
主人「ああ。仕事は退屈だが、俺も彼らといるのは楽しいよ」
主人「しかし……君は退屈だっただろう。日曜日は、いつも一日中殺し合ってるからな」
メイド「いえ、私も楽しかったですわ」
メイド「またいつでもお訪ね下さるよう、お伝え下さい」
主人「ありがとう」
主人「しかし、ウソをつくってのは面倒だな」
メイド「仕方ありませんわ。私たちの本当のことを話してしまえば」
メイド「あの方たちがショックを受けることは間違いありません」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:44:34.88 XVfstMiQ0
ほ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:45:21.23 /W0d89g20
~ 回想 ~
主人は平凡な家庭に生まれた。
両親はもちろん平凡であり、当然主人も平凡であると思われた。
しかし、主人は強かった。
他の人間に比べ、あまりにも強すぎた。
猛獣よりも強く、毒も通じず、おそらく銃弾もある程度は耐えられるだろう。
もしその気になれば、オリンピックの全種目で金メダルを取ることも
たやすいほどの身体能力。
だが、主人は自制した。
主人(俺の存在は……社会を壊す)
主人(だから、力を誇示してはならない……)
本能的に、こう自覚していたからだ。
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:47:14.85 /W0d89g20
このため、彼はそのあり余る力を発揮することなく生きてきた。
発揮するのはせいぜい、
飛び込み自殺をしたサラリーマンを助けた時のような場面くらいだった。
もちろん、これではフラストレーションが溜まるに決まっている。
主人(戦いたい……)
主人(戦いたい……)
主人(戦いたい!)
ならば格闘技でもやればいい、と思うかもしれないが、彼はこれも自制した。
なぜなら彼は、自分の実力は他の選手全員を相手にしても楽勝してしまうほどだと
分かっていたからだ。
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:49:59.92 /W0d89g20
そんなある日、主人は一人の女性と道ばたで出会った。
電流が走った。
すぐにお互いは理解した。
彼(彼女)も、自分と同じような人生を歩んできた者なのだと。
主人「あの……」
主人「初対面の人にこんなこというのは、大変非常識かもしれないが……」
主人「今から俺を殺すつもりで……いや、俺を殺すために俺と戦ってくれないか?」
メイド「………」
メイド「あなたを……」
メイド「冥土にお送りいたします」
主人「かかって来い」
二人は殺し合った。
決着はつかなかった。
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:51:09.78 /W0d89g20
主人「君は素晴らしい」
主人「一緒に……メイドとして暮らしてくれないか。そうすれば毎日戦える」
主人「どちらかが死ぬまで……」
メイド「喜んで」
メイド「ようやく私はお仕えするべきご主人様を見つけたようです」
メイド「必ずや、ご期待に応えてみせましょう」
二人は抱き合った。
いや、サバ折りをやり合った。
ギュウウゥゥゥ……
主人(俺とほぼ互角のパワー……! ああ、やっと俺はパートナーにめぐり会えた)
メイド(一瞬でも気を抜けば、私の背骨はたちまち砕けるでしょう。素晴らしい力……)
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:51:11.84 QtZIf+JE0
以下好きなカップ麺語ってけ
おれ、もうVIPも卒業だわ。
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:53:43.55 /W0d89g20
しかし、二人が本気でやり合えばすぐに通報されるに決まっている。
巻き添えを出してしまう恐れもある。
なので、まず主人は競馬で儲けて、二人の戦闘に耐えられる家を建てることにした。
「強さ」のパラメータの一つである観察力が存分に発揮された。
主人(天候、気温、湿度、地面、観客の出す騒音、レースの距離……)
主人(馬の骨格、筋肉、呼吸、スタミナ、気性、体調……)
主人(騎手の身長、体重、技量、モチベーション……)
主人(これら全てが、どの馬がどういう順位でゴールするか教えてくれる)
主人は万馬券を連発し、あっという間に大金を儲けた。
ただし、今後二度と競馬を始めとしたギャンブルはしないと誓った。
主人の「自分の力は社会を壊す」という理念に反する行為だったためだ。
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:54:41.96 1NOGLDKIO
面白いつまらないの前に読みづらい
激しく読みづらい
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:54:47.95 Y2YIp6/U0
>>66
上から目っ線のてんこ盛り
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:55:48.50 yTags96/O
しえ
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:56:01.84 /W0d89g20
主人が家を建てる際に業者につけた条件は、三つ。
・とにかく頑丈なこと。
・音が絶対に外に漏れないこと。
・なおかつ外見は普通の家であること。
こうして出来あがったのが今の家である。
おそらくどんな災害、いや核爆発にすら耐えるかもしれない。
もっともこのくらいの家でなければ、二人の戦闘にはとても耐えられない。
二人は喜び合った。
主人「さあ、今日からは思う存分戦おう!」
メイド「よろしくお願いします、ご主人様」
彼らの戦いのルールは、これまた三つ。
・全力を尽くすこと。
・互いのおもてなしには、誠意をもって応えること。
