12/01/31 02:45:47.47 HZTIhote0
>>605
英雄?馬鹿な、我がそのような者である筈もない
【そう返す騎士の口調はどこか自嘲を孕んだ物、彼は同時に少女の言葉に反応し】
【直後彼女が笑みを浮かべたなら、身に迫る危機を悟り一先ず彼女から離れようと跳躍する】
【その直後、彼が今まで立っていた場所から噴き出す刃の渦】
【それは禍々しい輝きを放って異常な速度で範囲を広げ、騎士を刺し殺さんと迫る】
なるほど道理で邪気に満ちている筈だ、このような異能を持って“正常”でいられる筈もない……!
【彼は最大限の速度で後退しつつ、迫る刃には剣を振るい衝撃波を生み出す事で斬り砕き対処する】
【だが傷を抱えての移動、防ぎきれぬ刃の幾つかが彼の足元を傷つけ、範囲から抜け出した途端、彼は地に膝を着かざるを得なくなる】
【しかしそこで歩みを止めてしまっては、次に待つのは“死”それのみ】
【そう理解しているからこそ、彼は身体の悲鳴を無視して立ち上がり、衝撃波を連続して放つ】