・出来る限り規則正しい生活をすること。
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:56:42.38 o7urfDSBO
>>1見てるぞ
批判してる奴は黙れ
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:56:46.14 ydt6eZaD0
こんにちは
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:57:07.44 /W0d89g20
~ 現代 ~
<リビング>
主人「君と出会えたことは、本当に幸運だった」
メイド「私もですわ」
メイド「私の人生においての夢は二つございます」
メイド「一つは、ご主人様のような方と出会うこと。これはすでに叶いました」
メイド「そしてもう一つは、この手でご主人様を冥土に送ることでございます」
主人「ぜひとも叶えてもらいたいね」
主人「もっとも俺は死ぬのが死ぬほど嫌いだから、そう簡単にはいかない」
主人「さて、昔話もこれくらいにして、そろそろやろうか」
メイド「かしこまりました」
主人はゴルフクラブを、メイドは包丁を手に取った。
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:59:10.87 /W0d89g20
同僚とOLは、主人の家にちょくちょく遊びに来るようになった。
OL「いつも食べさせてもらってばかりだから、今日は私が料理を作ってきたの」パカッ
同僚「メイドさんの腕にはとてもかなわないだろうけどな」
OL「なによー」
メイド「いえ、とても美味しいですわ」モグッ
主人「これはホントに美味いよ。OLには才能がある」パクパク
同僚「うん……まぁまぁかな」モグモグ
主人「よーし、じゃあ俺もみんなにコーヒーでも淹れようかな」
同僚「お前、コーヒーとか淹れるんだ」
OL「へぇ~楽しみだわ」
主人とメイドは、二人を心から歓迎していた。
彼らが来ると殺し合いの時間は当然減ってしまうのだが、その分内容は濃密になった。
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:59:14.61 9SfFfWOs0
>>80
いいよ!胸にかけて!胸に!
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:59:26.56 Fd5cRX120
ほのかな西尾臭
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 22:59:58.20 83+yb/m70
おもしれぇもっとやれ
88: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/02/01 23:00:48.10 XKUonRHg0
淡々とした語りがプロフェッショナルっぽい
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:01:34.13 1NOGLDKIO
批判してる奴はwwwwwww黙れwwwwwwww
だwwwwwwwまwwwwwwwれwwwwwwwうぇっwwwwwww
かっこつけようとしてんのかんしんないけど意味のわからない言い回し多過ぎ
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:01:35.80 yTags96/O
>>81
何か割と面倒なBOTが流行り出したらしい
まあ>>1もスルーしてるし気にしなくてよくね?
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:01:36.53 Ia7sEzMS0
この流れなら言える
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:01:49.09 14oIxae10
いいね
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:02:50.38 /W0d89g20
<電車内>
同僚たちが家を訪ねるようになって、しばらくしてのことだった。
主人は少し遠い取引先のところから、電車で帰社する途中だった。
ヒマなので、携帯電話でテレビのニュースを見る。
ニュース『現場から中継でお伝えいたします』
ニュース『先ほど、反体制グループ“熱湯弁慶”がビルに立てこもり~』
主人(熱湯弁慶……)
主人(たしか日本のトップに立つべきは我々ネット住民であるべき、とかなんとか)
主人(訳の分からん思想を掲げてる連中だったか……)
主人(インターネット上でギャーギャーわめいてるだけの集団と記憶してたが)
主人(ビルに立てこもるとは、大層なことをしたもんだな)
主人(そんな行動力があるなら、普通に政治活動しろって─ん?)
主人(このビル……俺の会社じゃないか!)
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:05:03.20 /W0d89g20
ニュースで事件の概要は分かった。
事件は主人が会社にいない昼休み直後に発生した。
銃などで武装した熱湯弁慶が、突然集団で押し寄せ、瞬く間に会社ビル内を占拠。
会社に残っていた者全員がビルの最上階に集められ、人質になっている。
主人(もし俺がいれば、この程度の奴らの襲撃は防げたかもしれないが……)
主人(今からじゃどうしようもないな……。あれだけ機動隊がいるし)
主人(ビルを囲んでいる警察の手腕に期待するしかないか……)
95: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
12/02/01 23:05:36.70 A3s0h2/r0
ほう
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:07:38.14 gIBY6LHv0
熱くなれよ!
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:07:41.75 Y2YIp6/U0
>>87
ソレ!ソレ!ソレ!(にゃお)
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:08:10.39 /W0d89g20
<会社 最上階>
最上階は主に会議や行事用の大きな部屋になっている。
30名近い人質たちにマシンガンの銃口を向ける『熱湯弁慶』のリーダー。
そして、もう一人。
リーダー「こうしてあっという間にこのビルを制圧できたのも」
リーダー「君の指導と、調達してくれた武器のおかげだよ。ありがとう」
テロリスト「なぁに、熱湯弁慶の統率力と戦闘力が優れていただけのことだ」
リーダー「そう、ぼくたちは生まれ変わったんだ!」
リーダー「ネットの世界から羽ばたき、この国を支配下に置くんだ!」
リーダー「フハハハハッ!」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:08:50.01 /W0d89g20
人質の中には課長、同僚、OLもいた。
課長「あ、あわわ……」
同僚(くそぉ、なんなんだよこいつら……突然乗り込んできやがって)
同僚(あのバカ笑いしてる奴はともかく、もう一人の奴はただもんじゃない)
同僚(目の前にライオンでもいるかのような緊張感だぜ……)
OL(だれか、助けて……)ガタガタ
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:11:35.50 KBxnp2QN0
こういうの好きです
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:12:00.86 /W0d89g20
テロリスト「外に、警官や野次馬がだいぶ集まってきたようだ」
テロリスト「そろそろ主張や要求などを突きつけてはどうだ?」
リーダー「よ、よしっ! スピーカーを貸してくれっ!」
リーダーは窓を開け、スピーカーを使って叫ぶ。
リーダー「聞け、愚民どもっ!」
リーダー「我々の要求は、国会議事堂をぼくたち“熱湯弁慶”に明け渡すことだ!」
リーダー「今後、この国の政治はぼくらネットエリートが行う!」
リーダー「要求を飲まなければ、ここにいる人質がどんどん死ぬことになるよ!」
リーダー「フハハハハッ!」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:13:29.46 /W0d89g20
同僚(またバカ笑いしやがって……。てか、ネットエリートってなんだよ)
同僚(こんなバカげた要求、通るわけがねえ)
同僚(くそっ、死にたくない……)
OL「怖いよ……」ガタガタ
同僚「大丈夫だ、俺がついてる」ギュッ
OL「うん……」ギュッ
同僚はOLをそっと抱き寄せた。
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:15:02.80 3nQpMFtx0
主人が助けに行く
↓
負傷入院
↓
命の危機
↓
メイドがお見舞いに来る
↓
数ヵ月後退院
↓
また殺しあう
104: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】
12/02/01 23:16:22.41 J9TyktaY0
おもしろい
もっとやれ
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:16:36.98 /W0d89g20
<電車内>
主人の携帯電話からも、リーダーのバカげた要求を見ることができた。
しかし、主人が注目したのはリーダーではなく、その奥に映るもう一人の人物。
主人はすぐに分かった。
主人(こいつが、黒幕だ!)
主人(こいつが熱湯弁慶に武器と戦い方を与え、こんな事件を起こしたんだ!)
主人(そしてこいつは……おそらくは俺と同類!)
主人(おそろしく強い……。その上、殺しを日常にしている人種だ)
主人(こういうテロ活動をしょっちゅう実行してきたに違いない……)ハッ
テレビ『世界的に暗躍しているテロリストが、日本に潜伏したという情報が~』
主人(もしや、あの時のニュースのテロリストが、あいつか!?)
主人(俺と同類だとすれば、警察では歯が立たん! 俺が行かなくては!)
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:20:14.21 /W0d89g20
主人は電車内の通話可能なエリアに移動し、家に電話をかけた。
主人「もしもし、俺だ」
メイド『ご主人様、どうされましたか?』
主人「俺の会社がテロ集団に乗っ取られた。おそらく同僚たちも人質にされた」
主人「俺は今電車にいて、あと30分ほどで会社の最寄り駅に到着する」
主人「そしたら、会社に乗り込むつもりだ」
主人「しかし、相手の中に俺たちと同類……がいる」
主人「もしかしたら、俺は死ぬかもしれない」
主人「俺が死んだら、自動的にその家と俺の資産は君のものになるようになっている」
主人「後は任せたよ」
メイド『かしこまりました』
主人「君になら安心して任せられるよ」ピッ
意外なことに、主人の心の中にあったのは強敵と戦える喜びではなかった。
同類として、己の強大な力を悪用する黒幕(テロリスト)に対する怒りだった。
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:23:46.87 fZNSsBNh0
見つけた小説にはとりあえず文章が稚拙だなって言うことにしてる
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:24:13.78 /W0d89g20
<会社 最寄駅>
主人が電車から降りると、駅周辺は騒然としていた。
なにしろ近くで本格的な立てこもり事件が起こっている最中なのだ。
主人(あのテロリストに思想なんてものはない)
主人(ただ戦闘とスリルを求めているだけ……)
主人(きっと今までも世界中のテロ組織に身を置き、助力し)
主人(戦闘と殺戮を行い、飽きたら別の国へ……というのを繰り返してたんだろう)
主人(熱湯弁慶は、奴にとってはただの道具に過ぎない)
主人(あの単純そうなリーダーに武器を与えて、そそのかしたんだろう)
主人(俺の会社を狙ったのも理由なんかない)
主人(熱湯弁慶の規模でも制圧可能な小さなビルを、適当に選んだだけだろう)
主人(同僚、OL、課長……みんな。必ず俺が救い出してやる)
「ご主人様」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:24:15.97 nqEzY2zB0
自分、見抜き良いスか?
ありがとう
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:26:02.19 RzLRhqy60
見てるので
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:26:17.74 XVfstMiQ0
楽しんでるよ
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:26:50.82 /W0d89g20
主人「!」
主人の前には、家にいるはずのメイドがいた。
主人「どうして君がここに……!」
主人「まさか俺を助けに─!?」
メイド「勘違いなさらないで下さい」
メイド「ご主人様を冥土に送ることができるのは、この地球上で私のみ」
メイド「私はご主人様の力量を疑ったことは一度もありません」
メイド「私がこうして参ったのは、ご主人様のご友人方のためです」
メイド「同僚様とOL様も、人質にされているのでしょう?」
メイド「ご主人様のご友人は、私にとっても友人です」
メイド「あの方々が危機とあらば、動かないわけには参りません」
主人「なるほど、君らしい理由だ」
主人「じゃあ行こうか」ザッ
メイド「かしこまりました」スッ
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:28:07.94 rHmv6wXa0
支援
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:28:54.45 /W0d89g20
<会社周辺>
機動隊が熱湯弁慶の説得に当たるが、リーダーはまるで聞く耳を持たない。
リーダー「国会議事堂はまだぼくらのものにならないのかい!?」
リーダー「早くしないと人質殺して、死体をポイッと窓から投げちゃうよ!?」
リーダー「ぼくらは生まれ変わったんだ!」
リーダー「ネットと現実を支配する、ダブル王者になるんだ!」
リーダー「人殺しぐらい、なんてことないんだ! フハハハハッ!」
~
隊長「……参ったな。まるで話が通じんよ」
隊員A「えぇ、このままじゃ本当にやりかねません」
隊長「かといって奴ら、ああ見えてかなりの重装備な上、統率もとれている」
隊員A「うかつに突入はできませんね……」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:30:47.16 /W0d89g20
隊員B「あ、あの……」
隊長「どうした?」
隊員B「変な二人組がこっちに歩いてきてるんです」
隊長「変な二人組?」
隊員B「スーツ姿のサラリーマンと……メイドなんですが」
隊長「な、なんだそりゃ?」
ザッ
主人「皆さん、すいません。ここから先は俺たちに任せて下さい」
メイド「私とこの方で、立てこもり犯を退治いたします」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:33:30.51 /W0d89g20
機動隊長は二人を見た瞬間、寒気を覚えた。
主人とメイドは自分たちよりも遥か上位にあると本能的に察した。
とはいえ、一般市民に事件解決を委ねるわけにはいかない。
隊長「冗談はよしてくれ! 君たちになにができる!?」
主人「これくらいのことはできます」
主人は機動隊の一人から盾を奪うと─
グシャンッ!
力む表情すらせず腕力だけで丸めてみせた。
隊長(私は夢でも見ているのか……?)
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:34:20.94 pcEMzGWA0
追いつき支援
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:35:29.24 /W0d89g20
主人「おっと失礼」
主人「器物破損で捕まりたくないからな。すぐ直してくれ」
メイド「かしこまりました」
メイドはグシャグシャに丸まった盾をこれまた腕力で引き伸ばし、
形を整え、元通りに修復してみせた。
機動隊員たちは言葉を失ってしまった。
主人「ビルの中にも一人、これくらいのことができる人間がいます」
主人「他の人間はともかく、そいつは俺たちでなきゃ倒せないでしょう」
主人「行こう」ザッ
メイド「かしこまりました」スッ
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:37:35.45 /W0d89g20
歩きながらの作戦会議。
主人「裏口から侵入しよう。俺の会社のビルは七階……」
主人「一階につき30秒でカタをつければ、3分で最上階にたどり着く」
メイド「もし侵入を最上階に察知された場合、人質の方々は大丈夫でしょうか?」
主人「それは大丈夫だ。ただしテロリストが俺の考えているような奴であれば─」
主人「一人死ぬことになる」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:42:01.58 /W0d89g20
<会社 裏口前>
主人「武器はいらないのかい?」
メイド「はい。私は武器や道具を用いない方が、戦いやすいので」
主人「ほぉ、つまりいつもは手加減をしてくれてたのか」
メイド「いえ、そうではありません」
メイド「ご主人様ほどの相手に切り札(素手)は見せたくありませんでしたので」
メイド「確実にご主人様を冥土に送れる、と思った時に素手で攻撃しようと……」
主人「まあ俺も似たようなものだ。素手で戦う方がやりやすい」
主人「家での戦いで道具を使うのも、君と同じような理由だ」
主人「さて、おしゃべりはここまでだ」
主人「入ろう」
メイド「はい」バキンッ
鍵のかかったドアを強引にこじ開け、二人は中に突入した。
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:42:48.08 Xoxe14Sp0
私怨
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:45:51.52 /W0d89g20
<会社 一階>
中にいた熱湯弁慶の武装兵たちは面食らった。
突然、外からサラリーマンとメイドのコンビが侵入してきたのだから。
熱湯兵A(な、なんだっ!?)
熱湯兵B(ここの社員か!? ……とメイド!?)
彼らはテロリストから「誰か入ってきたらかまわず撃て」と命じられている。
テロリストからいわれた通り、マシンガンを構える。
─が、すでに二人の兵の意識は体から抜け落ちていた。
二人の突きで、一瞬にして昏倒させられてしまったのだ。
主人「あと数人いるな。撃たれる前に、倒そう」
メイド「はい」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:46:50.85 /W0d89g20
<会社 二階>
一階の兵を全滅させた二人は、二階に上がった。
熱湯兵C「な、なんだ、こいつら─」
すでにメイドは兵Cの後ろに回っていた。
そしてチョークスリーパーをかける。
兵Cも必死に逃れようとするが、無駄な努力だった。
熱湯兵C(な、なんだこの女の力は……ビ、ビクとも……し、ねぇ……)ガクッ
メイド「ご安心を。ご主人様以外を冥土送りにするつもりはありませんので」スッ
二階の兵が全滅するのも時間の問題だった。
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:46:52.89 nqEzY2zB0
>>45
自分、見抜き良いスか?
>>101
おはよう
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:48:36.54 yTags96/O
しえ
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:48:39.14 t+njn4t80
ワクワクする
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:48:41.29 2so01j+A0
兵C…兵士ー……エフッエフッ
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:49:37.49 XVfstMiQ0
なんか胸がざわざわするな
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:50:40.39 /W0d89g20
<会社 最上階>
主人とメイドはほとんど無音で熱湯弁慶を退治していたが、
テロリストだけは侵入者の気配を察知していた。
そして、極上の来客であると理解していた。
テロリスト(凄まじい強者が二人、この階に迫っている……!)
テロリスト(すごい……すごいぞ!)
テロリスト(私が標的にこのビルを選んだ理由は、二つ)
テロリスト(一つは小さい組織である熱湯弁慶でも、制圧可能な大きさだからだ)
テロリスト(もう一つは、このビルを襲えば最上級の獲物に会えると予感したからだ)
テロリスト(私の予感は正しかった!)
リーダー「どうした? 同志よ」
テロリスト「侵入者だ……それも極上のな」
リーダー「な、なんだってっ!?」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:50:43.02 YiludhM80
すげえきつかったゾ
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:52:45.04 DTsub+pf0
支援
大好き
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:52:47.79 +NmNyPaw0
>>64
こんにちは
ありがとう
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:52:52.56 /W0d89g20
同僚(警察が突入してきたのか!? ─のわりに、それっぽい物音はしないが……)
OL(私たち助かるの!? それとも死ぬの!?)
リーダー「国会をぼくたちに明け渡さず、突入してくるとは! 警察めえっ!」
リーダー「こ、殺すっ! 人質殺してやるぅっ!」ジャキッ
テロリスト「待ちたまえ。彼らはこれから始まるショーの生き証人となる」
テロリスト「この私が強力な侵入者二名を仕留めるという究極のショーのね」
テロリスト「殺すことは許さん」
リーダー「なんだと!? なにがショーだ! ふざけるなよ、どういうつもりだっ!」
テロリスト「思い上がるなよ、熱湯弁慶」
テロリスト「キサマらなど、私がスリルと戦闘を楽しむための道具にすぎんのだ」
リーダー「なんだとぉっ!?」
リーダー「君がぼくたちなら日本のトップに立てるというから、ぼくらは─」
シュバッ!
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:55:28.24 /W0d89g20
ゴロン…
リーダーは、手刀で首をハネられた。
テロリスト「バカが……」
テロリスト「ビルに立てこもったくらいで国を獲れるなら、だれも苦労はしない」
課長「うわぁぁぁっ!」
社員A「ひぃぃぃぃっ!」
社員B「首が、首がっ!」
同僚(おいおいマジかよ、仲間を殺しやがった! どーなってんだ、これは)
同僚(しかも今、チョップでやったよな!? んなことできるのかよ!)
OL「やだ……もういやだぁ……!」
同僚「!」
同僚「大丈夫だ、俺が守ってやる……! もう、なにも見るな!」ギュッ
OL「う、うん……」
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:57:32.88 /W0d89g20
<会社 六階>
メイド「少々眠っていただきます」
ストトトトトンッ
メイドはかろやかに宙を舞うと、武装兵たち5名の首に手刀を当て、
同時に気絶させた。
主人「おーしくらまんじゅう、押されて泣くなーっと……」
熱湯兵たち「お、押されっ─!」
グイッ!
主人も武装兵5名を壁に押しつけ、圧力で失神させた。
残るは最上階のみ─
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:59:05.40 /5NOEjeq0
しえん
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:59:07.93 4iHtOWL/0
お前いっつもおんなじ事ばっか言ってて気味が悪いんだけど
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/01 23:59:47.37 /W0d89g20
<会社 最上階>
バァンッ!
ドアを蹴破り、大広間になだれ込む主人とメイド。
テロリスト「ようこそっ!」
主人(やはり……“一人死んだ”か)
首と胴体が離れたリーダーを見て、主人はため息をつく。
主人はテロリストの性質を見抜いていた。
弱者を殺すことに興味は薄く、
なおかつ自分の戦闘(強さ)をより多くのギャラリーに見せたがる。
そして用済みになったり目障りになったりした者は、容赦なく殺すタイプ……。
できれば死人を出したくなかったとはいえ、ここまでは想定通りだった。
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:01:33.49 gIBY6LHv0
タイプくそわろた
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:01:50.99 0LVy3VWw0
結論から言うと、主人もメイドも自惚れが過ぎたようだった
主人は心臓をえぐり取られ、メイドは一撃で体が動かせなくなる程のダメージを受けた
なぜメイドは死ななかったのか
メイドは生かされたのだ
人質たちの目の前で犯されるメイド
犯されているにも関わらず女の喜びをしったメイドは、誰とも知れぬ男の子供を孕まされることとなった
END
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:02:24.95 0LVy3VWw0
すみません順番間違えました
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:02:28.87 9fTbLtLE0
>>27
笑えねーよカス
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:02:56.19 CHLqySIm0
えっ
ちょまっ
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:04:42.08 M/d1HNZv0
なんで変なのがいるの?
春休みだから大学生が増えたの?
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:04:48.31 w6Pp+Ira0
いや流石になりすましだろjk
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:04:49.25 iT71oKq20
>>140
おもろないからさっさとねろ
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:05:20.87 rwbULNfw0
エーリススレはここですか?
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:05:44.07 bsQ1VfPZ0
主人「ヤツとは俺が一対一(サシ)でやる」
主人「君は人質を守ってくれ」
メイド「かしこまりました」
テロリスト「フフフ……分かる、分かるぞ」
テロリスト「キサマらも生まれながらに強すぎる力を持った者だろう?」
テロリスト「選ばれし者なのだろう!?」
テロリスト「私は世界中を渡り歩いてきたが、まさか同類に出会えるとは!」
テロリスト「それも同時に! 二人も! この国に来た甲斐があった!!」
主人「力で悪意をばら撒くようなバカが、俺らと同類?」
主人「ふざけるなよ」
主人「もっと早くに出会っていれば、いい好敵手になれたかもしれないが─」
主人「いや、やめておこう」
主人「お前とは分かり合える気がしない」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:07:20.22 DyUwx7z+0
>>141
センスねえから潰れろ
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:08:15.32 bsQ1VfPZ0
メイドが人質たちの盾になるように、待機する。
OL「メイドさん、どうしてあなたがここに!?」
同僚「それにアイツ、武器も持たずにアレと戦うつもりか!?」
同僚「死んじまう! 知らないだろうがあの男、素手で人の首をハネたんだぞ!」
メイド「大丈夫。あの方は勝ちます」
メイド「必ず」
同僚(無理だ!)
同僚(そりゃあ、たしかにアイツ、ちょっと人間離れしてるとこあったけど……)
同僚(あのテロリストは人間離れ、どころじゃない)
同僚(正真正銘の怪物なんだ!)
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:08:19.13 f14th0pA0
>>23
おはよう
ありがとう
こんばんみ
>>149
こんにちは
おはよう
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:09:21.94 OBipjFM0O
あー、みんなにバレちまうのか
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:11:51.14 bsQ1VfPZ0
テロリスト「コイツは邪魔だな」ドカッ
テロリストはリーダーの死体と首を窓の外に蹴り出した。
そしてマシンガンを構える。
が、すぐに主人に間合いを詰められ、蹴りでマシンガンは破壊された。
テロリスト「やはりこんなオモチャは通用せんか」ポイッ
主人「来い、一対一だ」スッ
テロリスト「よかろう。久々の上客だ、楽しませてくれよ」ザッ
テロリスト「─はあっ!」
ドゴォッ!
テロリストの前蹴りで、主人は吹き飛び、壁に叩きつけられた。
さらに倒れた主人を掴み上げ、頭から床に叩きつける。
ガゴンッ!
壁と床に大きなクレーターができたことは、いうまでもない。
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:12:59.93 bsQ1VfPZ0
主人「くっ……!(やはり俺と同類─いや俺以上か!)」
主人も次々に拳を繰り出すが、かわされる。
足払いで転ばされ、顔面を踏みつけられる。
グシャッ!
主人「ぐぉっ……!」
テロリスト「すばらしい。常人ならば最初の蹴りで体がバラバラになってるところだ」
テロリスト「今の踏みつけも、常人なら脳みそが頭蓋骨ごとハジケ飛んでいただろう」
テロリスト「これほどの獲物に出会えるとはな……」
主人「なめるなっ!」
バゴォッ!
主人渾身の右ストレート。
しかし、テロリストは微動だにせず、鼻血を流すだけ。
テロリスト「フフ、いい一撃だったよ」ペロリ
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:13:02.76 YV+vNqEi0
>>138
まあるいせかいwwwwwwwwww
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:13:03.18 SN6/FyOh0
お前のレスつまらん
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:13:49.45 2ZZaLO4j0
なんか狂気太郎思い出した
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:15:47.30 bsQ1VfPZ0
飛び膝蹴りが、主人の顔面にめり込む。
主人「─ぶぉっ!」
テロリスト「君は先ほど私を『力で悪意をばら撒くバカ』と表現してくれたが」
肘鉄が、主人の脳天に突き刺さる。
主人「がっ……!」
テロリスト「君はおそらく自制をして生きてきたのだろう」
アッパーカットで主人が天井に叩きつけられる。
主人「ゴハァッ!」
テロリスト「分かるよ」
テロリスト「私も最初は思ったものさ。この強すぎる力は隠さねばならない、とね」
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:16:29.19 M/d1HNZv0
かまちー臭を感じる
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:16:55.03 iT71oKq20
>>151
これスクリプトな!NG入れろよ!
お前はなんか言いたきゃ、メール欄でしゃべろし
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:17:42.24 bsQ1VfPZ0
テロリスト「だがね、やはり我慢というものは体によろしくない」
テロリスト「だから私は幼少の頃より、思う存分戦闘と殺戮を楽しんだよ」
テロリスト「無能なくせに国を変えようなどと夢想するバカどもに力を与え」
テロリスト「ある程度殺戮を楽しんだら、風のように去っていく」
テロリスト「こんなことを延々と繰り返してきたんだ」ドガッ
主人の顔面に、強烈な左ストレートが突き刺さった。
テロリスト「もう分かっただろう?」
テロリスト「発散し続けている私と、抑制し続けた君」
テロリスト「力を思う存分使った者と、使わなかった者」
テロリスト「もしぶつかったらどちらが勝つか……いうまでもない」
テロリスト「私だ」
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:17:44.29 7Kc6DKJ80
>>116
なんで俺が答えなきゃならないんだよ、アホ
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:19:30.70 bsQ1VfPZ0
バギャッ! ドゴォッ! ズギャアッ!
テロリストの猛ラッシュ。
主人は歯を食いしばり、ガードを固め、耐え続ける。
主人は大人になりメイドと出会うまで、自分の力をほとんど使わなかった。
テロリストは子供の頃から、自分の力をフル悪用してきた。
この時間(キャリア)の差は、あまりにも大きい。
テロリスト「残念だな、もっと苦戦できるかと思っていたのに!」
主人(くそぉ……どうにか決定打を浴びずにいるので精一杯だ!)
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:20:48.33 av/XQu4E0
勝てないだろ
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:22:02.53 av/XQu4E0
勝てねえだろ
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:22:07.15 Bo0Eu5aZ0
しっぽーのある天使たちー 全員集合 十二人
メイドー服の天使たちー 親身にお世話いたしますー
スレタイで思い出した
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:22:41.16 bsQ1VfPZ0
メイド「………」パシッ パシッ
主人とテロリストの戦いで飛び散る破片を防ぎ、人質たちを守るメイド。
同僚(すげぇ、すげぇよアイツ……)
同僚(あんなに強かったんだ……)
同僚(俺だったら仮に命が百個あったとしても、もうとっくに全部使い切ってるだろう)
同僚(だが……あのテロリストの方がやはり強い!)
同僚「メイドさん!」
同僚「多分だけど……あなたも強いんだろう!? 頼む、アイツに加勢してやってくれ!」
メイド「………」
メイド「あの方……いえ、ご主人様は必ず勝ちます」
メイド「なぜなら」
メイド「ご主人様を冥土に送ることができるのは、この私だけだからです」
同僚「え……(メ、メイドに送る?)」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:22:48.01 2IJQjl1U0
>>32
こんにちは
>>59
こんばんみ
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:23:29.65 Ez1Kcaqc0
ミタさんで再生される
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:23:53.42 UolpHN7n0
よいね
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:24:56.06 JP6jemko0
おもしろいぞ
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:25:34.63 bsQ1VfPZ0
ドガァッ!
凄まじい横蹴りで、壁に叩きつけられる主人。
衝撃で、口から大量の血が飛び出た。
テロリスト「いい戦いができた。だが、もう君に私を楽しませる力は残っていまい」
テロリスト「君の命を終わらせ、次はあのメイドを可愛がるとしよう」スッ
テロリストがニヤつきながらトドメの拳を振り上げた─瞬間。
主人は脚力を総動員させ、テロリストの顔面に頭突きを放った。
ガツンッ!
テロリスト「─ぬおぅっ!?」
主人「メイドを可愛がる……だと?」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:27:22.05 bsQ1VfPZ0
ガゴォッ!
さらに主人はラリアットで首に渾身の一撃を与えた。
テロリスト「ごあっ! ─キ、キサマ、どこにそんな力が……」
主人「どこにそんな力が? そんな台詞が出るということは、お前─」
主人「油断したな?」
主人「たしかに、戦闘経験やくぐった修羅場の数はお前の方が上だろう」
主人「だが俺はここ数年、ずっと自分と互角の人間と殺し合ってきた」
主人「俺に油断はない」
主人「少し優位に立ったくらいで油断しちまうお前如きが……」
主人「俺のメイドを可愛がるなんて─」
主人「百年早い!!!」
主人がテロリストの顎を蹴り上げる。
ガゴンッ!
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:28:04.58 JP6jemko0
はよはよ
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:30:28.30 bsQ1VfPZ0
ドサァッ!
初めてテロリストがダウンした。
例えば、同じ威力のパンチを受けるとしても、
戦闘態勢にある者とない者が受ければ、当然ダメージの大きさには差が出る。
超人同士の戦いでは、そのダメージ差はより顕著に表れる。
テロリスト(あ、あの頭突きで形勢が……!)
テロリスト(ウソだ……この私が、押されている!?)
テロリスト(ありえない……)
テロリストは「選ばれし者」同士の戦いで、
もっともしてはならない「油断」をしてしまったのだ。
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:31:02.42 rQ+PozhT0
④
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:31:06.75 iT71oKq20
>>56
私ごとですが、眠いので早く投下していただけると、非常に嬉しいのですが
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:32:06.51 1nFGE62Q0
>>169
リーマンが恵一さんはないだろ…
同僚は名取くん?
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:32:09.33 2IJQjl1U0
おはよう
ありがとう
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:32:33.94 bsQ1VfPZ0
彼にとって戦闘とはゲームであり、快楽である。苦戦するのも大歓迎だ。
だが、敗北の可能性がほんのわずかでもある苦戦となると話は別だ。
テロリストの精神が急速に崩れていく。
テロリストはキレていた。
テロリスト「おのれぇぇっ! 私の方が上なんだっ! 殺してやるっ!」
主人「来い」
メイドを“可愛がる”権利があるのはこの世に自分だけである。
主人もキレていた。
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:33:51.25 bsQ1VfPZ0
主人の猛反撃が始まる。
テロリストの力任せのパンチをさばき、顔面にヒジをぶち込む。
グチャアッ!
テロリスト「あがぁ~……っ!」
金属バット10本も楽々へし折るローキックが、テロリストの足にヒット。
ドギャアッ!!
そして、大砲にも匹敵する右ストレートが、テロリストのみぞおちに着弾した。
ドゴォン!!!
テロリスト「おごァッ!」
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:35:23.23 bsQ1VfPZ0
形勢は一気に逆転した。
能力は完全に上をいっていたテロリストが、一分足らずで満身創痍になった。
しかも、主人に油断は微塵もない。
テロリスト「バカなぁ……こんなバカなぁ……!」ハァハァ
主人「俺の会社を狙ったのが運の尽きだったな、今トドメをくれてやる」
テロリスト「う……ぐぬぅ……!」
テロリスト(俺の会社……?)
テロリスト(そうか、コイツは私と戦いに来たというよりはむしろ─)
テロリスト(仕事仲間を助けに来たということか!)
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:37:31.93 bsQ1VfPZ0
テロリスト(なら─人質が有効だということだ!)
ダッ!
テロリストは人質めがけて走った。
しかし、主人は冷ややかにそれを見送る。
主人「一対一を放棄したのは、お前の方だぞ……」
主人「あとは任せた」
メイド「かしこまりました、ご主人様」
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:37:39.71 Nq/uY1Zx0
>>182
わふー ◆wahuu.ppsw様最高
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:38:43.32 C5SMc8lC0
ふむ
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:39:46.46 A2lZRpCL0
ぱんつぬいだ
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:40:37.51 av/XQu4E0
ほう
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:41:03.05 av/XQu4E0
>>178
OLは風間さんだな
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:41:05.31 3Gbg7kpZ0
いや、ぶっちゃけ新参だが精神的にはVIPPERだから安心してくれ
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:41:43.57 bsQ1VfPZ0
テロリストの前にメイドが立ちはだかる。
テロリスト(ちぃっ、そういやこのメイドがいたんだった!)
テロリスト「どけぇっ!」
ドゴォッ!
テロリストの拳がメイドの腹に直撃した。
メイド「……っ!」
主人(どうして当たった!? あんな単純なパンチ、彼女ならかわせたはずだ!)
テロリスト「アバラ数本砕いた感触があったぞ……くくくっ……」
テロリスト(こいつも私のように“油断”をしていたようだな……バカめ)
メイド「……安心いたしました」
メイド「この程度の突きでは、ご主人様を冥土送りにするなど到底不可能ですから」
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:41:47.33 +LLwuOKI0
>>104
ksk
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:44:08.30 qJYVpviwO
メイド陵辱√希望
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:44:29.19 bsQ1VfPZ0
メイド「しかし私、少々怒りを覚えております」
メイド「ご主人様とあなた様の戦いを拝見している最中─」
メイド「ほんの一瞬ではありますが、ご主人様が冥土に送られてしまうのでは……と」
メイド「不安がよぎりました」
メイド「ご主人様を冥土に送っていいのは、私だけです」
メイド「許せません」
テロリスト(なんなんだ、コイツは……? いや、コイツらは……!?)
ベキィッ!
メイドは困惑するテロリストの右膝にカカトをぶつけ、砕いた。
テロリスト「ギャアアアアアアアッ!」
メイド「許せません」
ボキィッ!
さらにもう片方の膝も砕いた。
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:46:47.80 bsQ1VfPZ0
バキィッ! ベキィッ!
両腕を砕いた。
メイド「最後は首ですね」ガシッ
メイドはテロリストの首に手をかけた。
テロリスト「や、やめ……てぇ……!」
メイド「さようなら」
メキ…
主人「よせ」
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:46:50.90 f14th0pA0
こんにちは
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:46:54.06 d4TwQoIs0
>>88
俺はスクリプトに徹底抗戦する
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
12/02/02 00:48:38.74 qJYVpviwO
おっとテロリスト陵辱√でしたか